2022年4月のFX、ファンダメンタルズから考えた通貨ペアの選定方法は?プロトレーダーが解説

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多くの投資家が、FXをトレードする中でどうしたら継続的に勝てるのかを常に考えているでしょう。当然ながら損失を出したいためにトレードする人はいません。

しかし継続的にトレードで利益を上げるためにはトレードルールとトレードに対しての考え方、経済の読み方を勉強する必要があります。

テクニカル分析だけではなくファンダメンタルズ分析も併せて行うことで勝率を高めることができます。

今回は2022年4月現在のマーケットを解説し、ファンダメンタルズから考えた通貨ペアの選定方法やトレードのコツを解説します。

目次

  1. 2022年のFX市場で考えるべきこと
    1-1.世界的なインフレ進行による各国金融政策
    1-2.資源価格の高騰からFXトレードを考える
  2. ファンダメンタルズから考えた通貨ペアの選定方法
  3. 中長的なトレードで使うべきテクニカル指標
    3-1.移動平均線を3本利用すること
    3-2.節目を意識すること
  4. まとめ

1.2022年のFX市場で考えるべきこと

1-1.世界的なインフレ進行による各国金融政策

2022年は「世界的なインフレ進行による金融政策」が焦点になります。インフレが先進国含めて世界で昨年から進んでいる中、一過性のものではなくなってきました。

ではインフレを抑制するために各国の中央銀行はどのようなことを行うでしょうか。インフレ抑制のために政策金利の引き上げを行い、市場のお金の流動性を低下させるよう促します。

今回の情勢での政策金利の引き上げは同じように考えていいのかを深掘りする必要があるでしょう。政策金利の引き上げは景気が上向きで少し過熱感が出てきて物価が上昇すれば、良い金利上昇と言えます。

しかし現在の情勢は「サプライチェーンの混乱からの物価上昇」とも言える状態です。好景気からの物価上昇ではない点が大きなポイントです。

FXトレードを行う場合には各国の金融政策のスピードやギャップを考える必要があります。例として米国と日本の金融政策の違いをみてみましょう。

米国では5月にも利上げがさらに0.5%引き上げが織り込まれつつあります。一方で日本は指値オペを行い、日本国債の金利を上昇させないようにしており、どちらかといえば引き続き緩和姿勢です。

日本の政策金利の引き上げ期待が皆無に近い中で米国の政策金利は上昇すると考えると、米ドル高円安に向かいやすいというシミュレーションができるでしょう。インフレ環境下での政策対応はFXの動きにつながるのです。

1-2.資源価格の高騰からFXトレードを考える

次に今年考えるべきことはロシアウクライナ戦争により、資源価格が高騰しているという状況です。ロシアウクライナの戦争が長期化、もしくは停戦したとしてもすぐにサプライチェーンが同じように取り戻す状況ではなくなってきています。世界の企業がロシアからの輸入禁止や撤退を表明してしまっていることから、混乱は継続しそうな状況です。

ロシアでは小麦が世界の供給量の4割を占めており、天然ガスや原油でも欧州向けの輸出が大きかったことから、ヨーロッパはロシアから輸入できない分を世界から代替しなければなりません。大きな穴を埋めることは大変であり、需要と供給の関係で考えると供給サイドがなくなってしまっているということです。このような環境下では資源国通貨は強くなりやすい地合いが続くと考えることができるでしょう。

豪ドルやメキシコペソ、南アフリカランド等が資源国通貨の代表格として挙げられます。豪ドルは実際に対円でみると、現在急上昇しており資源国という恩恵を受けています。資源価格の上昇がオーストラリア等資源国の大きな経常黒字をもたらすためこのような動きとなっています。

取引は難しいものの、ブラジルレアル等も大きく上昇しています。資源国通貨の上昇の流れは継続する可能性があります。

2.ファンダメンタルズから考えた通貨ペアの選定方法

以上のファンダメンタルズを踏まえた、通貨ペアの選定方法を紹介します。

まずは「政策金利が引き上げられやすい国の通貨をロングする通貨として選定する方法」です。米国は買いやすい地合いです。しかし、今後中期的な見方をすると米国の利上げはある程度織り込まれているため、次に政策金利を引き上げる可能性がある国を探すのも一手でしょう。

ユーロは現在売られています(2022年4月現在)。一方で今後ロシアウクライナ戦争が集結に向かう過程が見えてくる中で、ユーロ圏のインフレが上昇し続けている場合はユーロは上昇しやすい地合いになると考えることもできます。

通貨ペアはロングする(買い)通貨とショートする(売る)通貨の組み合わせとなります。ロングする通貨として「資源国通貨」が挙げられます。

ショートする通貨として、シンプルに「政策金利が上昇しにくく、資源も保有していない国」から選定する方法があります。代表的なのは現在売られている日本円でしょう。

このように考えることで取引通貨ペアを自分自身で判断できるようになります。

3.中長的なトレードで使うべきテクニカル指標

中朝的な視点でトレードを行う場合、難しいテクニカル指標を利用する必要はあまりないと筆者は考えています。通貨ペアが決まった段階でトレンドが出ていることが多いため、トレンドに乗っていくということが大前提となります。FX初心者が逆張りをしてはいけません。

ロングポジションを行う通貨とショートポジションを行う通貨を決め、決めた方向のみトレードを行いましょう。

3-1.移動平均線を3本利用すること

トレンドフォローで利用できるテクニカル指標として「移動平均線」があります。

日数は、まずは25日と62日、200日に設定しましょう。25日と200日移動平均線は一般的に知られている設定日数であり、200日移動平均線は長期的なトレードでは利用しやすい移動平均線です。62日の移動平均線はチャートが止まりやすい傾向にあるため利用してみてください。

3-2.節目を意識すること

次に大事なテクニカル分析の方法として「節目を意識してトレードを行うこと」です。トレンドが出ている時は最高値を更新しながら上昇する傾向があります。この時、節目がどの位置にあり、その節目を抜けるとさらに上昇しやすいかを考えましょう。

節目を抜けてしまうと、サポートラインとして機能しやすくなります。押し目買いのチャンスとして目安にしやすいため、節目がどの位置になるのかを把握しましょう。

4.まとめ

今回は2022年4月現在の情勢を踏まえたファンダメンタルズから、中長期的目線での通貨ペアのトレードについて解説しました。

ファンダメンタルズ分析は一朝一夕に覚えることはできません。身につけるために、日々考える癖をつけましょう。

まずは自分で結論を出しながら、考えた値動きとギャップが出たら、「なぜギャップが生まれたのか?」自分自身に足りない理解や材料探しをしながら知見を深めてみてください。方向性を間違えなければ長期的にはテクニカル分析はシンプルなもので充分です。

リスク管理とルールを守りながら、FXで資産形成をしましょう。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12