property+(プロパティプラス)の運用実績は?2021年~2023年4月末までの募集ファンドを検証

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property+(プロパティプラス)は、少額から不動産投資ができる不動産投資型クラウドファンディングです。

本記事では、プロパティプラスが発足した2021年から2023年4月末までの募集ファンドの状況や運動実績などを検証していきます。プロパティプラスで投資を検討されている方、投資判断の参考情報を探されていた方はご参考ください。

目次

  1. property+(プロパティプラス)の特徴
    1-1.大手不動産グループ飯田グループの関連会社が運営
    1-2.都心のマンション物件を中心に扱う
    1-3.1万円から投資可能
  2. property+(プロパティプラス)の運用実績
    2-1.募集件数
    2-2.募集物件の種類
    2-3.募集金額の幅
    2-4.募集利回り
    2-5.運用期間
    2-6.運用実績
  3. まとめ

1.property+(プロパティプラス)の特徴

property+(プロパティプラス)
サービス名 Property+(プロパティプラス)
運営会社 株式会社リビングコーポレーション
本店所在地 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷4-2-12 EDGE南青山2F
決算期 3月
資本金 1億円
役員 代表取締役社長 鈴木 英樹
事業内容 投資用収益物件に関する企画・設計業務の提供
投資用収益物件の開発・販売
建築工事の施工及び不動産全般に関するアドバイザリー業務
不動産特定共同事業
許認可 宅地建物取引業 国土交通大臣(02)第008917号
特定建設業 建築工事業 国土交通大臣許可(特-2)第26040号
一級建築士事務所登録東京都知事登録第60617号
一級建築士事務所登録愛知県知事登録(い-3)第10038号
一級建築士事務所登録福岡県知事登録第1‐61154号
不動産特定共同事業許可番号 東京都知事 第150号

1-1.大手不動産グループ飯田グループの関連会社が運営

property+(プロパティプラス)を運営するのは株式会社リビングコーポレーションです。株式会社リビングコーポレーションは、大手不動産グループ飯田グループホールディングスの子会社です。飯田ホールディングスは戸建て住宅などの建築を請け負っており、分譲⼾建住宅は年間4万戸以上を手掛けています。

1-2.都心のマンション物件を中心に扱う

プロパティプラスは2021年からサービスを開始しています。扱う物件は東京都心・名古屋のマンション物件が中心でありアパートは扱っていません。高品質なマンションを扱うことで高い集客力があり、継続して定期的な分配を行っています。

またユニークな特徴として、夢応援不動産という活動を行っています。これは住人に対して3万円の応援金を支給したり、入居者の夢の相談に乗るサービスを提供しており、これらのユニークな施策で入居率のアップを図っています。

1-3.1万円から投資可能

プロパティプラスは、1万円という少額から投資可能です。まとまった資金を用意しなくても投資を始めることができるメリットがあり、少額ずつ投資できるため分散投資も行いやすくなっています。

2.property+(プロパティプラス)の運用実績

2021年のサービス開始から、プロパティプラスの運用実績を実際に確認していきましょう。2021年6月から2023年4月末時点の募集実績です。

名称 物件タイプ 募集金額(万円) 利回り(%) 運用期間(月) 運用状況
Branche阿佐ヶ谷ファンド1 区分マンション 1200 10 3 運用終了
Branche桜山Ⅲファンド3 区分マンション 23405 3.5 12 運用終了
Branche桜山Ⅲファンド4 区分マンション 5220 3.5 12 運用終了
Branche阿佐ヶ谷ファンド3 区分マンション 2500 10 12 運用終了
Branche桜山Ⅲファンド6 区分マンション 8410 3.5 12 運用終了
Branche桜山Ⅲファンド7 区分マンション 10440 3.5 12 運用終了
quador中野ファンド1 区分マンション 9180 3.2 14 運用終了
quador中野ファンド3 区分マンション 4620 3.2 14 運用終了
quador中野ファンド4 区分マンション 16780 3.2 16 運用終了
quador中野ファンド6 区分マンション 7530 3.2 14 運用終了
Branche桜山Ⅲファンド8 区分マンション 6470 3.4 14 運用中
Branche桜山Ⅲファンド10 区分マンション 8280 3.4 14 運用中
Branche桜山Ⅲファンド12 区分マンション 10440 3.4 15 運用中

2-1.募集件数

2021年6月から2023年4月末時点での募集件数は27件です。平均するとおよそ1ヶ月に1ファンドの募集を行っています。

2-2.募集物件の種類

募集物件の種類を見ると、全てマンションとなっています。一棟単位でファンドを組成するのではなく、一棟から何部屋かをピックアップしてファンドを組成し、ファンドの金額を抑えることで満額達成の確度も高くなっています。

また、マンションの立地を見ると名古屋市の桜山エリアそして東京の中央線沿線である阿佐ヶ谷、中野エリアに位置する物件の募集です。東京および名古屋の中でも人口が多いエリアに位置するマンションを運用することで、低リスクの運用が期待されます。

2-3.募集金額の幅

ファンドの募集金額を見ると、1,000万円前後から中には2億円を超えるような大型のファンドもあります。マンション一棟すべての部屋を運営するファンド組成は行っていませんが、1部屋だけを運用対象とするものから、マンション内の複数の部屋を投資対象とするファンドを組成することで、募集金額のバランスを調整していることが分かります。

2-4.募集利回り

プロパティプラスの募集利回りを見ると、想定利回り3%台のものと10%のファンドがあります。10%という非常に高い想定利回りのファンドは短期運用ファンドとなっており2023年1月~5月の期間では募集が行われていません。

その他のファンドの想定利回りは年利3%台であり、年利3.2%から3.5%で募集されています。この利回りは他の不動産投資型クラウドファンディングサービスと比較するとやや控えめな水準といえます。

2-5.運用期間

プロパティプラスの運用期間を見ると、高利回りの10%のファンドは3ヶ月、3%台の平均的な利回りのファンドの運用期間は12ヶ月から15ヶ月となっています。

短期ファンドは物件の売却を行い、キャピタルゲインを投資家に分配します。対して1年以上の運用ファンドは家賃収入を主に投資家に分配する資金の原資としています。

2-6.運用実績

2023年4月末時点では27件の募集を行っていますが、そのうち22ファンドが運用を終了し、5ファンドは運用中です。これまで返済遅延や投資家への分配遅延が発生したという発表はありません。

まとめ

プロパティプラスは、大手不動産グループである飯田グループホールディングスの子会社である株式会社リビングコーポレーションが運営する不動産投資型クラウドファンディングサービスです。

2年以上の運営歴の中で返済遅延や貸し倒れなどの問題を発生させたことはなく、着実に運用実績を積み上げています。想定利回りを見ると3%台のファンドが中心であり、東京や名古屋の中心地にある高品質なマンションの運用によって低リスクのファンド組成を行っています。

一方、好立地の小規模案件であるという特徴から、他の不動産クラウドファンディングと比較して想定利回りはやや控えめの水準です。また、過去の実績は将来を保証するものではないため、ファンドごとのリスクを自身でも勘案し、一つのファンドへ集中投資をしてしまわないように注意しましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チームは、不動産投資や金融知識が豊富なメンバーが不動産投資の基礎知識からローン融資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融メディア「HEDGE GUIDE」