50代でも不動産投資はできる?知っておきたいメリットと注意点を解説

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50代になると、仕事上ではある程度目標を達成し、そろそろ老後の準備をしようかという人も増えてくるかと思います。昔と違って退職金だけでは老後の生活が不安視される時代ですので、資産形成は自分でなんとかしようという方も多いでしょう。

資産形成の一つの選択肢として不動産投資があります。不動産投資はシミュレーション通りに運用できれば安定した投資です。しかし、定年までに残された時間が少なくなった中、どのように取り組めば良いのでしょうか。

この記事では50代の方が不動産投資を始める際のメリットと注意点をご紹介します。

  1. 50代で不動産投資を始めるメリット
    1-1.不動産投資に使える資金を捻出しやすい
    1-2.30代・40代よりも不動産投資に時間を使いやすい
    1-3.老後に必要な資金をイメージしやすい
  2. 50代から不動産投資を始める際に注意しておくこと
    2-1.限られた融資期間内でもキャッシュフローのある物件を選ぶ
    2-2.金利上昇リスクに備えて繰上返済を検討する
    2-3.不動産ローン完済後の資金計画を立てておく
  3. まとめ

1.50代で不動産投資を始めるメリット

50代からでは資産形成や貯蓄を始めるのには遅い、と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、投資で資産形成をするには決して条件が悪いというわけではありません。50代で不動産投資を始めるメリットについて見てみましょう。

1-1.不動産投資に使える資金を捻出しやすい

総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)2018年平均結果(二人以上の世帯)」によると、50代は年代別に見ると最も収入の多い年代のため、投資に使える資金がある程度貯めやすい年代であると言えます。また、定年の時期が迫っていますので、退職金の使い方を具体的に考える時期でもあるでしょう。50代から始める不動産投資では、これまでの貯蓄や毎月の家計の黒字収支、いずれ受け取ることができる退職金などを有効に活用した投資の仕方ができるという点で取り組みやすいことが考えられます。

1-2.30代・40代よりも不動産投資に時間を使いやすい

50代になると本業が安定し、子育てにかける労力も減っているでしょう。これにより空いた時間を不動産投資の勉強やセミナーへの参加など有効活用できるというメリットがあります。

時間に余裕があれば、慎重に不動産会社や物件を比較検討して選ぶことができます。限られた資金の投資先をじっくりと検討しやすいのも、暮らしが安定した50代から投資を開始する際のメリットと言えるでしょう。

1-3.老後に必要な資金をイメージしやすい

50代は定年退職までの期間が差し迫っているため、投資の具体的な目標を立てやすい状況にあると言えます。老後に必要な資金はいくらなのか、購入した物件をいずれ売却するのか、居住用として利用するのか、相続するのかなど、よりイメージの湧きやすい環境で不動産投資の出口戦略を検討することができるでしょう。

不動産投資を始めて検討する方にとって、現在の状況から将来をイメージしやすい点はメリットであると言えます。

2.50代から不動産投資を成功させるために注意しておくこと

ここまで、50代から不動産投資を始めるメリットを解説してきました。しかし一方で、30代や40代と比較すると融資年数などの条件が悪くなってしまうなど懸念点もあります。

次に、具体的にどのような点に注意しながら不動産投資に取り組めばよいのかを考えてみましょう。

2-1.限られた融資期間内でもキャッシュフローのある物件を選ぶ

50代で不動産投資をスタートする場合、定年退職までは10~15年前後の期間しかありませんので、長期の融資を受けられない可能性が高まります。不動産投資の最終完済年齢は75歳とも言われており、30年などの長期ローンを想定した物件を購入することは難しくなります。また、融資年数が短すぎると月々のキャッシュフローを圧迫してしまう点にも注意が必要です。
月々の返済がネックにならないように、ローンの返済期間が短い場合でも資金の持ち出しを避けられるキャッシュフローの潤沢な物件を選ぶことが大切です。

2-2.金利上昇リスクに備えて繰上返済を検討する

退職金に余裕があるようであれば、受け取った後の繰上返済を検討してみましょう。繰上返済をすることで月々の返済額を減らせたり、返済期間の短縮によって完済の時期が早くなるメリットがあります。

ローンの金利が上昇すると月々のキャッシュフローを圧迫し、投資効果が悪化してしまいます。このような事態に備え、退職金などで繰上返済することを検討しておきましょう。

2-3.不動産ローンの完済後の資金計画を立てておく

定年退職後にローンを完済してキャッシュフローが良化したとしても、経年劣化した物件の修繕費、家賃下落、入居率の低下など、不動産投資における様々なリスクは軽減するわけではありません。このようなリスクに備え、キャッシュフローの貯蓄や修繕計画の立案をしておくことが重要になります。

ローンの完済後はキャッシュフローを潤沢に生み出せるタイミングでもあります。いざという時の資金がなくならないように、完済後の賃貸経営や資金に関する計画をすることが大切です。

まとめ

50代から不動産投資を始める際のメリットと注意点についてご紹介しました。
50代は今までより収入も安定し、子供の教育も一旦落ち着く年代でもあります。老後の具体的な課題が見えやすい50代だからこそ、30~40代の方とは違った手法の投資も可能です。貯蓄や退職金を有効活用して、計画的に資産形成するようにしましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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