ロボアドバイザーとiDeCoを比較!使い分け・併用のポイントも

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投資初心者にも手を付けやすい投資が「ロボアドバイザー」と「iDeCo」です。どちらも長期的な資産形成を目指して積立投資を行う仕組みです。

この記事では、ロボアドバイザーとiDeCoの特徴と違い、どのように使い分けして運用すればいいのかについて解説します。

目次

  1. ロボアドバイザーとは
  2. ロボアドバイザーの種類
  3. iDeCo(イデコ)とは
  4. ロボアドバイザーとiDeCoの違い
    4-1.資金の引出制限の違い
    4-2.最低投資金額の違い
    4-3.コストの違い
    4-4.手間の違い
  5. まとめ

1.ロボアドバイザーとは

ロボアドバイザーとは、AIを活用して投資家に資産運用のアドバイスをしてくれたり、運用の手伝いをしてくれたりするサービスです。投資家のリスク許容度に応じ、最適なポートフォリオ(資産の組み合わせ)を提案してくれます。ロボアドバイザーによっては、金融商品の購入から運用までを自動で行ってくれます。

投資家は運用資金を入金するだけで、ポートフォリオに応じてロボアドバイザーが自動で買い付けてくれるので、投資初心者でも気軽に資産運用できるのです。

ロボアドバイザーは2015年頃から国内で本格的にスタートしましたが、利用者は年々増えており、人気の投資サービスとなっています。

2.ロボアドバイザーの種類

ロボアドバイザーには、「アドバイス型」と「投資一任型」の2種類があります。アドバイス型のロボアドバイザーは、最適な金融商品を提案し、投資家はその中から自分で運用するものを選んで購入。運用やリバランスも自分でおこないます。一方の「投資一任型」は、商品の購入や運用、リバランスまですべてロボアドバイザーが行ってくれます。

「アドバイス型」は運用やリバランスを投資家自身で行うので、「投資一任型」より手数料が安くなるのがメリットです。一方、「投資一任型」は運用の手間がかからないというメリットがあります。

3.iDeCo(イデコ)とは

iDeCo(イデコ)は個人型確定拠出年金のことで、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金制度。公的年金と異なり、加入は任意となりますが、国民年金や厚生年金と組み合わせることで、より豊かな老後を暮らせるようになるのです。

「人生100年時代」といわれ、人生を長く楽しむための老後資金が注目されています。iDeCoは自分で申し込み、掛金を拠出し、運用方法を選んで運用します。そして、掛金と運用益の合計額を、給付金として受け取ることができます。ただし、運営管理機関ごとに手数料や運用商品が異なるので、注意が必要です。

また、iDeCoでは、掛金や運用益、給付を受け取るときに対して、税制上の優遇制度があるのが大きなメリットです。

4.ロボアドバイザーとiDeCoの違い

ロボアドバイザーとiDeCoの違いについて解説します。

4-1.資金の引出制限の違い

iDeCoは年金制度であるため、一度拠出を始めたら60歳まで資産を引き出すことはできません。一方、ロボアドバイザーは引出に制限がないため、途中で運用をやめて現金に換えることは自由です。

4-2.最低投資金額の違い

「投資一任型」のロボアドバイザーは最低投資額が1~10万円となります。代表的なロボアドバイザーの最低投資金額は、以下の通りです。

  • WealthNavi(ウェルスナビ):1万円
  • THEO+docomo:1万円
  • ROBOPRO:10万円
  • SUSTEN:10万円
  • 楽ラップ:1万円

一方のiDeCoは毎月いくら積み立てるかを1,000円単位で設定できますが、下限額が月5,000円と決まっています。さらに、職業によって以下のように月額の上限枠も決まっています。

  • 公務員:12,000円
  • 会社員(確定給付企業年金に加入):12,000円
  • 会社員(企業型確定拠出年金にのみ加入):20,000円
  • 会社員(勤め先に企業年金がない):23,000円
  • 専業主婦(夫):23,000円
  • 自営業:68,000円

このようにiDeCoでは上限が決まっているので、iDeCoとロボアドバイザーを併用するときは、まずiDeCoで運用をし、余裕資金があればロボアドバイザーでの運用を考えるようにしてください。

4-3.コストの違い

iDeCoの対象商品は、低コストのインデックスファンドがメインです。インデックスファンドの中には、保有コストである信託報酬が0.1%を切るファンドもあります。運用利回りが同じだった場合、運用コストが低いファンドのほうが、パフォーマンスはよくなります。

一方のロボアドバイザーは、以下のように1%前後かかる場合が多くなります(税込・年率)。

  • WealthNavi:WealthNavi:預かり資産の1.1%(現金部分を除く、年率・税込、長期割で最大10%OFF)
  • THEO+docomo:0.715%~1.100%(税込・年率)
  • 楽ラップ:0.715%(固定報酬型)、0.605%+運用益の5.5%(成功報酬併用型)

コストを抑えた運用をしたい場合はiDeCoを利用した方がお得です。

4-4.手間の違い

iDeCoで投資信託を選ぶ場合、債券や株式といった一つの資産に投資を行うことがほとんどです。ですから、さまざまな金融商品を組み合わせたポートフォリオ(資産の組み合わせ)を作って分散投資をする場合、自分で複数のファンドを購入する必要があります。

一方、投資一任型のロボアドバイザーでは、複数の投資信託やETF(上場投資信託)の購入を通じ、国内だけでなく世界中の債券や株式、不動産、金などに幅広く分散投資することが可能です。そのため、複数の資産に分散投資したい場合は、ロボアドバイザーの方が便利です。

まとめ

資産運用をはじめる場合、税制優遇制度があるiDeCoから始めるようにすると良いでしょう。ただ、iDeCoは職業ごとに上限が決められているほか、60歳までは掛金を引き出せないので、余裕資金がある場合や、60歳までに資金を引き出せるようにしておきたい方はロボアドバイザーでの運用も検討するようにしましょう。

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山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011