資産運用のロボアドバイザーサービスを検討している方の中には、株式会社お金のデザインが提供する「THEO(テオ)」と、THEOと株式会社NTTドコモとの協業サービスである「THEO+docomo(テオプラス ドコモ)」の2つが気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では「THEO」と「THEO+docomo」の違いやメリットを解説します。ぜひ、自分に合う資産運用サービスを選ぶ際の参考にしてください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- 「THEO」「THEO+docomo」とは?それぞれの特徴を比較
- THEO+docomoのメリット
2-1.運用額に応じたdポイントをもらえる
2-2.1万円から投資が可能
2-3.おつり積立投資ができる
2-4.ドコモ口座と連携できる
2-5.dアカウントでログイン可能 - THEO+docomoが向いている人
- THEO+docomoとTHEOの比較
- まとめ
1.「THEO」「THEO+docomo」とは?それぞれの特徴を比較
THEOは「株式会社お金のデザイン」が運営している資産運用サービスです。運用方式はロボアドバイザーによるもので、資産運用の一部をロボットが支援してくれるという特徴があります。
一方、THEO+docomoは、THEOとNTTドコモの提携による資産運用サービスです。THEOのロボアドバイザーで資産運用を行いますが、THEO+docomoには独自のメリットも多くあります。
それではここから、「THEO」と「THEO+docomo」の違いについてご紹介していきます。以下は比較表です。
アプリ・サービス名 | THEO | THEO+docomo |
---|---|---|
特徴 | ・手数料割引プログラム「THEO Color Palette」の適用条件が少ない(後述) | ・dポイント付与あり ・おつり積立投資が可能 ・ドコモ口座と連携可能 ・dアカウントでログイン可能 |
最低投資金額 | 10万円以上 | 1万円以上 |
入金手数料 | 無料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 | 無料 |
為替手数料 | 無料 | 無料 |
ETF取引手数料 | 無料 | 無料 |
運用手数料 | 年率0.65%~1.0% | 年率0.65%~1.0% |
THEO Color Palette(運用手数料割引)適用条件 | ・毎月積立を実施 ・出金していない |
・毎月積立を実施 ・証券口座への出金をしていない ・dカード GOLDを契約中 ・毎月おつり積立を実施 |
運用方法 | ロボアドバイザー | ロボアドバイザー |
運営会社 | ・株式会社お金のデザイン | ・株式会社お金のデザイン ・株式会社NTTドコモ |
アプリ対応端末 | iOS・Android | iOS・Android |
(2022年6月時点)
基本的な投資方法や入出金手数料・為替手数料には、THEOとTHEO+docomoの違いはありません。2つの比較ポイントは主に、最低投資金額やTHEO Color Palette適用条件の違いです。また、ドコモ各サービスとの連携の有無が大きな差となります。
THEOとTHEO+docomoのそれぞれについて、以下で詳しく見ていきましょう。
2.THEO+docomoのメリット
まずは「THEO」と比較した際の「THEO+docomo」のメリットを5つお伝えします。
- 運用額に応じたdポイントをもらえる
- 1万円から投資が可能
- おつり積立投資ができる
- ドコモ口座と連携できる
- dアカウントでログイン可能
それぞれのメリットについて、順番に説明していきます。
2-1.運用額に応じたdポイントをもらえる
THEO+docomoでは、運用金額に応じてdポイントを毎月付与されることが特徴です。たとえば、運用資産額が50万円なら年間で900ポイント(毎月75ポイント)、100万円なら年間で1,800ポイント(毎月150ポイント)がもらえます(ドコモ回線を契約している場合)。
運用金額 | ドコモ回線契約なし | ドコモ回線契約中 |
---|---|---|
50万円 | 600ポイント | 900ポイント |
100万円 | 1,200ポイント | 1,800ポイント |
300万円 | 3,600ポイント | 5,400ポイント |
1,000万円 | 12,000ポイント | 18,000ポイント |
出典:THEO+docomo「はじめての方へ」(2022年6月時点)
2-2.1万円から投資が可能
THEOの最低投資金額が10万円であることに対し、THEO+docomoでは1万円から投資ができる点が魅力です。少額から投資を始められるため、初心者にも向いていると言えます。
2-3.おつり積立投資ができる
THEO+docomoはdカードと連携させると、おつり投資を自動で行える機能があります(おつり投資をできるのはドコモ携帯契約者のみ)。
おつり投資とは、買い物をしたときのおつり相当額を自動で投資に回してくれるサービスです。日常生活で買い物をするだけで投資ができるため、初心者も始めやすいのがポイントです。
おつり投資に対応しているアプリはまだ少ないため、THEO+docomoで行えるのはドコモ利用者にとってメリットと言えます。
2-4.ドコモ口座と連携できる
THEO+docomoはドコモ口座と連携できる点もポイントです。「ドコモ口座」とは銀行口座のことではなく、ドコモが運営している電子マネーの名称です。
2-5.dアカウントでログイン可能
THEO+docomoはdアカウントと連携することもできます。連携すると登録時の手間を省略でき、ログインも簡単にできるというメリットがあります。
3.THEO+docomoが向いている人は?
ここまでの内容を踏まえると、THEO+docomoは以下のような人に向いています。
- ドコモ携帯利用者
- dポイントを貯めている人、活用している人
- dカードやdカード GOLDを利用している人
- おつり投資をしたい人
- 少額から投資をしたい人
dカード GOLDをすでに持っている、あるいはこれから作る場合、THEO+docomoのデメリットはほぼありません。また、ドコモ携帯の契約とdカード連携でおつり投資ができるため、ドコモ利用者にはTHEO+docomoのメリットが大きいと言えます。
4.THEO+docomoとTHEOの比較
THEO+docomoと比較した際の、THEOの違い・デメリットは以下の3つです。
- 最低投資金額が10万円
- dポイントはもらえない
- おつり投資ができない
以前まではTHEOの最低投資金額も1万円でしたが、2020年4月7日より、10万円へ変更になりました。THEO+docomoは変わらず1万円から投資が可能なため、少額から始めたい人にはデメリットとなります。
また、その他のドコモサービスとの連携やおつり投資の機能・dポイント付与も、THEOにはありません。
まとめ
THEOとTHEO+docomoの違いについての比較をご紹介しました。
dカード GOLDを契約している場合は、THEO+docomoのデメリットはほとんどありません。また、THEO+docomoには多くのメリットがあるため、条件に当てはまるのなら、THEO+docomoの方が向いていると言えます。
ただし、ドコモユーザーではなく、dカード GOLDを作る予定がない場合は、THEOの方がメリットを得られるでしょう。ご自身の状況に合わせて、よりお得な方を選んでみてください。
【関連記事】THEO(テオ)の評判は?メリット・デメリットをわかりやすく解説
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鈴原 千景
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