海外不動産投資の融資を受けやすい金融機関はどこ?主な3行を紹介

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不動産投資の収益を最大化するためには、ローンを活用して必要な元手を減らし、自己資金に対する投資効率を上げていくことが重要です。

日本国内の人口が減少傾向にある中で、海外不動産投資に目を向けている人も少なくないのではないでしょうか。しかし、海外不動産投資に活用できるローンの情報は少なく、どの金融機関に相談すれば良いのかわからない方も多いでしょう。

そこでこの記事では、海外不動産投資に活用できる金融機関、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。

※本記事でご紹介している金融機関の情報はすべて2020年4月時点での調査によるものです。

目次

  1. 海外不動産の投資ローンを受けられる国内金融機関3つ
    1-1.購入不動産の所在地が不問の「オリックス銀行」
    1-2.固定金利で返済計画を立てやすい「東京スター銀行」
    1-3.国内担保不要の「SBJ銀行」
  2. 海外不動産投資でフリーローンは検討できる?
  3. まとめ

1.海外不動産の投資ローンを受けられる国内金融機関3つ

金融機関の海外不動産投資ローンについて詳細を解説します。ここでご紹介しているのは、下記3つの金融機関です。

  • オリックス銀行
  • 東京スター銀行
  • SBJ銀行

それぞれ金融機関の特徴や、メリット・デメリットについて見て行きましょう。

1-1.購入不動産の所在地が不問の「オリックス銀行」

オリックス銀行が提供している不動産担保ローンは、海外不動産投資の資金に充当できます。なお、国内の不動産に抵当権を設定するため、投資先の国に制限がありません。2020年4月時点で金利などの概要は以下の通りです。

項目 概要
借入金額 1,000万円以上2億円以下
返済期間 1年以上35年以下
借入金利 3.3%〜3.675%
金利種類 固定金利と変動金利を選択可
事務手数料 借入金額の1.10%

※参照:オリックス銀行(2020年4月時点)

オリックス銀行のメリット・デメリット

オリックス銀行の不動産担保ローンには、以下のようなメリットがあります。

  • 投資先の国に制限がない
  • 団体信用生命保険がついている(保険商品によってはオリックス銀行が保険料負担)
  • 契約更新なしで長期返済期間を設定できる

一方、デメリットとしては以下のポイントが挙げられます。

  • 首都圏など限定的なエリアに立地している国内不動産を担保に入れる必要がある
  • 申込条件となる前年度年収が比較的に高め

オリックス銀行のローンを利用する最大のメリットは、投資先の国に制限がないというポイントでしょう。国内不動産の担保提供を要する点はデメリットですが、このデメリットゆえに投資先を選べる自由があるともいえます。

なお、担保提供する不動産は、以下エリアのいずれかに立地していることが条件とされています。

  • 首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)
  • 近畿圏(大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県)
  • 名古屋市内
  • 福岡市内

1-2.固定金利で返済計画を立てやすい「東京スター銀行」

続いて、東京スター銀行のハワイ不動産担保ローンについてご紹介します。2020年4月時点で金利などの概要は以下の通りです。

項目 概要
借入金額 1,000万円以上2億円以下
返済期間 1年以上5年以内(期間延長も可能)
借入金利 2.8%
金利種類 固定金利
事務手数料 借入金額の1.10%(0.55%は保証料)

※参照:東京スター銀行(2020年4月時点)

東京スター銀行のメリット・デメリット

東京スター銀行のハワイ不動産担保ローンには以下のようなメリットがあります。

  • 国内不動産担保が不要
  • 固定金利で返済計画を立てやすい

一方、デメリットとしては以下のポイントが挙げられます。

  • 購入可能な不動産がハワイの一部エリアに限定されている
  • 期間延長は可能であるものの、返済期間が短い

東京スター銀行の融資が利用できる物件がハワイに限定されているのは、返済が滞ってしまった際の担保として評価がしやすいエリアであるためです。

ハワイは不動産の流動性が高いエリアであるうえに、日本語が通じるエージェントも多く、東京スター銀行から高い担保評価を得ています。

なお、固定金利であるため返済計画を立てやすい一方で、返済期間が短く毎月の返済額が大きくなる傾向があります。返済が滞ってしまわないように、収益性の高い物件を見つけることも重要です。

1-3.国内担保不要の「SBJ銀行」

最後に、SBJ銀行の海外不動産(ハワイ州ホノルル)購入ローンについてご紹介します。2020年4月時点での概要は以下の通りです。

項目 概要
借入金額 1,000万円以上2億円以下
返済期間 1年以上35年以内
借入金利 2.8%
金利種類 変動金利(保証料含む)
事務手数料 借入金額の2.20%

※参照:SBJ銀行(2020年4月時点)

SBJ銀行のメリット・デメリット

SBJ銀行の海外不動産(ハワイ州ホノルル)購入ローンには以下のようなメリットがあります。

  • 国内不動産担保が不要
  • 返済期間が長く、長期的な家賃収益狙いの投資に利用できる

一方、デメリットとしては以下のポイントが挙げられます。

  • 購入可能な不動産がハワイの一部エリアに限定されている
  • 事務手数料が比較的高い

SBJ銀行も、東京スター銀行と同じく購入不動産が「ハワイ州オアフ島の南岸に所在する不動産」に限定されています。一方で、東京スター銀行と比較すると返済期間が長く、毎月の返済負担を抑制可能です。ハワイで長期的な家賃収益狙いの投資にローンを利用できるのは大きなメリットといえるでしょう。

なお、事務手数料が他の2行と比較すると高いデメリットがあります。初期費用については注意し、他行と比較すると良いでしょう。

2.海外不動産投資でフリーローンは検討できる?

フリーローンとは、融資された資金の使途を問わないローンのことです。不動産投資の資金に充てるのならば、投資先の国や地域を問わず利用できます。

制限なく投資先を選べるのは、フリーローンの大きなメリットです。例えば、ハワイは世界的にみても物件価格が高いエリアですが、フリーローンならば投資先を選べるので、物件価格が低いエリアも検討対象にできるでしょう。

一方、一般的なフリーローンのデメリットとしては、不動産投資に利用できる人が限定されてしまう点が挙げられます。多くの銀行では、フリーローンの使途として事業性資金や投機性資金を認めていません。不動産投資は不動産経営事業とみなされ、審査基準も厳しくなる傾向にあります。

勤務先や収入などの属性がよく、証券口座も併せて開設しているなど、金融機関から得意先と認識されているような状態であれば活用できる可能性があると言えるでしょう。

また、フリーローンの多くは無担保を前提としており、融資額も数百万円が一般的な上限で、不動産投資資金としては大きくありません。融資金額を増やすためには、国内不動産など担保の提供を求められる可能性があります。

まとめ

今回ご紹介した金融機関であれば、国内不動産を担保設定したり投資先の国を限定することで、ローンを海外不動産投資に活用できる可能性があります。

しかし、現状では海外不動産投資に利用しやすい金融機関のローンの間口は少なく、国内不動産と比較して融資が得にくい状況にあると言えるでしょう。

また金利が高くなりやすい海外不動産投資では、投資不動産の収益性も大切です。優良な物件を逃さないよう、現地エージェントとのコミュニケーションを取りながら、ローンを上手に活用していきましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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