THEO(テオ)の評判は?メリット・デメリットをわかりやすく解説

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人生100年時代の到来に向けて個人による長期的な資産形成が大きな関心事になっています。そのような中、資産運用のお手伝いをしてくれる支援サービスとして「ウェルスナビ」をはじめとしたロボアドバイザーが注目されています。「THEO(テオ)」もそのロボアドバイザー大手の1社で、利用を検討している方も少なくないでしょう。

そこで、この記事では投資一任型ロボアドバイザーであるTHEOの特徴やメリット・デメリット、口コミ・評判のほか、口座開設手続きの流れについて詳しく解説します。投資や資産運用に関心のある方、運用の手間がかからない便利なサービスを探している方は参考にしてみてください。

目次

  1. THEOとは?5つの特徴・メリット
    1-1.長期的な資産形成に向いている
    1-2.各ユーザーに最適なプランを提供してくれる
    1-3.リスク分散を図っている
    1-4.手間がかからない
  2. THEOのデメリット・注意点
    2-1.短期間で大きな利益は期待できない
    2-2.最低投資額として10万円が必要
    2-3.NISAやiDecoには非対応
  3. THEOの評判・概要
  4. THEOの口座開設までの流れ
    4-1.登録前の準備
    4-2.ユーザー登録
    4-3.口座開設
  5. まとめ

1 THEOとは?

AI搭載・ロボアドバイザー・THEO

サービス名 THEO(テオ)
運用会社名 株式会社お金のデザイン
本社所在地 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル1F
設立 2013年
代表取締役社長 山辺 僚一
資本金 /
資本準備金
1億円 / 120億2392万4861円(2021年3月時点)
社員数 53名(2018年6月調査時点)
主な資本提携・業務提携先 UTEC(株式会社東京大学エッジキャピタル)
第一生命保険株式会社
株式会社NTTドコモ
株式会社電通デジタル・ホールディングス
伊藤忠商事株式会社
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
株式会社リクルートホールディングス
株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ
株式会社東邦銀行
株式会社百五銀行 など
上場有無 非上場
ロボアドバイザー種別 投資一任型
サービス開始年月 2016年2月
運用者数 117,031人(2022年1月末時点)
運用資産額 1331億円(2022年3月29日時点)
ポートフォリオ診断 0円(無料)
運用手数料 3,000万円を超えるまで年率1.1%(税込)
3,000万円を超える部分は年率0.55%(税込)(2022年3月時点)

◆3,000万円以下の運用資産の手数料体系(テオ・カラーパレット:dカード GOLD会員が対象)

【カラー】手数料(税込、カラー基準額※)
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【ホワイト】1.10%(基準なし) 
【ブルー】0.99%(1万円以上50万円未満) 
【グリーン】0.88%(50万円以上100万円未満) 
【イエロー】0.77%(100万円以上1,000万円未満) 
【レッド】0.715%(1,000万円以上) 
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※運用開始から対象期間内の各月末までの入出金総額の平均(対象期間3ヶ月の平均)

最低投資金額 1万円
自動積立金額 1万円以上1,000円単位
平均積立額 25,838円(2022年1月末時点)
積立率 76%(2022年1月末時点)
入金方法 銀行振込、クイック入金
申込みから買付けまでの期間 最短翌日
証券口座への出金までの期間 依頼日より最短3営業日
特定口座(源泉徴収あり) 選択可能(確定申告不要)
プラン変更・解約申込み いつでも可能(365日24時間)
期待リスクと利回り実績 【リスクカテゴリ】範囲
【低リスク】9%〜12%
【中リスク】12%〜16%
【高リスク】16%〜19%

※2016年3月から2022年4月末までの実績値:
年率リターン3.35%~8.94%(運用パターンごとに異なる)

投資対象 海外ETF
取扱銘柄数 最大約30銘柄
運用方針 投資運用目的に合わせて運用方針を決定
ノーベル賞受賞理論をベースに、最先端の運用手法を採用。顧客の資産運用の「目的」を分析し、それを実現するための「機能」に着目した3つのポートフォリオ(「グロース」「インカム」「インフレヘッジ」)を組み合わせて運用
運用パターン 投資目的別に231通り
運用手法 スマートベータ戦略
※スマートベータ戦略とは、時価総額以外の基準を元に構成銘柄や組入比率を決める戦略のこと。THEOでは様々な国・地域・投資対象のETFを組み合わせて一定の基準で最適化を行うことで、スマートベータ戦略を実現。
リバランスの頻度 毎月、入出金時
※リバランスとは、相場の価格変動に応じてETFの保有割合を再調整すること
ポートフォリオの自動見直し あり/年齢に応じて年1回見直し
※見直し例:年齢が上がる度にリスク許容度を徐々に引き下げていく、など
年齢 20代:6%
30代:24%
40代:37%
50代:24%
60代:8%
70代:1%
投資経験 ほとんどない:61%
ある程度:34%
豊富にある:5%
投資金額 10万円未満:16%
10万円~50万円:36%
51万円~100万円:20%
101万円~500万円:25%
500万円~1000万円:2%
1,000万円以上:1%
保有資産額 100万円未満:15%
100万円~499万円:29%
500万円~999万円:19%
1000万円~1999万円:17%
2000万円~2999万円:7%
3,000万円以上:13%

THEOのニュース

THEOの概要

THEOは、株式会社お金のデザインが提供する投資一任型のロボアドバイザーサービスです。ロボアドバイザーは、資産運用の提案や金融商品の発注をロボットがしてくれる支援サービスで、投資一任型では、各ユーザーの条件に合った最適な資産運用プランを提供してくれるだけでなく、資産運用プランに基づく金融商品の発注や運用途中における最適化などを一部自動で行ってくれます。

このほか、資産運用プランの提案に止まるアドバイス型のロボアドバイザーもありますが、こちらはユーザー自身で金融商品の発注や運用途中における資産配分の最適化を行う必要があります。

投資一任型のTHEOでは、各ユーザーのリスク許容度に応じて運用方針を決定するので、投資初心者の方でもリスクを抑えた運用を可能にしています。さらにリバランス(資産配分の調整)やリアロケーション(投資対象の見直し)などの煩わしい運用の手間を自動化してくれるので、仕事などで忙しい方でも無理なく投資を続けていくことができます。

それではTHEOのメリットを詳しく見ていきましょう。

1-1 長期的な資産形成に向いている

資産運用をする目的は、結婚資金や住宅購入資金の準備、子供の教育資金・老後の生活資金の確保など様々あります。

その点、THEOは10~20年という長期的な視点に立って資産形成が行えるよう設計されている強みがあります。THEOの投資対象は、長い目でみて将来的な成長が見込まれる分野に重点が置かれており、世界約70の国・地域、20,000銘柄以上から有望な投資対象が選定されています。

また、積立投資では、毎月一定金額を継続して買い付けることにより平均購入単価を下げることが可能です。これにより、一時的な相場の変動に惑わされない長期的な資産運用・形成が可能となっています。

1-2 各ユーザーに最適なプランを提供してくれる

通常、投資信託を購入する場合、ユーザーは既存の商品の中から好みのファンドを選ぶことになりますが、ファンドの適切な選定にはある程度の知識や経験を必要としています。

一方、THEOでは、ユーザーの年齢・年収・資産額などの資産環境やリスク許容度に応じて、各ユーザーにマッチした資産運用プランを策定してくれます。ポートフォリオの配分比率を変えることにより、230以上の資産運用パターンを創り出しているのが大きな特徴です。

投資初心者の方でも自身に最適な運用プランを提案してくれるので、ファンド選びで迷う必要がないのもTHEOの特徴です。

また、THEOでは、ポートフォリオの一部をESG関連ETFに変更できる機能『THEOグリーン』が選択できます。資産運用を通じて、⼿軽に社会的な課題解決に貢献することが可能できますので、ESG投資に興味・関心があるという方に嬉しいサービスです。

手軽にESG投資ができる『THEOグリーン』

ESG投資ができるTHEOグリーン

「THEOグリーン」モードを選択すると、THEOの機能ポートフォリオ「グロース」「インカム」「インフレヘッジ」のうち、株式を中心とした「グロースポートフォリオ」がESG関連の株式ETFに切り替えることができます。複数のESG関連ETFを通して、広範なESG関連企業に投資できるようになります。

1-3 リスク分散を図っている

投資ではある程度のリスクが伴います。経済・景気動向が良好な場合、金融商品の相場が上昇し、運用資産が増えていきます。しかし、景気が悪化したり、戦争やテロなどの不測の事態が起きれば、相場が下落して運用資産が減ったりする可能性もゼロではありません。

将来的な相場を正確に予測することはプロでも難しいため、不測の事態に備えて損害を最小に止める対策(=投資リスクの分散)が重要になります。そして、投資リスクの分散方法には、①金融商品の購入を国際的に分散させる「地理的な分散」、②時間をズラして分けて購入する「時間的な分散」、③投資対象を複数に分ける「投資対象の分散」などの対策があります。

THEOのポートフォリオは、30種類以上のETF(上場投資信託)で構成されます。さらに細かく見れば世界約70の国・地域、20,000銘柄以上を投資対象とする資産運用を行っており、地理的な分散、投資対象の分散、時間的な分散を行うことで、リスクを抑えた資産運用を図っています。

1-5 手間がかからない

株式投資やFXの場合、株価や為替のチャートを監視して売買する機会をチェックしなければならず、手間となることがあります。また、銘柄購入後も相場監視を継続し、決済のタイミングを計っていく必要があります。

それに対し、THEOでは各ユーザーの条件に合った資産運用プランの提案してくれるだけでなく、実際の金融商品発注、運用途中における資産配分最適化などはお任せで行ってくれるため、手間があまりかかりません。

ハイリスク・ハイリターンな投資方法は、大きな利益を得る可能性もありますが、予測に反して含み損や損失を被ることもあります。さらに常に自分自身で投資判断を下すことは、ストレスにも繋がります。

このように、THEOは資産運用で手間や精神的な負担をあまりかけずに、着実な資産形成を狙いたい方に向いていると言えます。

2 THEOのデメリット・注意点

次にTHEOのデメリットや注意点について確認しておきましょう。

2-1 短期間で大きな利益は期待できない

THEOは10~20年という長期的な視点に立って、リスク分散を図りながら資産形成を行うのに向いた投資方法です。そのため、株式投資やFXのように短期間で大きな利益を狙うものではありません。

なお、投資では、相場の暴落時などには一時的にポートフォリオが含み損を抱える場合があり得ます。しかし、THEOでは短期的な相場の上下に惑わされず、長期的な視野から運用を継続していくことで、相場が持ち直した後に含み損がプラスに転じ、着実な資産形成を期待できるようになっています。

2-2 最低投資額として10万円が必要

THEOの最低投資金額は10万円からとなっています。もっと少額から始めてみたいという方には、ややハードルが高いでしょう。THEOが提供するサービスで、少額から始められるものとしては、NTTドコモとの協業サービスである「THEO+docomo」があります。

THEO+docomoでは、最低投資額1万円とTHEOよりもさらに少額から始めることができ、預かり資産額に応じてdポイントをもらうこともできます。また、dカード(dカード、dカード GOLD)によるおつり積立機能やドコモ口座との連携も可能です。dポイントを貯めたい、おつり投資やポイント投資に興味がある、という方はこちらも検討されてみると良いでしょう。

THEO+docomo

ロボアドバイザー「THEO+docomo」

2-3 NISAやiDecoには非対応

NISA(少額投資非課税制度)は、毎年120万円までの金融商品の購入が非課税になる制度です。また、iDeco(個人型確定拠出年金)とは、加入者が毎月一定の掛金を積み立て、金融商品で運用を行うことで60歳以降に年金または一時金を受け取ることができる私的年金制度のことです。

通常、株式や投資信託の売却を行った時や配当を受け取った時は、利益に対して20%の税金を納める必要があります。税金の負担を軽くしたい方にとって、NISAなどの非課税制度は人気がありますが、THEOはこれらに対応していないことを留意しておきましょう。

3 THEOの評判・口コミ

実際にTHEOを利用した方からは、以下のような評判・反応が見受けられます。

「手間をかけずに資産を国際分散・リスク分散ができる」
「株などと違い売買のタイミングを細かく判断しなくて良いので、本当に楽」
「入金キャンペーンや積立応援キャンペーンを利用して始めれば、多少マイナスになってもあまり気にせずに済む」
「THEOは運用額が増えると手数料が下がるので、積み立てるインセンティブになる」
「THEOの構成銘柄を詳しく見ながら運用していくことで、投資の勉強にもなる」
「theoグリーンでは米国ETFへの投資が中心」
「積み立てをしていると、下がるタイミングがむしろ買い場のように思える」

※個人の感想です。サービスに関する最新情報などはご自身でもよくお調べの上、ご判断下さい。

THEOは始めやすさの点で高評価を受けています。また、投資対象の地理的分散、銘柄の分散などが自動で図られている点も注目されています。おまかせで運用できるのも、仕事で忙しい方や投資知識のない方に好評です。

なお、THEOでは預かり資産額や諸条件に応じて手数料が発生します。通常手数料は1.10%(税込・年率)ですが、毎月積み立てをし、出金しない等の場合は、運用金額に応じて最大0.715%まで引き下げられます。

ロボアドバイザーの手数料は、各社で異なるので事前に確認しておきましょう。

4 THEOの口座開設までの流れ

次に、THEOで口座開設をする手順について見ていきましょう。THEOは次の3ステップで簡単に始めることができます。

  1. 登録前の準備
  2. ユーザー登録
  3. 口座開設

4-1 登録前の準備

口座開設の手続きでは、マイナンバー情報および本人確認書類を提示する必要があります。
申し込み手続きに入る前に、アップロードできるマイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類のデータを用意しておくと、手続きをスムーズに行うことができます。

4-2 ユーザー登録

THEOの公式サイトから「無料診断をする」ボタンをタップすると、資産運用のための無料診断を受けることができます。質問項目は、年齢・年収・貯金額など5項目で、それに答えると、10年後の資産予想や同世代の貯蓄額予想などを示してくれます。

この無料診断を省略して直接口座開設したい場合は、「口座開設をする」ボタンをタップすると、「ユーザー登録画面」に移ります。

メールアドレスで登録

ユーザー登録では、メールアドレス以下の項目を入力し、「メールアドレスで登録する」ボタンをタップすると、入力したアドレスにTHEOから確認メールが届きます。

メールアドレスの認証・パスワードの設定

確認メール内に記載されている「メールアドレスを認証する」ボタンをタップすると、「パスワード設定画面」が出てくるので、8文字以上のパスワードを設定します。

以上で、ユーザー登録は完了です。

4-3 口座開設

ユーザー登録が完了すると、続いて「お客さま情報入力画面」が表示されるので、氏名・生年月日・性別・職業・投資経験など13項目を入力します。

次に、「THEO口座種別選択画面」が表示されるので、希望箇所にチェックを入れ、確認事項に同意していきます。この時、「特定口座・源泉徴収あり」を選択すると、THEOの運営会社が確定申告を行ってくれますが、その他の口座では自分で申告する必要があります。

本人確認書類の提示では、「マイナンバーカード」「通知カード」「マイナンバー記載住民票」の3種類から1つを選びアップロードします。

また、本人確認用書類では、「運転免許証」「その他の確認書類」のどちらかを選びアップロードします。

そして、証券口座契約締結前交付書面等の書類を確認し、内容に同意の上、契約を申し込みます。

口座開設申請後3日程度で口座開設の審査が終了した旨の簡易書留通知が登録した住所に届きます。

以上で口座開設の手続きは完了です。

5 まとめ

長期的な資産形成を検討していても、仕事や家事・育児で忙しかったり、投資経験が無く躊躇していたりする方は少なくありません。また、資産運用を行う方の目的や年齢、年収、資産額などの条件はそれぞれ異なります。

しかし、各ユーザーの状況にマッチした資産運用プランを提案し、実行してくれるのがロボアドバイザーのTHEOです。資産運用のプラン作りから実際の発注・運用までを行ってくれるので、手間もあまりかかりません。投資に詳しくない初心者の方でも無理なく運用を続けられるでしょう。

なお、この記事を参考にロボアドバイザーによる資産形成に興味の湧いた方は、サービスのメリットだけでなく、リスクなどのデメリット面を含めて総合的に検討することをおすすめします。人生100年時代の到来に向けて個人による長期的な資産形成が大きな関心事になっています。そのような中、資産運用のお手伝いをしてくれる支援サービスとして「ウェルスナビ」をはじめとしたロボアドバイザーが注目されています。「THEO(テオ)」もそのロボアドバイザー大手の1社で、利用を検討している方も少なくないでしょう。

そこで、この記事では投資一任型ロボアドバイザーであるTHEOの特徴やメリット・デメリット、口コミ・評判のほか、口座開設手続きの流れについて詳しく解説します。投資や資産運用に関心のある方、運用の手間がかからない便利なサービスを探している方は参考にしてみてください

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HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム

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