不動産投資ローンでおすすめの銀行・金融機関は?金利や審査基準を5つ比較

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2021年10月時点、新型コロナウイルスの影響がありながらも日本銀行が量的緩和の政策を維持していることから、金融機関の融資金利は低い状態が続いています。

しかし、不正融資問題の発覚や景気の落ち込みによって審査が厳しくなっていたり、自己資金を求められることが増えたりといったことが起きているのも事実です。

この記事では、2021年10月時点で不動産投資にローンを利用できる金融機関について、申込条件や金利などを比較します。

目次

  1. 不動産投資ローンを利用できる金融機関
    1-1.オリックス銀行
    1-2.SMBC信託銀行
    1-3.スルガ銀行
    1-4.セゾンファンデックス
    1-5.SBJ銀行
  2. まとめ

1.不動産投資ローンを利用できる金融機関

不動産投資に利用可能なローンを提供している金融機関について、申込条件や金利などについて比較します。

1-1.オリックス銀行

オリックス銀行では、購入する投資用不動産を担保として利用できる不動産投資ローンを提供しています。金利や申込条件などは以下の通りです。

項目 内容
個人による申込 可能
年齢 満20歳以上60歳未満で最終返済時80歳未満
収入の条件 前年度の税込年収が500万円以上
勤続年数 同一勤務先への勤続年数が3年以上
団体信用生命保険 加入が必要
借入限度額 1,000万円以上2億円以内
借入期間 1年以上35年以内
金利 2.300%~3.675%

※参照:オリックス銀行「不動産投資ローン

オリックス銀行のローンを利用するメリットは、個人でも申し込み可能なことと、最長35年など借入期間を長期に設定できることです。借入期間を長期に設定すると、毎月の返済額が小さくなり、キャッシュフローを良化することに繋がります。

その一方で、金利が2.300%以上となっている点はオリックス銀行のデメリットと言えます。金利は1%台で設定している金融機関もあるため、オリックス銀行の金利は少々高めの水準と言えるでしょう。

1-2.SMBC信託銀行

SMBC信託銀行も、オリックス銀行と同様に購入する投資用不動産を担保として利用できる不動産投資ローンを提供しています。2021年10月中に契約した場合の金利や申込条件などは以下の通りです。

項目 内容
個人による申込 可能
年齢 満20歳以上で完済時満80歳の誕生日までとなる人が対象
収入の条件 前年度の税込年収が700万円以上
勤続年数 条件の公表なし
団体信用生命保険 加入が必要
借入限度額 500万円以上1億円以内※1
借入期間 1年以上30年以内
金利 1.73%以上※2

※参照:SMBC信託銀行「不動産投資ローン
※1:担保評価額と物件価格のうちいずれか低い金額の80%が上限
※2:借入金額と固有のサービス利用有無によって変動

SMBC信託銀行のローンを利用するメリットは、個人でも申し込めることや、条件付きにはなるものの金利が低いことなどです。

その一方で、前年度の税込年収が700万円以上と高めに設定されている点や、金利の優遇を受けるためには5,000万円以上の借入とサービス利用が必要な点などは、デメリットと考えられます。

1-3.スルガ銀行

シェアハウスの件などで不正融資が問題になったスルガ銀行ではありますが、2021年10月時点では利用者から体制や金利水準などが以前よりも改善されてきているとの声が上がるようになってきています。2021年9月時点における金利や申込条件などは以下の通りです。

項目 内容
個人による申込 可能
年齢 満20歳以上65歳未で満最終返済時の年齢が満82歳未満の人
収入の条件 店頭での問合せが必要
勤続年数 公表なし
団体信用生命保険 加入が必要
借入限度額 10億円以内
借入期間 35年以内
金利 変動金利:店頭での問合せが必要

※参照:スルガ銀行「投資用不動産ローン

スルガ銀行のローンを利用するメリットとしては、借入限度額が10億円以内と大きいことや、借入期間が35年と長いことなどが挙げられます。

借入上限は1億円や2億円などに設定する金融機関が多く、10億円まで借りられる金融機関はなかなか見つかりません。また、借入期間を長期化することで、毎月の返済負担を抑制できます。

その一方で、申込条件について公表している情報が少なく、店頭で問い合わせないと詳細がわからない点はデメリットと言えます。

1-4.セゾンファンデックス

ノンバンク金融機関のセゾンファンデックスでは、個人事業主または法人を対象とした不動産投資ローンを提供しています。金利や申込条件などは以下の通りです。

項目 内容
個人による申込 個人事業主または法人が融資対象
年齢 個人事業主は20歳以上70歳以下で完済時85歳未満
収入の条件 公表なし
勤続年数 公表なし
団体信用生命保険 加入が必要
借入限度額 100万円~5億円
借入期間 5年~25年
金利 2.65%~9.9%

※参照:セゾンファンデックス「不動産投資ローン

セゾンファンデックスのローンを利用するメリットは、最低借入額が100万からなので小規模な物件の購入にも利用できることなどです。

その一方で、対応エリアが指定されていることや、担保評価額の70%~80%が融資限度額となっている点などがデメリットと言えます。セゾンファンデックスのローンを利用する場合は、フルローンは利用できないため、諸経費も含めると物件価格の3割程度は自己資金が必要です。

1-5.SBJ銀行

韓国系金融機関のSBJ銀行では、資産管理法人の代表者を対象として不動産投資ローンを提供しています。金利や申込条件などは以下の通りです。

項目 内容
個人による申込 資産管理法人の代表者が対象
代表者が連帯保証人になれることが条件
年齢 代表者の年齢が20歳以上65歳以下で完済時満80歳未満
収入の条件 法人のみ対象のため公表なし
勤続年数 法人のみ対象のため公表なし
団体信用生命保険 代表者の加入が必要
借入限度額 100万円以上2億円以内
借入期間 1年以上10年以内
金利 公表なし

※参照:SBJ銀行「団体信用生命保険付き 賃貸用不動産ローン

SBJ銀行はローンを提供はしているものの、資産管理法人を設立していることが条件となっており、誰もが申し込めるわけではありません。また、審査次第で長くなる可能性はあるものの、基本的な借入期間が10年間と短い点は、他の金融機関と比較してネックとなります。

まとめ

不動産投資にローンを利用できる金融機関について、申込条件や金利などを比較して紹介しました。各金融機関によって不動産投資に対する融資条件や貸し出し態度は異なり、対象となる物件のエリアや物件の評価方法も違ってきます。

申込条件や借入限度額などについては、金融機関によって細かな違いが多いため、利用にあたっては念入りに比較してから選ぶことが重要です。自身の投資目的や、居住地・年収などの条件と照らし合わせながら、情報収集をしていきましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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