クラウドファンディングの仕組みを利用して不動産を購入し、その利益を投資家に配当する不動産投資型クラウドファンディングは、サービスを運営する不動産会社が増えていることもあり、手軽に始められる投資方法の一つとなりつつあります。
本記事では、不動産投資型クラウドファンディングに興味がある向けに、不動産投資型クラウドファンディングの始め方、評判の良いクラウドファンディングサービスの5社をご紹介していきます。
目次
- 不動産投資型クラウドファンディングの始め方・手順
1-1.各社のサービスの内容を知る
1-2.投資前に案件のポイントを確認する
1-3.場合によってはセミナーに参加する
1-4.投資家口座を開く
1-5.案件を選んで入金する - 評判の良い不動産投資型クラウドファンディングサービス5社
2-1.CREAL(クリアル)
2-2.COZUCHI(コヅチ)
2-3.TSON FUNDING
2-4.Rimple(リンプル)
2-5.BATSUNAGU(バツナグ) - まとめ
1.不動産投資型クラウドファンディングの始め方・手順
まず、投資初心者の方が不動産投資型クラウドファンディングを始める時の手順についてご説明していきます。
投資には、少なからずリスクは存在しているものです。リスクコントロールを行うためには、どういった点に注意しておくべきなのかもお伝えします。
1-1.各社のサービスの内容を知る
まず、基本事項としてそれぞれの不動産投資型クラウドファンディングのサービス内容を見ておきましょう。
サイトに記載されている、案件の内容、配当のサイクル、投資対象、投資の仕組みなど基本の内容を確認していきます。加えて、サイトの利用規約や電子商取引に関する内容も詳しくチェックしておきましょう。
1-2.投資前に案件のポイントを確認する
まずは、案件ごとの予定分配率(利回り)を比較してみると良いでしょう。利回りは年利で提示されており、予定分配率の数字が高いほど効率よく資産を増やすことができますが、ハイリスクな案件である可能性が高まる特徴があります。
また、運用対象の不動産の種類や立地も見ておきます。運用対象が都心のマンションであれば価格が高く利回りは低めになる傾向がありますが、賃貸需要が多いエリアのため低リスクな運用が期待できます。
一方、郊外のアパート物件などを運用対象としていれば価格が安いので利回りは高くなる傾向にありますが、郊外は人口減少傾向にあるエリアも多く、都心部と比較してややハイリスクとなります。
その他、案件ごとに設定されている運用期間にも注意しましょう。不動産投資型クラウドファンディングでは、原則として運用期間中のキャンセルができないためです。(※一部のサービスを除く)
運用中は資金を引き出すことができなくなるため、生活に支障のない余剰資金の範囲で投資を行ったり、投資に慣れるまでは比較的に短期の案件へ投資をするなど、工夫をしてみましょう。
1-3.場合によってはセミナーに参加する
また、不動産投資型クラウドファンディングの運営会社によっては、オンラインセミナーやネットでの対面セミナーなどを開催していることもあります。
セミナーではサイトの特徴やメリット、デメリットなどの説明が聞け、疑問点があれば実際に質問して、疑問を解消してから投資に臨むことができます。
1-4.投資家口座を開く
不動産投資型クラウドファンディングサイトに投資家口座を開設することで、実際に投資可能になります。
投資口座の開設費用がかかるサイトはなく、口座開設キャンペーンなどを実施しているサイトも多いため、そのようなキャンペーンを利用すれば Amazon ギフト券やキャッシュバックを受け取ることができます。
投資家口座を開設するためには、免許証やマイナンバーカード、パスポートなどの写真入り身分証が必要になるので、事前に用意しておきましょう。
投資口座の開設には本人確認が必要であるため、自宅にハガキが送られてくるケースと、身分証を撮影しネット上で確認する2つの方式があります。前者はおおよそ1週間ほど時間がかかりますが、その場で本人確認を実施するケースであれば、1日ほどで口座開設できます。
1-5.案件を選んで入金する
投資家口座を開設すれば、投資が可能になります。 案件の募集が行われるときには、不動産投資型クラウドファンディングサイトから案件募集告知メールが送られてくるので、その内容をきちんとチェックして投資をするかどうかを決めましょう。
利回り、運用対象の不動産の種類、物件の立地、運用期間などを見ながら自分が許容できる資金の範囲内で、投資先を選んでいきましょう。
2.評判の良い不動産投資型クラウドファンディングサービス5社
初心者が検討しやすく、ユーザーからの評判が良い不動産投資型クラウドファンディングを5社紹介します。
2-1.CREAL(クリアル)
CREAL(クリアル)は、クリアル株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングサービスです。
1口1万円から小口不動産投資を始めることができ、運用資産評価額の下落が一定割合までであればクリアルが損失を負担する仕組みになっており、少額・短期で始めてみたい初心者の方にも適しています。
CREALは累計募集実績100億円以上、運用対象の不動産もマンションやオフィス、テナント、宿泊施設、保育所など多様です。リスクとリターンのバランスを取るために、色々な選択肢の中から自分の投資先を選べるメリットがあります。
※CREALでは、下記ページ経由で新規に投資家登録やファンドへの投資を行うと最大50,000円のAmazonギフト券がプレゼントされるキャンペーンを開催中です。詳しくはCREALのキャンペーンページでご確認下さい。
2-2.COZUCHI(コヅチ)
COZUCHIは、2021年に入ってから非常に積極的に活動している不動産投資型クラウドファンディングです。運営はLAETOLI株式会社です。
COZUCHIでは1口1万円からの出資が可能です。余剰資金の乏しい方や、学生や主婦の方でも参加しやすい金額設定になっています。
また、運用案件には、大きく分けて賃料収入が主な収益源の「インカムゲイン型」と、不動産売却益を狙う「キャピタルゲイン型」の二つの種類があり、投資家の判断によってリスクとリターンのバランス調整がしやすい点はメリットと言えるでしょう。
特に、キャピタルゲイン目的のファンドでは非常に高い実績を出したファンドもあります。ただし、キャピタルゲイン型はインカムゲイン型と比較してリスクが高く、過去の実績は必ずしも将来の収益性を確約するものではない点に注意が必要です。なお、想定利回り(予定分配率)は、2.0%~20.0%まで幅広い案件が募集されています。
2-3.TSON FUNDING
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)は、東証TOKYOPROMarket上場企業である株式会社TSONが運営している不動産投資型クラウドファンディングです。こちらも上場企業が運営しているサイトとして定評があり、多くの投資家から支持を受けています。
TSON FUNDINGではキャピタルゲイン型とインカムゲイン重視型の2種類のファンドがあり、投資家のポートフォリオに合わせた投資方法を選択できます。
インカムゲイン重視型には、新築賃貸住宅を投資対象とした「SMART FUNDシリーズ」というファンドがあります。こちらは1年から長くて3年の運用期間を設定しており、家賃収入と最終的な売却益双方での運用を行います。
なお、インカムゲイン重視型のファンド「SMART FUNDシリーズ」では、入居開始より全期間家賃固定型の空室保証制度を設定しています。
賃貸住宅への投資を行う場合、空室の発生や家賃の低下リスクは大きな懸念点となります。しかし、TSON FUNDINGでは賃貸物件が完成し、入居が開始された時点から空室保証が行われるため、賃貸住宅への投資リスクを軽減することができます。
2-4.Rimple(リンプル)
Rimpleは、東証プライム上場グループ企業のプロパティエージェント株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングです。プロパティエージェントが企画・開発したマンションが中心となっており、1口1万円からの少額投資が可能となっています。リンプルの年率の利回りは5%前後、運用期間は6ヶ月前後となっています。
上場企業が運営しているため、会社の資本力が強固であり倒産しにくい、財務状況の開示義務がある、会社の資本力を確認できる、などのメリットがあります。Rimpleは、毎月第2と第4金曜日に定期的に案件の募集を行っています。そのため、投資できる機会も多くなっています。
2-5.BATSUNAGU(バツナグ)
BATSUNAGU(バツナグ)は株式会社リムズキャピタルが運営する不動産投資型クラウドファンディングです。「地方と人をつなぐ不動産投資」をテーマに、古民家再生やペンションの再生案件など、地方創生に特化したサービスを提供しています。
BATSUNAGUでは、オフィスビルやレジデンス、商業施設、ホテルなどのオペレーショナルアセットに投資できます。運営会社の株式会社リムズキャピタルが不動産の開発事業も手掛けていることから、多彩な商品ラインナップを投資家に提供できています。
東京以外のクラウドファンディングサービスは多くない状況ですが、BASTUNAGUのような地方案件をあつかうサービスを利用することで、エリアを分散させることが可能です。投資家にとってエリア選択の幅が広がるメリットがあると言えるでしょう。
まとめ
本記事では、不動産投資型クラウドファンディング投資の初心者の方向けに投資の始め方、評判の良い不動産投資型クラウドファンディングを5社紹介しました。
2021年9月時点、40以上の不動産投資型クラウドファンディングが提供されており、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。まずは様々なサービスを比較し、自分の投資目的にあった案件を探してみると良いでしょう。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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