LAETOLI株式会社は4月5日、不動産投資型クラウドファンディング(CF)サービス「COZUCHI(コヅチ)」で新規ファンド「稲村ケ崎開発プロジェクト」の情報を公開した。神奈川県稲村ヶ崎地区にある国道沿いの開発用地を取得する。募集総金額5億円、想定利回り年利6%(キャピタルゲイン5.9%、インカムゲイン0.1%)、運用期間12ヶ月。募集期間は4月8日午後7時から12日午後1時で、抽選を行う。最小投資金額1万円、最大投資金額3千万円。抽選結果は募集期限の12日に通知、想定運用期間は4月 22日~2023年4月21日。最終配当・償還日は同年5月19日を予定している。
キャピタルゲインの配当は運用期間終了時に、建築確認等の各種許認可を取得済みの土地としての評価額で、事業者である株式会社TRIADが本物件を買い取ることを予定しており、当該評価見込額から想定利回りを算出した。
同ファンドは稲村ヶ崎地区にある国道134号線沿いの開発用地を取得後、建築確認等の各種許認可を取得し、着工できる状態になるまでの期間を運用期間としている。対象物件は面積1177.48㎡で敷地内に鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付2階建の建物がある。建物の延床面積は1階部分54.24㎡、2階部分53.73㎡、地下1階部分55.17㎡。
稲村ヶ崎は、鎌倉・由比ヶ浜と江ノ島に挟まれた海岸沿いに位置。東京から車で最短約70分とアクセスが良く、マリンレジャーや観光地として知られる。対象物件のエリアは電柱や電線がなく、相模湾を一望できるドライブコースとして人気。
郊外の収益不動産となるが、同社は「『WEEKEND HOUSE ALLEY』をはじめ、近隣の商業施設を投資対象としている不動産投資ファンドや不動産会社もあり、流動性は十分にうかがえると説明する。
プロジェクトは2段階で行う。不動産の開発は①開発に必要な許認可を取得する②許認可に基づき開発やリーシングなどを行うという2つのフェーズに分けることができるところ、今回は開発の許認可を取得するフェーズのみを想定。この段階で条件が合えば土地として売却できる可能性があり、開発に進む場合でも期中コストを抑えられているため、開発利益を最大化する狙いがある。売却を行わない場合は、開発段階のプロジェクトとして再度募集を行う予定だ。
開発後は3階建のテナント2件および居住区分約15戸ある、リゾート滞在を楽しむことができる施設(セカンドハウス)を想定しており、国道134号線沿いの物件の特権である相模湾を一望できる設計。現段階では、ホテル客室をオーナー自らが利用して楽しみ、利用しない期間はホテル客室として貸し出し賃料収入を得る「バケーションレンタル」としての運用を検討しており、最終的には収益物件一棟の売却を計画している。ホテルオペレーションにはセカンドハウス事業をメインとする株式会社VALMが参画する。
募集金額に対し、応募が満たない場合は事業者であるTRIAD社が追加で劣後割合24%の出資を行い、ファンド成立と優先劣後方式における投資家の安全性を高める。
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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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