2021年10月のIPO銘柄は?想定価格やスケジュール、取扱証券会社も

IPO投資は多くの投資家が関心を寄せる投資方法で、毎月上場される銘柄に視線が集まります。そこで今回は2021年10月受付のIPO銘柄について、概要や上場市場、上場日、ブックビルディング期間、想定金額、取扱証券会社など、購入に必要な情報をまとめて紹介します。

IPO投資を考えている方は参考にしてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年9月28日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. IPOスケジュールの決まり方
  2. 2021年10月に新規上場する企業
    2-1.CINC
    2-2.PHCホールディングス
    2-3.日本エコシステム
    2-4.ワンキャリア
  3. IPOに参加する方法
    3-1.口座開設
    3-2.ブックビルディングへの申込み
    3-3.購入手続き
  4. まとめ

1.IPOスケジュールの決まり方

企業が上場するまでの期間は、準備期間と申請期間・上場期間に分かれます。

準備期間は「直前前々期以前」「直前々期」「直前期」と分かれ、それぞれの期間に企業はさまざまな準備や経営体質の改善を行います。

また、新規上場は上場したい証券取引所に申請しますが、IPO(新規上場)の直前2期分の会計について監査法人による監査が必要になります。そのため、上場を希望してから実際に上場するまでに、少なくとも3年は掛かります。コンサルタントとの相談内容や企業の準備次第では、上場のタイミングを先延ばしすることもあります。

証券取引所に上場が承認されたら、必要書類の提出や上場の際の条件決定などを行います。これにも約1ヶ月の期間が必要となるうえ、手続きの状況や戦略上の理由により上場のタイミングが微調整されることもあります。

これらの経過を踏まえ、IPOのタイミングは決まります。新規IPO銘柄を確認するタイミングによっては銘柄が増減することがあるため、こまめなチェックが必要です。

2.2021年10月に新規上場する企業

2021年10月に新規上場する予定の企業は以下の4社です。

  • CINC
  • PHC
  • 日本エコシステム
  • ワンキャリア

2-1.CINC

事業内容 ・デジタルマーケティング調査・分析・運用・改善ツール「Keywordmap」シリーズの開発・販売
・DX コンサルティングサービスの提供
上場市場 マザーズ(4378/情報・通信業)
仮条件提示 10月8日
ブックビルディング期間 10月11日~10月15日
購入申込期間 10月19日~10月22日
上場日 10月26日
単元株数 100株
想定価格 2,850円前後
取扱証券会社 SMBC日興証券(主幹事)、野村證券SBI証券楽天証券松井証券岩井コスモ証券マネックス証券いちよし証券東海東京証券

株式会社CINCは、ビッグデータの解析や人工知能、機械学習技術によって顧客のマーケティング課題解決やビジネス成果創出を支援する事業を行っています。調査解析ツール「Keywordmap」の企画・製造・販売や、それを用いた調査分析、DXコンサルティングがメイン事業となります。

同社が開発する「Keywordmap」シリーズは、独自のビッグデータと事前言語処理、感情分析、機械学習、深層学習、統計学などを用いたマーケティング用調査分析・運用・解析ツールです。

定量データにも基づいた意思決定や、ビジネスの目的を達成するための調査分析・立案・提案・成果創出をワンストップでサポートしており、デジタルマーケティングを行う企業からの幅広いニーズがあります。

2-2.PHCホールディングス

事業内容 ・医療機器、医療IT機器の開発、販売
・臨床検査事業
・医療支援機器、病理診断機器などの開発、製造、販売
・各種ヘルスケア機器の開発、製造、販売
上場市場 東証一部(6523/電子機器)
仮条件提示 9月28日
ブックビルディング期間 9月29日~10月5日
購入申込期間 10月7日~10月12日
上場日 10月14日
単元株数 100株
想定価格 3,700円前後
取扱証券会社 SMBC日興証券、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券みずほ証券BofA証券ゴールドマン・サックス証券JPモルガン証券(ここまでが共同主幹事)SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券DMM.com証券

PHCホールディングスは、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの分野で事業を展開する企業です。

1969年に松下寿工業株式会社として設立して以降、多様な事業領域において日本の品質と精緻さをもとに製品・サービスを提供し、現在世界125ヶ国以上で患者・医療従事者・研究者が同社の製品・サービスを利用しています。

具体的には、「血統自己判断システム」「臨床現場即時検査製品」などの医療機器の開発・製造・販売、「電子カルテシステム」など医療IT製品の開発・販売、臨床検査事業の展開、「医療支援機器・病理診断機器」などの開発・製造・販売を行っています。

2-3.日本エコシステム

事業内容 ・環境事業
・公共サービス事業
・交通インフラ事業 など
上場市場 東証二部、名証二部(9246/サービス業)
仮条件提示 9月17日
ブックビルディング期間 9月22日~9月29日
購入申込期間 10月1日~10月6日
上場日 10月8日
単元株数 100株
想定価格 2,090円前後
取扱証券会社 みずほ証券(主幹事)、大和証券、野村證券、岩井コスモ証券、SBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券、CONNECT、東海東京証券、極東証券安藤証券

日本エコシステム(日本エコシステム株式会社)は公共サービス事業や環境事業、交通インフラ事業をメインとする企業です。

特に環境修復事業においては、生態学的レドックス反応(電子レベルの物質から特定の物質が「酸化」と「還元」を繰り返す反応)を利用した製品や技術を用いており、汚染された水や土を無害化する事業を展開しています。

「人体や環境に優しい」「初期投資が少ない」「低エネルギーで資源の再利用ができる」「廃棄物を出さない」などのメリットがあり、工場排水や湖沼、河川の浄化など、さまざまな場面で同社の製品・技術が活用されています。

2-4.ワンキャリア

事業内容 ・「ONE CAREER」「ONE CAREER PLUS」「ONE CAREER CLOUD」提供・運営などのキャリアプラットフォーム事業
・採用活動、人事業務のDX推進支援事業
上場市場 マザーズ(4377/情報・通信業)
仮条件提示 9月17日
ブックビルディング期間 9月21日~9月28日
購入申込期間 9月30日~10月5日
上場日 10月7日
単元株数 100株
想定価格 2,040円前後
取扱証券会社 SMBC日興証券(主幹事)、SBI証券、楽天証券、岩井コスモ証券、岡三オンライン、みずほ証券、極東証券、いちよし証券、岡三証券

ワンキャリアは採用活動や人事業務のDX推進を支援するキャリアデータプラットフォーム事業を展開する企業です。

月間利用者数100万人、企業掲載数45,000社の就活サイト「ONE CAREER」を始め、転職サイト「ONE CAREER PLUS」、人事向け新卒採用サービス「ONE CAREER CLOUD」など、働く人の仕事選びや、企業の採用DXによる人事の業務改善効率化をサポートするプラットフォームを提供・運営しています。

3.IPOに参加する方法

個人投資家がIPOに参加する手順は下記の通りです。

  1. 口座開設
  2. ブックビルディングへの申込み
  3. 購入手続き

3-1.口座開設

IPOに参加するには、IPOの主幹時または幹事となる証券会社の口座を持っている必要があります。

ただし、IPOのスケジュールはあらかじめ決まっており、参加したいIPO案件が出てから口座開設をしても間に合わないことがあります。IPO取扱数や幹事数が多い証券会社で事前に口座を開設したほうが、IPOに参加しやすいといえます。

3-2.ブックビルディングへの申込み

ブックビルディングとは、株式の需要予測を目的として、購入希望者から購入したい株数と価格を募り、適正な株式発行価格を決めるための制度です。ブックビルディングの期間はおよそ1週間で、仮条件の金額の範囲内で申込みを行います。

ちなみに、公開価格以上でブックビルディングした投資家に対して、その後の抽選への参加権が付与されることがほとんどです。人気の銘柄は仮条件の上限で公開価格が決定されることが多いため、注意しましょう。

3-3.購入手続き

公開価格が決定したあと、どの投資家に株式を販売するかが抽選にて決められます。また、抽選に当選した場合は、改めて購入手続きを行う必要があります。当選だけで購入できたことにはならないので十分注意しましょう。

なお、購入期間は約1週間と短いため、スケジュールについて事前にしっかり確認しておきましょう。

まとめ

今回は2021年10月に受付されたIPO銘柄の概要、スケジュール、取扱証券会社について紹介しました。

IPO株は初値で売却することでリターンを得られる可能性が高い投資法として知られており、幅広い投資家に注目されています。実際の投資ではスケジュールの確認や証券会社での口座開設が必要になるなど、事前の準備が大切になることを理解しておきましょう。

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山本 将弘

山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。