SingulaNet株式会社は3月26日、シンガポールの製造技術研究機関であるSIMTECHと共同でイーサリアムの基礎技術の研究を実施し、論文「Function-level Bottleneck Analysis of Private Proof-of-Authority Ethereum Blockchain」を2020年3月24日に公開した。
本研究論文では、イーサリアムに独自のログ出力メソッドを追加して各処理の所要時間を計測し、トランザクション・ブロック生成において高速化のボトルネックになっているファンクションとその原因を特定した。論文によれば、イーサリアムが具備しているCPUスレッドの並列処理が十分に機能しきれておらず、改善の余地があることが判明したという。
SingulanetとSIMTECは本研究結果を公開することで世界のイーサリアムの技術コミュニティに貢献するのみならず、イーサリアムの処理の高速化及び安定化をもたらす次世代インフラの構築を目指している。現在、企業向けに利用可能なイーサリアム(PoAアルゴリズム:Clique)においては、1,000件/秒程度の処理が可能だが、本研究で判明した並列処理の課題を解決することで、秒間1万件以上の処理が可能な次世代Ethereum基盤の早期実現を目指すとしている。
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【参照URL】Function-level Bottleneck Analysis of Private Proof-of-Authority Ethereum Blockchain
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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