LAETORI株式会社は7月5日、不動産投資型クラウドファンディング(CF)「COZUCHI(コヅチ)」で、新ファンド「三軒茶屋ターミナルビル区分」の情報を公開した。想定運用期間10年(8月1日~2033年7月31日)の中長期運用型ファンドで。募集金額6億4300万円、想定利回り(年利)4.1%で、利回り内訳はインカムゲイン4.1%。募集は先着方式で7月7日午後7時から13日午後1時まで。出資金額は1口10万円。応募率が150%まで達した段階で募集を終了する。なお、事業者である株式会社TRIAD社が業務執行組合員として出資済みのため、コヅチのサイトでは応募人数が既に1名と表示されている。
対象物件は、東急田園都市線「三軒茶屋駅」から徒歩4分に位置する地上権付マンションの地下1階、地上1階・2階の区分店舗部分全ての所有権と、3階の地上権付区分マンションの1区分、敷地の共有持分約88%部分。中長期にわたり運用し、入居テナントと居住者から得られる安定した賃料収入を配当原資とする。
また、任意組合型のスキームを採用しているため、各投資家は出資割合に応じて対象物件の持分を所有する組合員となる。1号事業者であるTRIAD社が業務執行組合員として組合事業に参加し、事業の管理・運用を行い、ファンド組成に伴い、組合がTRIAD社から本物件を取得する。
街全体が商業施設のような繁華性の高い三軒茶屋エリアに位置し、駅からも至近。駅の地上出口から本物件へは大通りである玉川通りで繋がり、視認性の高さから飲食をはじめとするテナントおよび居宅需要が期待できるとしている。
建物は、地下1階・地上1階・2階の区分店舗部分全てと3階の地上権付区分マンション1区分で、築57年。情報公開時点では、本物件の地下1階部分はレンタルスタジオ、地上1階は物販店舗(ベーカリー兼花屋)・2階は飲食店舗(ベーカリーカフェ)、3階は居宅として賃貸されており賃貸区画は満室稼働中(空室率0%)。2階部分には賃貸利用していない区画(約22㎡)があり、LAETORI社は「新たに賃貸に供することで収益性向上が期待できる」と見込む。
中長期運用型は任意組合型のスキームを採用した不動産投資CFで、中長期で定期的に配当を実施しながら、債券や銀行預金等より高いリターンを目指す投資商品。導入の理由について、任意組合型の場合、万が一事業者が倒産しても投資家における不動産持分に変わりはないため、別の事業者により運用を継続することができる。このため、不動産を事業者の倒産リスクから隔離する効果が期待でき、中長期での保有においてより安定的な運用を目指す。コヅチでは、6月の「ウィスタリアプラザ世田谷区下馬一棟ビル」に続く第2弾となる。
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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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