先週末のマーケットは日銀政策会合や黒田総裁の会見で、改めて緩和スタンスが明確になったことから円売りが再開する動き。ドル円は135円台半ばまで上昇しており、本日朝方からも135円台を維持して底堅い展開となっている。
日銀の黒田総裁の発言では、現在行っている指値オペでの上限金利の10年0.25%は死守が可能ということを示しており、あくまで緩和路線は継続させたい意向なことが明確となった。
そのため日米金利差の拡大からドル円はまだ円安ムードは続きやすいと金利動向からは考えることができるが、一方で現在の為替レートの水準は日本経済に良くないということを、黒田総裁も示しており、どのようにして日本円の売り圧力を低下させるか注目する点だろう。
単独介入もマーケットでは一部予想されているが、単独介入は往々にして持続性がないため、介入が入った後は再度ドル円は買われる展開となる可能性もあり、そこは短期的には拾っていきたいポイントになるか。しかし個人的には120円-125円のあたりに為替レートは戻ってくると考えていることから、長期的なドル円のショートの見通しに変化はない。
17日は4半期に一度のトリプルウィッチングの日(個別株、株価指数のオプション、指数先物の期限が重なる日)となっており、投資家としては忙しい日だったかもしれない。
ビットコインは週末に大きく下落する動きとなり、一時18,000ドル割れの水準にまで下落。最高値から70%以上の下落を見せており、バブルの終焉を彷彿とさせるかのような値動きとなった。
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昨日はショートカバー優勢となっていたことが足元の上昇要因と考えられており、まだしっかりとした買いのフローは見えてきていないが、ここら辺で下落が止まると考えている投資家も増えているようで、小口のウォレットでのビットコインの残高増加が確認されている。
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イーサリアムも一時1,000ドルを割れてきていたが、ビットコインが20,000ドルを回復する動きの過程でイーサリアムも1,100ドル台まで回復をしてきている。
仮想通貨市場のニュースとしては、シンガポール大手のヘッジファンド「Three Arrows Capital」が救済を検討しているという報道が出ており、莫大な損失を被っているということが話題となっている。また香港に拠点を置いている、レンディングプラットフォームBabel Financeは出金制限をかけたとのニュースが出ている。
ポジションは変えておらずドル円のショートを保有。現在株式市場、為替市場ともに方向感がまだ自分の中で定まっていないことから無理なエントリーは避けている状況。
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中島 翔
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