GAテクノロジーズ、SBJ銀行とオンライン不動産ローンに関する業務提携

AI(人工知能)を活用した中古不動産流通ポータルサービス「Renosy(リノシー)」を運営する株式会社GA technologies(東京都渋谷区、以下ジーエーテクノロジーズ)は28日、株式会社SBJ銀行(本店東京都港区)とオンライン不動産ローンに関する業務提携を締結したと発表した。

提携により、オンライン上での本人確認による非対面口座の開設や電子署名を用いた金銭消費貸借契約の締結などを含む、オンライン完結型の住宅ローンプラットホームの共同開発に着手する。

第一弾としてオンライン上で完結する「オンライン不動産投資用ローン審査」を今秋より提供予定。本審査により、SBJ銀行で申込受付からローン審査、融資実行までに要する業務時間が最大75%程度削減され、金融業務の効率化が図られるという。

FinTechサービスを筆頭に、テクノロジー化が不十分な領域にもテクノロジーを介入させ、新しい価値や仕組みを創出する「X-Tech(クロステック)サービス」が注目を集める。

特に契約や本人確認など高度なセキュリティー技術が必要とされる分野でも、テクノロジーの発展により、規制緩和を進める動きが広がっている。
政府の成長戦略「未来投資戦略2017」の中でも「FinTechに対応した効率的な本人確認の方法について検討」などが議論され、オンライン本人確認(KYC)を導入した非対面口座開設の実現も期待されている。

国内の金融機関は、ペーパーレス化や事務作業へのRPAやAIの活用で大幅な業務効率化、人員削減が進む。一方で、FinTech企業の参入やサービスの多様化により、ユーザーは金融サービスに新たな価値を求めるようになってきた。金融機関は、高効率な業務設計と高付加価値なサービス提案が求められる。

ジーエーテクノロジーズはこれまで、リノシーを通じユーザーの不動産購入をサポートしてきた。SBJ銀行は、賃貸用物件に対する「ANY住宅ローン」を主力商品とし、昨年からLINEPay外貨両替サービスを提供するなどFinTech領域に積極的に取組む。

具体的には、ジーエーテクノロジーズが提供する不動産オーナー向け管理アプリ「リノシー・インサイト」とSBJ銀行とで共同開発を進める金融機関向け不動産ローン管理システムとの連携により、国内初となる最短1日(予定実作業時間60分)で完結する「オンライン不動産投資用ローン審査」のサービス提供を今秋から開始する予定。

さらに、申し込みから契約書類提出、金融機関による審査、融資実行までのプロセスを完全オンライン化。本システム開発により、金融機関において申込受付からローン審査、融資実行までに要する業務時間を削減、業務が効率化されることにより、将来的にはユーザーに対してより良い条件でローンを提供していくことも検討するという。

オンライン不動産投資用ローン審査

また、従来のローン審査では、金融機関側は、多くの場合マイソク(図面入り不動産広告)や謄本のみ情報からの融資判断を行っていたが、今回の「オンライン不動産投資用ローン審査」では、共同開発を進める金融機関向け不動産ローン管理システムと同社の不動産仕入れシステム「テックサプライヤー」を連携させ、物件写真(30枚以上)や地図情報、近隣情報や各種リスク情報、価格推定などの多様な情報を加味しながら、融資対象となる不動産の価値評価を行うことが可能になる。

これにより中古不動産の適正な価値評価を促進させるとともに、金融機関向け不動産ローン管理システムは、AI(画像認識)による書類の自動読み込みや、事前審査の自動化、AIによるスコアリング、ローン審査フローのクラウド化を実現し、金融機関側の大幅な業務効率化も期待される。

ジーエーテクノロジーズは今回のシステムの開発により「住宅購入者のユーザー利便性の向上はもちろん、金融業務や不動産業務の効率化や働き方改革、不動産評価の適正化、新しい住宅購入体験の創造を目指し、顧客本位で健全かつ透明な不動産市場の育成に取り組んでいく」とコメントしている。

【参考記事】SBJ銀行とFinTech領域での業務提携を締結
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