昨日のビットコイン相場は続落。朝方は36,000ドル付近まで反発する場面もあったが、中国農業銀行が仮想通貨の取引を禁止するとの報道により下落に拍車をかける形に。その後は下落基調が継続し、じり安の動きから一時31,000ドル台前半まで下落。30,000ドルを視野に入れる動きが続いている。
直近のサポートラインとしては6月8日の安値である31,000ドルや、5月19日の急落時の安値30,000ドル割れが本日の目処となっており、この辺りまで下落してくるかが注目。
現在も上記の安値を結んだ場合のサポートラインに接触してきており、このラインを明確に割れてくるかも要チェックか。

フローとしては、短期的なショートが一旦ショートカバーで精算された後はそこまでショートにポジションが傾いておらず、淡々とロング勢のポジションが整理されているような動きで、ファンディングレートに大きな傾きも見られず。
下落に過熱感が出ていないことから引き続き上値は重くなりやすいと考えており、ファンディングレートが傾いたタイミングでロングポジションを構築するスタンスでいいか。
米国市場はNYダウが大幅上昇。米国債金利10年も1.50%付近まで上昇する動きとなっており、原油価格も1バレル73ドルまで上昇。リスクオンの動きとなっている中で、足元連動していたビットコインは完全に真逆の動きとなっている。
ドル円は110円台前半での推移となっており、大きな動きなく推移。ドルインデックスは低下しているものの円が売られる地合いとなったことでドル円は方向感なく推移した。
足元米国債のイールドカーブは短期ゾーンが上昇し長期ゾーンは低下する動きからフラット化が進んでおり、来年の利上げは織り込みにいっているものの、その後の物価上昇は期待されていないような動きとなっている。
本日米国時間にパウエル議長の講演が予定されていることから足元のインフレに関してどのような見方をコメントするか注目が集まっている。
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中島 翔

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