不動産の売却、近所の人に知られずに売る方法は?2つの手順と注意点

不動産を売却する方の中には、「近所の人に色々聞かれたくない」「事情があるから知られたくない」という方もいらっしゃることでしょう。

不動産の売却方法には主に「買取」と「仲介」があり、買取では不動産会社に直接物件を買い取って貰う事で近所に貼り紙をはる、チラシを配るなど広告を出さなくても売却が可能となります。また、仲介売却でも広告に注意する事で知られずに売却できる可能性があります。

記事では不動産の売却について、近所の人に知られずに売却するための2つの方法、売却の際の注意点を解説していきます。

目次

  1. 不動産の売却方法とは
  2. 近所の人に知られず不動産を売却する方法2つ
    2-1.不動産会社に買い取って貰う
    2-2.できるだけ情報を拡散せずに「仲介」で売却する
  3. 周りに知られないように不動産を売却する際の注意点
    3-1.売却活動が長引いてしまうことがある
    3-2.予期せぬ出来事によって知られてしまう可能性も
    3-3.近所の人に知られないように不動産会社を探す方法
  4. まとめ

1.不動産の売却方法

不動産の売却は、大きく分けて不動産会社を介して買い手を見つける「仲介」、不動産会社に直接物件を買い取ってもらう「買取」という2つの方法があります。

不動産売却を行う際には買取より売却価格の高い「仲介」を選ぶ方が多い傾向がありますが、仲介売却は多くの購入希望者の目に留まるよう物件情報を拡散するため、近所の人に売却を知られたくない場合には不都合な方法となります。

買取により不動産会社に物件を直接買い取って貰うことで、近所の人に知られずに不動産を売却できますが相場の7割程度の価格になってしまう点がデメリットとなります。売却方法を決める前に、家の売却における優先順位を整理しておきましょう。

「周りに知られたくない」ことを最優先にする方は買取、「売却価格を少しでも高くしたいが、可能な限り知られたくない」という方は、宣伝をおさえながら仲介を選んでみることを検討してみましょう。

なお、買取と仲介では売却期間にも違いがあり、おおよそ買取は1~2ヶ月、仲介は3~6ヶ月程度の時間がかかります。「売却期間にどれくらい時間を割けるか」も売却方法の判断材料の1つとなります。

2.近所の人に知られず不動産を売却する方法2つ

近所の人に知られずに不動産を売却する方法は、主に以下の2つとなります。

  • 不動産会社に買い取って貰う
  • できるだけ情報を拡散せずに「仲介」で売却する

2-1.不動産会社に買い取って貰う

不動産会社に買取を依頼することで、売却することを知っている方は買取依頼を受けた不動産会社のみとなります。

買取査定の際に不動産会社の担当者が家を訪問する機会がありますが、事前に「近所の人に知られたくない」ことを伝えておきましょう。

例えば、スーツは避けカジュアルな服装で来てもらう事で、「業者が出入りしている」と近所の人に思われる可能性が低くなります。

買取では相場より売却価格が低くなってしまいますが、売却条件が決まり次第すぐに売却できるというメリットもあり、急いで売却したいケースにも適しています。

2-2.できるだけ情報を拡散せずに「仲介」で売却する

売却価格をできるだけ高くしたい方は、物件情報を拡散しないよう注意しながら不動産会社の仲介による売却を行いましょう。

仲介による売却では不動産会社と「媒介契約」を締結します。媒介契約には一般媒介契約、専任媒介契約、専属専任媒介契約の3種類があり、一般媒介契約は契約期間の定めがない、複数の不動産会社と契約が可能という自由度の高い媒介契約になっています。

専任媒介契約と専属専任媒介契約は契約期間が3ヶ月間、他の不動産会社とは契約が禁止されています。専任媒介契約では売主が自身で発見した買主と直接取引が可能ですが、専属専任媒介契約では契約した不動産会社を通す必要があります。

専任媒介契約と専属専任媒介契約では指定流通機構(レインズ)に登録義務があり、他の不動産会社も物件情報を閲覧することが可能です。

多くの目につきやすい不動産情報ポータルサイトへの掲載は避け、レインズに登録し「広告転載区分」を「不可」にしてもらうことで、可能な限り情報を拡散せずに売却することが可能です。

近隣への広告やチラシの配布、ポータルサイトは知られてしまう可能性が高いため避けましょう。ただし広告転載を不可にすることによって、物件情報を閲覧できる方が限られてしまい売却価格が予想より低くなってしまう可能性があります。

3.周りに知られないように不動産を売却する際の注意点

情報を拡散せずに仲介売却を行うと、売却活動が長引いてしまう可能性があります。余裕を持ったスケジュールで売却の計画を立てましょう。

3-1.売却活動が長引いてしまうことがある

宣伝を最小限におさえて仲介売却を行う方法は、売却までに時間がかかってしまう傾向があります。

現状としてはポータルサイトで家を見つける購入希望者が多く、広告を拡散しないと買い手に物件の情報が伝わるまで時間がかかります。ただし人気エリアや物件に価値がある場合は短い期間で売却する事も可能です。

家の売却価格を査定して貰う際に査定額が高いケース、駅から近い、主要駅へのアクセスが良いなど、利便性の高い物件は売却までに時間がかからないケースもあります。

広告を出す場合に比べて売却活動が長引いてしまうことを想定し、売却後の計画を立てていきましょう。売却を急いでいる方は買取を依頼する事で1~2ヶ月程度での売却が可能となります。

3-2.予期せぬ出来事によって知られてしまう可能性も

広告が使えない場合、不動産会社は自社で集めた顧客へのDMや、非公開物件として他の不動産仲介会社へ情報を渡して買主を探すことになります。この時、近所の人が不動産購入を検討しており、売却することを知ってしまう可能性は0ではありません。

注意していても、売却時は買主側に情報を渡さねばならないため、必ずしも近所へ情報が漏れないとも限りません。あくまで「可能な限り周りに知られない売却方法」であることをおさえておきましょう。

3-3.近所の人に知られないように不動産会社を探す方法

通常、不動産会社はポータルサイトへの掲載や、チラシなどの広告を使って買主を探しています。広告が利用できないとなると、多くの不動産会社にとって売却する手段が減ってしまうため、そのような制限のかかった不動産の取り扱い自体が難しいケースも少なくありません。

また、不動産買取も物件の状態や資産価値によって、希望価格での買取対応をしてもらえる不動産会社が少ないこともあります。

そのため、近所に知られないように不動産会社を探す際は、できるだけ多く不動産会社へアプローチしつつ、個人情報の取り扱いを厳格に行っている不動産会社へ問い合わせることが大切です。

複数の不動産会社への問い合わせや比較の際は、査定依頼を通して「買取」もしくは「広告不可の仲介」の依頼が可能であるかどうかを確認してみると良いでしょう。この時、不動産一括査定サイトを活用することで、問い合わせの手間を省き複数の不動産会社への査定依頼が可能です。

不動産一括査定サイトには、例えば、大手不動産会社6社に限定して査定依頼ができる「すまいValue」や、大手企業のNTTデータグループでありプライバシーマークを取得している「HOME4U」などがあります。このような不動産査定サイトの利用を検討してみましょう。

主な不動産一括査定サイト

サイト名 運営会社 特徴
すまいValue 不動産仲介大手6社による共同運営 査定は業界をリードする6社のみ。全国900店舗。利用者の96.7%が「トラブルなく安心・安全に取引できた」と回答
リガイド(RE-Guide) 株式会社ウェイブダッシュ 15年目の老舗サイト。登録会社数800社、最大10社から査定を受け取れる。収益物件情報を掲載する姉妹サイトも運営、他サイトと比べて投資用マンションや投資用アパートの売却に強みあり
LIFULL HOME’Sの不動産売却査定サービス 株式会社LIFULL 全国3100社以上の不動産会社に依頼できる。匿名での依頼も可能
HOME4U 株式会社NTTデータ スマートソーシング 全国1800社から6社まで依頼可能。独自審査で悪徳会社を排除
イエウール 株式会社Speee 全国1600社以上、悪徳企業は運営企業が排除。最大6社に無料で不動産の一括査定

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まとめ

近所の人に知られずに不動産を売却するためには、買取での売却か、宣伝をおさえた仲介による売却という2つの方法があります。

この記事を参考に、2つの方法の特徴やメリット・デメリットを把握し、自身に適した方法で売却活動を行っていきましょう。

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田中 あさみ

田中 あさみ

経済学部在学中に2級FP技能士(AFP)の資格を取得。ライターとして不動産投資を含む投資や年金・保険・税金等の記事を執筆しています。医療系の勤務経験がありますので、医療×金融・投資も強みです。HEDGE GUIDEでは不動産投資を始め、投資分野等を分かりやすくお伝えできるよう日々努めてまいります。