PayPay(ペイペイ)ポイント運用は、PayPayユーザーに投資の疑似体験を提供するサービスとして、2020年4月15日からスタートしています。支払いで付与されたPayPayポイントを運用することから、初心者でも始めやすいため、注目している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、PayPayポイント運用の仕組み、メリット・デメリット、評判、ポイント運用の始め方について詳しく解説しています。ポイント投資に関心のある方、手軽に投資を始めたい方は参考にしてみてください。
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※本記事は2021年7月時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。
目次
- PayPay(ペイペイ)証券の特徴
1-1.有名企業の株式が1,000円単位で売買可能
1-2.米国株を24時間いつでも取引可能
1-3.PayPayポイントを運用できる - PayPayポイント運用のメリット
2-1.口座開設手続きが不要
2-2.1ポイント1円から運用可能
2-3.投資先のコース選びが簡単
2-4.いつでも引き出し可能 - PayPayポイント運用のデメリット
3-1.運用に回せるのはPayPayポイントのみ
3-2.現金化できない
3-3.PayPayポイントが減る可能性がある - PayPayポイント運用の評判
- PayPayポイント運用を始める方法
5-1.PayPayポイント運用の開始手順
5-2.自動でポイント運用に追加する手順 - まとめ
1 PayPay(ペイペイ)証券の特徴
最初に、PayPayポイント運用ができるPayPay証券の特徴から確認してみましょう。
PayPay証券に関するニュース
1-1 有名企業の株式が1,000円単位で売買可能
PayPay証券では、株式を株数単位ではなく金額単位で購入できるのが特徴です。金額の最低単位は1,000円からとなっており、1,000円単位で購入金額を調整することが可能です。
そのため、通常の株数単位の売買と比べて、投資を始めるのに必要な金額が少額で済むほか、投資対象は日本株と米国株の中でも主要な有名企業に絞られており、どの企業の株式を買えばわからない初心者の方でも、利用しやすい仕組みとなっています。
1-2 米国株を24時間いつでも取引可能
PayPay証券で株式が売買できる時間帯は、通常の取引時間と比べて長めに設定されています。日本株の取引時間は、平日の9時〜14時59分までで昼休みはありません。また、米国株の取引時間は、昼夜問わず24時間となっています。
そのため、株式市場が開いている時間に取引ができない方でも、自身のペースに合わせて株式を売買することが可能です。
1-3 PayPayポイントを運用できる
PayPayポイントとは、PayPayアプリで決済する際に付与される還元のことです。還元率は0.5%〜1.5%となっており、現金払いと比べてお得かつ便利に利用できます。貯まったPayPayポイントは、PayPay証券の独自ポイントに交換することで、疑似的な運用体験をすることができます。
運用する投資先は、アメリカを代表する企業で構成されるS&P500となっており、リスク度合いに応じて「スタンダードコース」と「チャンレンジコース」のいずれかのコースの中から、選択して投資することになります。上手く運用することができれば、買い物の支払いに充てられるPayPayポイントをさらに増やすことができます。
項目 | 投資対象 | 特徴 |
---|---|---|
スタンダードコース | SPYSPDR S&P500 ETF | 米国を代表する企業500社に分散投資するETF(上場投資信託)で、長期投資に向いています。 |
チャンレンジコース | SPXLDIREXION S&P 500 3X | S&P500の3倍の投資成果を目指すETFで、リターン・リスクは高めです。 |
2 PayPayポイント運用のメリット
運用する具体的なメリットとしては、以下のようなものがあります。
2-1 口座開設手続きが不要
PayPayポイントの運用を始めるにあたり、従来の証券口座の開設のような書面による同意や本人確認書類の提出などは一切必要ありません。PayPayアカウントを持っていれば、誰でもすぐに運用を始めることができるため、投資経験の有無に関わらず、PayPayポイント運用を開始することができます。
2-2 1円から運用可能
PayPayポイント運用は、1円から始めることができます。貯まったポイントを運用に回せるサービスは他のネット証券でも提供されていますが、最低1円から運用を開始できるのはPayPayポイント運用のみとなっています(2021年7月13日時点)。
他主要ネット証券とのポイント運用比較
項目 | PayPay証券 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|---|
最低運用金額 | 1ポイント=1円~ | 100楽天ポイント=100円~ | 100Tポイント=100円~ |
2-3 投資先のコース選びが簡単
上記の通り、PayPayポイント運用に用意されている投資先のコースは、「スタンダードコース」と「チャンレンジコース」の2種類のコースのみとなっています。どちらのコースも投資先は米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動したETF(上場投資信託)です。
「スタンダードコース」と比較して「チャレンジコース」の値動きは3倍で運用されることから、価格変動リスクも高く、短期で運用するのに向いた商品ですが、それ以外に大きな違いはありません。
リスクの度合いや運用目的に応じて投資先のコースを選ぶだけで良いので、好みに合わせて気軽に運用を始められます。
2-4 いつでも引き出し可能
PayPayポイント運用の引出可能な時間帯は24時間365日なので、運用途中でもいつでもPayPay残高に引き出して利用することができます。従来の証券会社のような時間制限が無いため、運用で増やしたPayPayポイントを買い物の支払いに使いたい時には、その場ですぐに利用可能です。
3 PayPayポイント運用のデメリット
PayPayポイント運用を利用する際は、以下のポイントに注意することが大切です。
3-1 運用に回せるのはPayPayポイントのみ
PayPay残高には、PayPayポイントを含めて全部で4つの種類がありますが、このうち運用に回せるのは、PayPayポイントのみとなっています。PayPayマネーやPayPayマネーライトのように、銀行口座やPayPayカードからチャージした金額をそのまま運用に回せるわけではありません。
そのため、運用したい金額をユーザー自身が指定することはできず、支払いで還元されたポイントのみ運用に回せることに注意が必要です。
3-2 現金化できない
PayPayポイントは、銀行口座への出金がサポートされていません。そのため、PayPayポイント運用で利益が出たとしても、増えたPayPayポイントを現金化できない仕組みとなっています。増えたPayPayポイントは、PayPay残高として商品を購入する時にのみ、活用することができます。
3-3 PayPayポイントが減る可能性がある
PayPayポイント運用は、PayPayポイントを利用した投資体験サービスですが、運用金額の元本保証はありません。そのため、投資先である米国株の市況次第では、元本を割り込む可能性があります。
PayPayポイント運用をすることで、運用中にPayPayポイントが減ることもあるので、留意しておきましょう。
4 PayPayポイント運用の評判
PayPayポイント運用について、利用者からは次のような意見や感想が寄せられているので、サービス選びの参考にしましょう。
- 1円から投資できるのが嬉しい
- リターンが意外と大きい
- お釣り感覚で再投資できる
- 即時に引き出せるのがいい
- 自動追加機能で手間がかからない
※個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断ください。
PayPayポイントの運用は、1円から運用可能であることやポイント運用額をいつでも引き出せる自由な部分が、投資初心者を中心に高く評価されています。
また、2021年5月28日に実装されたポイント運用の「自動追加設定」は、ポイントが付与されたタイミングで運用額に追加されるため、さらに簡単に運用できると評判となっています。
5 PayPayポイント運用を始める方法
2021年5月28日よりPayPay残高の金額にかかわらず、自動でポイント運用に追加できる機能が実装されています。ポイント運用を始める手順は、「手動で始める場合」と「自動で始める場合」の2つに分けられており、それぞれの詳しい手順は以下の通りです。
5-1 PayPayポイント運用の開始手順
自動追加機能を利用しない場合、以下の手順でPayPayポイント運用を始めることができます。
「ポイント運用」を選択
はじめに、PayPayアプリを開き、ホーム画面から「ポイント運用」を選びます。画面が切り替わったら、利用規約を確認した上で「上記に同意して続ける」を選択します。
運用コースの選択
次に「ポイント運用をはじめる」を選択し、投資先となる具体的な運用コースを選びます。なお、「ポイント運用をはじめる」に進む前に運用コースの診断として質問に答えると、各ユーザーにオススメの運用コースを紹介してくれます。「チャレンジコース」か「スタンダードコース」のどちらで運用するかを選択し、「ポイントを追加する」を選択します。
PayPayポイントを追加
「ポイントを追加する」を選択後、実際に運用したい金額を入力します。入力が終わったら、「追加する」を選択します。
運用額の追加が完了
最後に、運用に利用するコースと追加する運用額の確認画面が表示されます。内容に間違いがないことを確認し、「追加する」をもう一度選択すると、追加完了の画面が追加した金額と共に表示されます。そして、「運用状況に戻る」を選択することで、運用状況の確認や運用額の追加を改めて行うことができます。
設定は以上で終了となり、PayPayポイント運用を始めることができます。
5-2 自動でポイント運用に追加する手順
自動でポイント運用に追加する手順は、以下の通りです。
「ポイント運用」を選択
手動で始めるパターンと同様に、まずはPayPayアプリを立ち上げ、「ポイント運用」を選択します。
「自動追加設定」から運用コースを選択
次に、画面右上の「その他」をタップし、「自動追加設定」を選択すると、「自動追加なし」にチェックマークが入った画面が表示されるので、ポイント運用で設定したいコースを選びます。「チャレンジコース」か「スタンダードコース」のどちらか一方をタップします。
「自動追加する」を選択
自動追加設定の確認画面が表示され、「自動追加する」を選択すると、自動追加設定の画面に戻ります。このとき、選択した運用コースにチェックマークが入っていることをしっかり確認しましょう。
以上で自動追加設定は完了となるので、あとはPayPayポイントが付与されるたびに、設定したコースでポイント運用が開始されます。
まとめ
PayPayポイント運用とは、支払い時に付与されるPayPayポイントを使用することで、手軽に資産運用を体験できるサービスです。投資をするための現金を用意する必要がなく、成長著しい米国企業に投資できるため、資産運用が初めての方でも投資を体験できる環境が整っています。
PayPayポイント運用に関心のある方は、メリット・デメリットをしっかり把握した上で、利用者の評判を参考にしながら、検討してみてください。
HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム
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