TECROWD(テクラウド)の長期案件のリスクは?メリット・デメリットも

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TECROWDは、国内外の不動産物件に投資できる不動産投資型クラウドファンディングサービスで、運用期間が2年を超えるような長期案件も取り扱っています。

今回は、TECROWDの長期案件のリスクについて紹介します。あわせて、メリットやデメリットも紹介するので、参考にしてください。

目次

  1. TECROWD(テクラウド)とは
  2. TECROWD(テクラウド)の長期投資案件とは
  3. TECROWD(テクラウド)の長期投資案件のリスク
    3-1.元本割れリスク
    3-2.為替変動リスク
    3-3.経済情勢リスク
    3-4.カントリーリスク
    3-5.売却リスク
  4. TECROWD(テクラウド)の長期投資案件のメリット
    4-1.想定利回りが高い
    4-2.定期的なリターンを期待できる
    4-3.為替変動リスクに対する対策が講じられている
  5. TECROWD(テクラウド)の長期投資案件のデメリット
    5-1.国内不動産と比較して情報を得るのが難しい
    5-2.運用期間中に何が起こるか想定しづらい
    5-3.人気が高く投資できない可能性も
  6. まとめ

1.TECROWD(テクラウド)とは

TECROWD(テクラウド)
会社名 TECRA株式会社
代表者 代表取締役社長 今井 豊和
資本金 1億5,600万円
本社所在地 〒220-6004神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA4F
免許 建設業許可(特-30)第74708号
宅地建物取引業者免許(4)26122号
不動産特定共同事業許可番号 神奈川県知事 第12号
一級建築士事務所登録 M design+architect一級建築士事務所
神奈川県知事登録 第17479号
業務内容 建築一式工事、土木工事、設計及び監理、海外開発、不動産の売買、賃貸、仲介、管理
オフィス [横須賀オフィス]
〒238-0004 神奈川県横須賀市小川町13-1 アサヒ横須賀ビル7F
[モンゴルオフィス(TECRA MONGOLIA LLC)]
”The Down Town” Bldg , 601 , 6F , Jamiyan Gun street 18/1 , 1 khoroo ,Sukhbaatar district , Ulaanbaatar city , Mongolia

TECROWD(テクラウド)は、国内・海外の不動産に投資ができる不動産型クラウドファンディングです。大きな特徴として、経済成長が著しい中央アジアの国の不動産に投資できる点が挙げられ、これまでモンゴルのレジデンスやオフィスを対象としたファンドを提供してきています。

TECROWDの運営会社であるTECRA会社は、不動産投資型クラウドファンディングのほか、建築工事一式や建築物の設計及び成功管理なども手掛ける不動産事業を展開しています。TECROWDで投資対象となる物件は、すべてTECRA株式会社が建設・施工・管理を行った物件となっており、日本と同等の品質を確保している不動産物件に投資できるというのも特色です。

2.TECROWD(テクラウド)の長期投資案件とは

TECROWDで提供されている不動産投資ファンドのうち、長期投資ができる案件はすべてモンゴルの不動産への投資案件となります。2022年1月までに合計23件のファンドが提供されており、そのうち16件(約69.5%)がモンゴル不動産への投資案件です。

運用期間は24ヶ月~30ヶ月となっており、想定利回りは8.00%~8.25%と高水準となっているのが特徴です。(※TECROWDのファンドの詳細を見る[PR]

なお、「障がい者向けグループホーム」など、日本国内不動産の案件の扱いもあります。運用期間は4か月程度とモンゴル不動産と比較して短期に設定されていますが、想定利回りは7.00~11.0%と、モンゴル不動産と同程度に高く設定されています。

3.TECROWD(テクラウド)の長期投資案件のリスク

TECROWDの長期投資案件には下記のリスクがあります。

  • 元本割れリスク
  • 為替変動リスク
  • 経済情勢リスク
  • カントリーリスク
  • 空室リスク
  • 売却リスク

3-1.元本割れリスク

大前提として、TECROWDが不動産投資型クラウドファンディングである以上、元本割れを起こすリスクがあります。

TECROWDでは、優先劣後構造による投資家の保護や、為替変動に対するリスクヘッジ(詳細は後述)など、リスクを低減するためのさまざまな対策を講じています。ただし、これらはあくまでもリスクの低減が目的であり、リスクを完全に回避できるものではありません。

リターンが大きいほど、伴うリスクも大きくなる傾向があるということに注意しておきましょう。

3-2.為替変動リスク

海外不動産への投資には、為替変動リスクが伴います。為替変動リスクとは、為替レートが変動することにより、換金時に為替差損(益)が発生する可能性のことをいいます。

TECROWDでは、海外の不動産物件を円建てにて一括で借り上げており、為替変動によるリスクを低減しています。しかし、想定外の為替変動が発生した場合、リスクを抑えきれなくなる可能性もあります。

3-3.経済情勢リスク

TECROWDの長期投資案件には、経済情勢リスクが伴います。世界経済の動向や不動産バブルの崩壊によって、現地の不動産相場が変動する可能性があるためです。

そのため、世界経済や投資する国(TECROWDの場合はモンゴル)の経済情勢についても考慮して投資判断を行う必要があります。

3-4.カントリーリスク

TECROWDの長期投資案件では、カントリーリスクも伴います。カントリーリスクとは、国の政治情勢や経済的要因により、収益が変動する可能性のことをいいます。

特に新興国においては、外貨が経済を支えている側面があります。また、海外投資家に影響により、自国の住環境が悪化することがないように規制を行っているケースも多く、外国人が不動産を所有できる法律に変更が行われることも少なくありません。

このようなバランスのなかで、政権交代によって税制が変わったり、不動産投資を行う外国人に対する規制が強化されたりする可能性があります。

【関連記事】モンゴル不動産投資のメリット・デメリットは?物件購入の手順も

3-5.売却リスク

TECROWDのような不動産クラウドファンディングでは、不動産物件の売却リスクが伴います。

TECROWDが提供する長期投資案件では、物件の家賃収入に加え、ファンド運用後の物件売却によって配当・元本償還を行います。不動産は需要と供給のバランスによって価格が変動するため、状況によっては想定よりも安値でしか売却できない可能性があります

2022年1月まで、TECROWDのファンドで元本割れが起きたケースはありません。過去の実績はプラスに評価できるものですが、必ずしも将来のリターンを約束するというわけではないという点に注意しましょう。

4.TECROWD(テクラウド)の長期投資案件のメリット

TECROWDの長期投資案件のメリットは下記のとおりです。

  • 想定利回りが高い
  • 定期的なリターンが期待できる
  • 為替変動リスクに対する対策が講じられている

4-1.想定利回りが高い

メリットの1つが、想定利回りの水準が高い案件が多いということです。TECROWDの長期投資案件(運用期間が2年以上のもの)では、募集時の想定利回りが8.00%~8.25%に設定されています。

4-2.定期的なリターンを期待できる

定期的なリターンを期待できるというのもメリットの1つです。TECROWDの長期投資案件では、初めての分配のタイミングこそ異なるものの、およそ3ヶ月ごとに分配が投資家に支払われる仕組みとなっています。

4-3.為替変動リスクに対する対策が講じられている

また、モンゴルの不動産物件を対象にしたファンドのほとんどが、円建てによる一括借り上げを行っており、為替リスクをヘッジした投資が可能になっています。為替変動にリスクに対する対策が講じられているというのも、TECROWDの長期投資案件のメリットです。

TECROWDでは、モンゴル証券市場に上場する金融機関のグループ企業「Invescore Property LLC.」と提携しています。モンゴルの不動産に投資するファンドを組成する際、同社と一括借り上げ契約を結んでいることに加え、借り上げ賃料を円建てにて支払うことにより、為替変動リスクを低減しています。

ただし、前述したように、為替変動リスクを完全に回避するものではありません。情勢の変化によって為替相場が急落してしまった時、事業者が倒産してしまう可能性もあるということにも留意しておきましょう。

5.TECROWD(テクラウド)の長期投資案件のデメリット

TECROWDの長期投資案件のデメリットは下記のとおりです。

  • 国内不動産と比較して情報を得るのが難しい
  • 運用期間中に何が起こるかわからない
  • 人気が高く投資できない可能性も

5-1.国内不動産と比較して情報を得るのが難しい

TECROWDが提供する長期投資案件のデメリットの1つが、国内不動産と比較して情報が少ないということです。

TECROWDから提供される長期投資案件は、すべてモンゴル・ウランバートルの不動産に投資するものです。ファンドの詳細ページに投資に関するさまざまな情報が記載されていますが、日本国内の不動産と比較してみたとき、それ以外の情報を得るハードルは高いと言えます。

5-2.運用期間中に何が起こるか想定しづらい

運用期間中に何が起こるか想定しづらいというのも、長期投資案件のデメリットです。ファンドの運用期間が長いということは、運用期間中に経済情勢の大きな変化という事態が発生するリスクも高くなるということになります。

TECROWDだけでなく、多くのクラウドファンディング投資は一定期間内のキャンセルが原則できない契約内容になっています。(※一部のサービスを除く)これにより、リーマンショックやコロナショックのように、世界的に経済不安が高まっている時であっても、資金を回収することが原則できないという大きなデメリットがあります。

長期案件になるほど、その間に経済情勢の変化が起きるリスクが高まります。長期案件への投資を検討する際は、一つのファンドに資金を集中させないよう、分散投資を検討されてみると良いでしょう。

5-3.人気が高く投資できない可能性も

ファンドの人気が高く投資できない可能性がある、というのもデメリットとなります。TECROWDには、これまで提供してきたファンドがすべて完売しているという実績がありますが、募集金額達成の確立が高いというメリットがありつつも、応募倍率が高く投資機会を得られない可能性があるという点はデメリットとなります。

人気が高いファンドやプラットフォームでは、先着制や抽選制によって投資家が選出されるため、投資したくてもできないといった事案が発生することがあります。必ず投資できるとは限らないため、事前に口座を開設しておいたり、ファンドの募集スケジュールを確認するなど、対策を取ってみましょう。

まとめ

今回はTECROWDの長期案件のリスクやメリット、デメリットについて紹介しました。

TECROWDの長期案件は、すべてモンゴルの不動産物件への投資案件となります。日本企業が施工管理を行っているなど物件の品質が高く、想定利回りが高く設定されているのも魅力といえます。

ただし、元本割れや経済情勢、為替変動など、さまざまなリスクが伴うことを理解したうえで投資判断を行うことが重要です。1つのファンドに資金を集中させず、分散投資を心がけてみるのも良いでしょう。

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。