月額会員制のコワーキングスペース事業を運営する株式会社いいオフィスは、株式会社日本クラウドキャピタルが運営する株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO(ファンディーノ)」で5月21日から募集による投資申込みの受付を開始する。プロジェクト名「コワーキングスペースの”課題”に新たなビジネスモデルで挑戦!世界中のスペースを活用し、都心から地方まで世界に10万店舗の展開を目指す」は目標募集額1251万円、上限応募額5004万円。1株1万円で、投資金額は9万円、18万円、27万円、45万円の4コース。申し込みは5月23日まで。新株予約権の取り扱いとなる。
同社は「働き方をアップデートする」をミッションに掲げ、コワーキングスペース「いいオフィス」は、5月9日時点で129店舗(開設準備中71店舗含)を展開している。当日その時だけ利用できる「ドロップイン」と、会員となり税込2.2万円からの月額定額制で、どの店舗も使い放題で利用できる2種類のサービスが中心。現在の会員数は3541人で、会員を増やす手段として法人との利用契約に注力している。プリントサービスを手掛けるキンコーズ・ジャパン株式会社が運営する「ツクル・ワーク」を「いいオフィス」加盟店としている。
展開エリアは都心部をはじめ関東圏で居住者の多い神奈川県や埼玉県など「住みたい街ランキング」で上位の地区、さらに長野、広島、大阪、神戸、壱岐、フィリピン(セブ、マニラ)など、国内・海外含めて57店舗を出店。2020年前期には100店舗オープンを予定する。
コワーキングスペースやシェアオフィスを運営する競合会社は外資も含め複数あるが、同社は「外資系でシェアオフィスを展開する企業はハイコストで高付加価値モデルであり、かつ都心での展開が主。シェアオフィスは基本的には不動産業と変わらない」とビジネスモデルを区別する。同社の競合優位性は店舗を展開する速さと場所。ターミナル駅ではなく、ワーカーの居住地をターゲットとする。何もない建物からコワーキングを出店すると、通常なら80坪で約3500万円の費用がかかるが、いいオフィスは小規模な店舗数で展開している事業者とFC契約を結び、加盟店として事業育成を行っている。フランチャイズ店舗として同一料金、均一のサービスで運営することで統一感を作り、安定的な収益を確保していく。
法人の場合、テレワーク化で空きスペースが出た分は、新たに「いいオフィス」として貸し出すことも可能としている。地方に積極的に店舗を展開していくことで、地域創生化の効果も狙う。目標は2020年度中に契約ベースで300店舗、国内の最終目標は1万店舗、最終的に世界へ10万店舗と、スケールが大きい。
今回、いいオフィス社が資金調達を行う「ファンディーノ」は国内初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、累計成約額は国内取引量1位の30億5469万円(2020年5月現在)。運営会社は、株式会社日本クラウドキャピタル(JCC)。
投資家は、ファンディーノ上で一口10万円の小口からIPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができ、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することができる。
応募企業については、投資家保護の観点から詳細な調査とリスクの洗い出しを行うなど厳正な審査を行い、その審査方針は「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づいている。
審査は公認会計士等専門知識を有する者を中心とした専門家チームが行い、その後の審査会議においては多数決ではなく、会議メンバー全員一致で決定するという厳しい基準で審査を行っており、実際に審査を通過する企業は5%未満となっている。
現在、ファンディーノでは、2020年4月1日~2020年5月31日まで「ベンチャー投資が日本をもっと明るくする 投資家登録でAmazonギフト券 1,000円分プレゼントキャンペーン」を実施中。期間中にファンディーノで投資家登録を行い、アクティベートまで完了した場合にAmazonギフト券(コードタイプ)1000円分をプレゼントする。アカウントのアクティベート期限は2020年6月30日(火) 23:59まで。ギフト券は7月中旬以降、当選者宛に登録メールアドレスへ送付される。
キャンペーンの実施にあたり、JCCの代表取締役CEO 柴原氏と代表取締役COO 大浦氏の連名で、「厳しい市場環境ではあるが、将来の日本を支える起業家様をサポートするためにも通常通り案件の開示を続けていきたい。起業家様が資金調達の時期を遅らせることは、変革の未来がそれだけ停滞してしまうことであり、またエンジェル投資においては長期的な視点に基づいた投資タイミングが重要。あらゆる場面においても戦い続けることができる起業家の皆様と共に、JCCとして、これまでと同様に変わりないサポートをして参りたい」と投資家に向けたメッセージを発信している。
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【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・概要
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム
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