auカブコム証券、投資信託取引の評判は?人気商品やメリット・デメリットも

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投資信託協会が2020年6月11日に発表した投信概況によると、公募投資信託の純資産残高は153兆2661億円にのぼり、7か月連続で過去最高を記録するなど、投資信託による資産形成の需要が増しています。

購入できる投資信託(ファンド)は証券会社によって異なりますが、auカブコム証券の投資信託は原則全ファンドで購入手数料が無料で、100円から積立投資を行えるほか、ポイント制度が充実しているのも大きな特徴です。

この記事では、auカブコム証券の投資信託取引について詳しく説明していきます。auカブコム証券の評判や商品、メリット・デメリットについて興味がある方は、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年6月21日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. auカブコム証券とは
  2. auカブコム証券の投資信託のメリット
    2-1.豊富なファンド数と業界最安水準の手数料
    2-2.投信銘柄選びのサポートが手厚い
    2-3.プレミアム積立で100円から積立投資ができる
    2-4.ポイント制度が充実している
    2-5.ファンドスクエアで投資家同士が繋がれる
  3. auカブコム証券の投資信託のデメリット
    3-1.投信銘柄によっては手数料が割高
    3-2.元本保証がない
    3-3.リアルタイムで約定ができない
    3-4.短期投資には向かない
  4. auカブコム証券の投資信託の評判
  5. auカブコム証券で投資信託を始める方法
  6. まとめ

1 auカブコム証券とは

auカブコム証券(旧カブドットコム証券)は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFGグループ)のネット証券であり、連結子会社です。また、KDDIグループとも業務提携しており、auカブコム証券の顧客層にはau経済圏のユーザーが多いことでも知られています。

大手金融グループと大手通信グループの結びつきを背景に、高度なシステムインフラが強みとなっているほか、MUFGグループの信用力と高い財務基盤により日本格付け研究所からネット証券最高の財務格付「A+」の評価を受けているなど、大切な資産を預けることができる証券会社となっています。

2 auカブコム証券の投資信託のメリット

auカブコム証券は、投資信託取引に強い証券会社として知られており、1,000本を超える豊富な投信銘柄を取り揃えています。さらに、取り扱う全ての投信銘柄に対して、購入時手数料を無料(ノーロード)としているので、取引コストを軽減することが可能です。

また、auカブコム証券の「プレミアム積立」では、100円から投資信託を購入することができるので、少額投資が可能になっています。KDDIグループとの業務提携により、auユーザーにお得なキャンペーンや、投資信託取引で貯まるポイント制度、貯まったポイントでできる「ポイント投資」で投資信託を購入することができるのもauカブコム証券の特徴です。

また、「投信あんしんダイヤル」という投資信託専用の窓口が設置されているので、初心者の方でもわからないことがあればすぐに相談できます。

2-1 豊富なファンド数と業界最安水準の手数料

取扱投信銘柄数と手数料の他社比較は以下の通りです。

証券会社 投信本数 ノーロード投信(手数料無料) 積立対応 最低積立金額
楽天証券 2,686本 全て無料 2,552本 100円
SBI証券 2,649本 原則全て無料 2,515本 100円
松井証券 1,475本 全て無料 1,176本 100円
auカブコム証券 1,394本 全て無料 1,295本 100円
マネックス証券 1,218本 全て無料 1,156本 100円
野村證券 1,127本 45本 607本 1,000円
SMBC日興証券 1,101本 623本 783本 1,000円
フィデリティ証券 681本 全て無料 671本 1,000円
岡三オンライン 559本 全て無料 552本 100円
GMOクリック証券 128本 110本 128本 100円
LINE証券 30本 全て無料 27本 1,000円
大和コネクト証券 28本 全て無料 28本 100円
SBIネオトレード証券 2本 全て無料 2本 100円

auカブコム証券は投信本数、ノーロード投信本数、積立対応の投信本数ともに業界上位で、最低積立金額も業界最安水準なので、取引コストを抑えつつ、少額投資をしたい人にも向いています。

2-2 投信銘柄選びのサポートが手厚い

auカブコム証券の投信本数は1,394本あるので、どの投信信託を選べばいいのか迷うこともありますが、そのような人向けに銘柄選定の手厚いサポートが用意されてます。

例えば、auカブコム証券の総合ページにある「特集ページ」では、需要の高い投信銘柄や運用成績のいい投信銘柄、低コストの投信銘柄など、投資信託の特徴ごとに解説しているページがあるので、自分に合った投資信託を選ぶことができます。

また、「FUND DRESS」という、色彩心理に基づいて自分に合った投資信託を選んでくれる女性向けのサービスもあります。30着のドレスの中から直感で好きな色を選ぶと、そのイメージカラーの特徴に沿ったファンドを紹介してくれます。比較的リスクが抑えられた銘柄が多いため、初心者でも手軽にFUND DRESSを利用することができます。

2-3 プレミアム積立で100円から積立投資ができる

「プレミアム積立」とは、毎月100円から投資信託を積み立てできるサービスです。投資信託を毎月一定金額で購入するため、価格が高い時は購入量が少なく、逆に価格が安い時には購入量が多くなるので、全体的な購入コストを下げる効果を得られます。100円以上から1円単位で購入金額を設定できるので、ライフプランに合った投資を行うことができます。

また、積立設定すれば、積立代金は銀行口座またはauカブコム証券の証券口座から自動で引き落とされるので、購入による手間はかかりません。

さらに、自動通知サービスにより、気になる投信銘柄の値動きを通知で知らせてくれます。初めて投資信託を積み立てる人でも、積立投資シミュレーションにより最終積立額や運用利益を計算できるため、資産形成のプランをイメージしやすくなっています。

2-4 ポイント制度が充実している

auカブコム証券の投資信託では「Pontaポイント」を貯めることができます。Pontaポイントを貯めると、auショップやau PAY マーケットで使えるほか、au PAY カードの請求額に充当できるなど、au経済圏で活用できます。

また、auカブコム証券で販売されているファンドの「auスマート・ベーシック」「auスマート・プライム」等の保有残高に応じて、毎月Pontaポイントが貰えるのも特徴です。例えば、世界の株式や債券に分散投資する商品「auスマート・プライム(高成長)」では、月間平均保有残高100万円の場合、au通信契約のある人は、年間1,000ポイント(1,000円相当分)、au通信契約のない人でも年間500ポイント(500円相当分)が貰えます。

auスマート・プライム(高成長)は、ファンドへの投資を目的として運用されるファンド・オブ・ファンズです。ファンドを通して投資するため、多様な分散投資が可能になり、リスクの低減を図ることが可能です。なお、比較的高いリターンを狙えるぶん、リスクも高くなります。

リスクを抑えた運用を行いたい方は、国内債券の組入比率が高い「auスマート・ベーシック(安定)」「auスマート・ベーシック(安定成長)」を選ぶことも可能です。「auスマート・プライム(成長)」と比べて信託報酬率が低いので、運用中のコスト負担を抑えることもできます。

2-5 ファンドスクエアで投資家同士が繋がれる

auカブコム証券のファンドスクエアとは、プロの投資家と繋がれる投資信託のSNSです。プロの投資家(10社以上の運用会社等)が投稿する投資信託等の記事に対して、誰でもコメントを投稿できるので、証券アナリストと繋がったり、個人投資家同士でコミュニケーションを図ったりすることも可能です。

3 auカブコム証券の投資信託のデメリット

auカブコム証券で投資信託を購入する際の注意点は以下の通りです。

3-1 ファンドによっては手数料が割高

投資信託は、購入時にかかる「購入手数料」、保有時にかかる「信託報酬」、解約時にかかる「解約手数料」の3つの手数料がかかります。auカブコム証券の場合は、全ての投信銘柄がノーロードのため、購入手数料はかかりませんが、投信銘柄によっては、信託報酬と解約手数料の両方がかかる場合があり、特にアクティブ型投信の手数料は割高になります。

一方、インデックス型投信は指数に連動するように設計されているため、ファンドマネージャーの手間がかからないぶん、手数料も割安なケースが多くなります。

auカブコム証券が取り扱っている実際の投信銘柄で比較すると、例えば、インデックス型投信である「eMAXIS Slim米国株式」の信託報酬は0.1%、解約手数料はゼロである一方、アクティブ型投信の「アメリカン・ニュー・ステージ・オープン」の信託報酬は2.29%、解約手数料は0.3%かかります。

3-2 元本保証がない

投資信託は「資金を預ける」という意味で、元本が保証されている預貯金と似ている側面もありますが、投資信託には元本保証がなく、購入金額よりも売却金額が下回る可能性があります。中には、利回りを上げるためにデリバティブ(金融派生商品)や為替取引を使っている投資信託もあるためパフォーマンスの変動が激しく、リターンも変動しやすいので注意が必要です。

3-3 リアルタイムで約定ができない

投資信託は、上場株式とは異なり、変化する価格でタイムリーな売買ができません。投資信託の基準価額が割り出されるタイミングは、基本的に1日1回です。また、投資信託の種類や、投信の投資対象によっては、約定に1~3日かかることもあるので、上場株式のように売買するタイミングに自由度を求めたい人には不便に感じることもあります。

3-4 短期投資には向かない

投資信託は上場株式のようなリアルタイムな取引価格がなく、1日1回算出される「基準価額」のみとなっているため、短期投資に向きません。また、先述したように投資信託には、株式より手数料の種類が多いので、売買回数に伴い取引コストも高くなります。

4 auカブコム証券の投資信託の評判

auカブコム証券で投資信託を取引しているユーザーからは、以下のような意見や感想が寄せられています。

  • 銘柄の種類が豊富
  • 全ての投資信託が購入手数料無料なのはうれしい
  • 貯まったポイントでお得に投資ができる
  • 投信あんしんダイヤルの対応が丁寧で分かりやすい
  • 銘柄選びのサポートが充実している

※個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断ください。

auカブコム証券の投資信託は全ファンドの購入手数料が無料なほか、保有残高に応じて貯まったポイントで買い物等を楽しめる点が高く評価されています。また、投信安心ダイヤルや銘柄選びサポートなど、初心者でも不安を解消できる制度が充実しているため、幅広い投資家から支持を得ています。

5 auカブコム証券で投資信託を始める方法

auカブコム証券で投資信託を始めるには、auカブコム証券の口座を開設する必要があります。auカブコム証券の口座開設ページからお客様情報の入力、顔写真・本人確認書類の撮影を行います。

次に、総合口座のログイン時に必要となる初期パスワードを設定します。口座開設完了後に、初期パスワードで総合口座へログインできます。あとは投資信託を購入するための資金を入金すれば、マイページの「投信」から取引が開始できます。

まとめ

投資信託は、投資家自身が行う金融商品選び、ポートフォリオの構築、売買タイミングといった運用にまつわる作業をファンドマネージャーに一任できるのが大きなメリットです。取引コストは上場株式より高いものの、auカブコム証券のような購入手数料無料を実現している証券会社も増えているため、始めやすくなっています。

auカブコム証券の投資信託に関心のある方は、メリット・デメリットをしっかり把握した上で、利用者の評判も参考にしながら慎重に検討しましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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