毎日利用するキッチン・台所リフォームを検討している方で気になるのは、具体的なキッチンの種類や費用の目安ではないでしょうか。水回りの1つであるキッチン・台所は大掛かりなリフォームになるほど、高額な費用が発生しやすい箇所です。
そこで当コラムでは、これからキッチン・台所リフォームを検討している方に向けて、事前に押さえておきたいキッチンの種類や費用と工期の目安や注意点などを解説していきます。
目次
- キッチン・台所リフォームの種類
1-1.ブロックキッチン
1-2.システムキッチン - キッチン・台所リフォームの費用目安
2-1.場所を移動しないキッチンリフォーム:50万円〜
2-2.L字式から対面式キッチンへの変更:100万円〜
2-3.キッチン交換・IHへの変更:150万円〜
2-4.アイランドキッチンへの変更:180万円〜 - キッチン・台所リフォームの注意点
3-1.水道・ガス・電気工事が伴うほど高額になる
3-2.家事がしやすい配置か確認する
3-3.対面式・アイランド式は臭いが気になる恐れがある - まとめ
1.キッチン・台所リフォームの種類
1-1.ブロックキッチン
ブロックキッチンはコンロやシンクがそれぞれ独立しており、組み合わせて台所を作る築年数の古い住宅に多く採用されているキッチンです。価格帯が安価で、それぞれ独立しているため故障した場合部分入れ替えが可能というメリットを持ちます。
またコンパクトなので住居を選ばずに導入ができるため、一般家庭だけではなく事務所などにも利用されているケースが多いキッチンです。一方で、それぞれ独立しているため継ぎ目部分に汚れが溜まりやすく、昔ながらの見た目というデザイン感という弱点を抱えています。
1-2.システムキッチン
システムキッチンは、天板でシンク・流し台・コンロが一体化しているキッチンです。継ぎ目がないため掃除がしやすく、おしゃれな見た目から築年数の浅い物件に採用されている場合が多いキッチンです。
反面、価格帯はブロックキッチンと比較すると高額で、機能性が高くなるほど高額になります。キッチンの本体価格に加えてコンロや混合線は別オプションのため、合計したコストが高額になりやすいのもシステムキッチンの特徴でしょう。
またシステムキッチンは、以下のような種類があります。
- I型キッチン
- L型キッチン
- U・コ野地型キッチン
- Ⅱ型キッチン
- アイランド・ペニンシュラキッチン
採用するキッチンの種類によって、壁付式を採用できないケースがあるため注意しましょう。
I型キッチン(壁付・対面)
シンクとコンロが一体化した、一般家庭でも幅広く用いられているベーシックなキッチンがI型キッチンです。壁付と対面式どちらでも採用可能で、設置スペースもコンパクトに済むのもI型キッチンの特徴でしょう。
導入にはかなり広い範囲が必要な反面、対面型のキッチンであれば背後に収納スペースを確保しながら、家族の目が届きやすいのもメリットです。
L型キッチン(壁付・対面)
L型キッチンは広い空間が必要ですが、作業スペースが増え複数人でも作業が進行できます。料理も移動が最小限で済むため、作業が効率化できるのもL型キッチンの特徴でしょう。
一方で、角部分に使いづらい一箇所デッドスペースが発生します。収納スペースが制限されるため、食器や調理器具の収納スペースが多く必要なケースでは注意が必要です。
U・コの字型キッチン(対面)
U・コの字型キッチンはカウンターが3箇所独立しており、複数人で効率よく作業が進行できます。各カウンターへ最小限の移動でアクセスできるため、複数の作業を同時に進めるのにも適したキッチンです。
注意点として角部分の利便性が悪く、デッドスペースが二箇所発生する恐れがあります。導入もかなり広いスペースが必要なので、面積が狭い住宅では慎重に導入を検討しましょう。
Ⅱ型・二列型キッチン(対面)
Ⅱ型・二列型キッチンはシンクとコンロが別々のカウンターとして独立しており、二列で配置されています。角のデッドスペースが生まれないため、収納力が多く機能性に富んだキッチンです。
反面、シンクから独立したカウンターで作業をする場合は水滴が足元に落ちやすい点がデメリットです。
アイランドキッチン(対面)
アイランドキッチンは島のようにキッチンカウンターが独立しており、壁に面していないキッチンです。開放的でコミュニケーションが取りやすく、スタイリッシュなデザイン感が魅力のキッチンでしょう。
注意点として臭いが広がりやすく、収納スペースの確保が難しいデメリットを抱えています。
2.キッチン・台所リフォームの費用目安
2-1.場所を移動しないキッチンリフォーム:50万円〜
既存のキッチンから場所を移動せずにシステムキッチンなどへの変更を実施する場合のリフォーム費用目安は50万円〜で、工期は2日前後です。加えてオプションで吊り戸棚といった追加料金が加わります。
既存の設備がそのまま利用できる場合には、製品代と工賃など最低限のリフォーム費用で済みます。一方で、換気扇をレンジフードに変更するケースや、水回りの配管調整が必要なケースでは費用目安が上がる可能性が高いため注意しましょう。
2-2.壁付キッチンから対面式キッチンへの変更:100万円〜
壁付キッチンから対面式キッチンへ変更するケースでの費用目安は100万円〜で、工期は3日前後です。壁付から対面式キッチンへの変更は配管工事など設備工事が伴うため、費用が高額になりやすいリフォームとなります。
2-3.キッチン交換・IHへの変更:150万円〜
キッチンの交換とIH設備へのリフォーム費用目安は150万円〜で、工期は7日間前後です。IHの交換は製品代に加えて電気工事が伴うため、費用が高額になりやすくなります。
また築年数の古い住宅に多い100Vの分電盤では作動しない恐れもあるため、200Vの分電盤が推奨されています。加えて対面式キッチンなどへの変更を行う場合には、配管といった設備工事費用が求められるため、さらに費用目安が上がる点を押さえておきましょう。
2-4.アイランドキッチンへの変更:180万円〜
キッチンの移動が伴うケースが多いアイランドキッチンへの変更費用目安は180万円 〜で、工期は7日間前後が目安です。アイランドキッチンは設備工事など規模の大きい大掛かりな工事項目が多くなります。
特にレンジフードの移動やIHを導入する場合はキッチンと共に電気工事などが伴うため、費用目安より大幅なリフォーム費が伴うケースもあります。
3.キッチン・台所リフォームの注意点
3-1.水道・ガス・電気工事が伴うほど高額になる
キッチン・台所のリフォームは、水道・ガス・電気などの工事が伴う場合は費用が高額になります。理由としては人件費の高い有資格者の作業費用が加わるためです。
さらに移動距離が伸びるほど、リフォーム費用のコストもかさみます。例えばキッチンを1階から2階に移動する場合は、通常のリフォーム費用目安より倍近くの値段に達するケースも珍しくありません。
キッチンは場所を移動する距離が長いほど、配管・配線などの設備工事が大掛かりになる弱点を押さえてリフォームを見当してみましょう。
3-2.家事がしやすい・家具が置きやすい配置か確認する
キッチンリフォームでは家事のしやすさや家具の置きやすさといった間取りを間違えると、リフォーム後は逆に不便なキッチンになる恐れがあります。例えば、冷蔵庫の間取りを確保していない場合、シンクと冷蔵庫の距離が遠くなる失敗などが想定されるでしょう。
特に収納スペースを確保しにくいデメリットを抱えているタイプのキッチンへリフォームを検討している場合には、家事がしやすいか・家具が置きやすいかシミュレーションしてみましょう。
3-3.対面式・アイランド式は臭いが気になる恐れがある
スタイリッシュで最新感のある対面式やアイランド式のキッチンは、ダイニングとの距離が近くなるため、臭いが気になる恐れがあります。特に夏場は生ゴミの臭いが漂いやすくなるため、定期的な清掃が求められるでしょう。
臭いが気になる方はリフォーム後に後悔しないためにも、対面式・アイランド式の臭いなど弱点を押さえて実施を検討してみると良いでしょう。
3-4.マンションの場合は管理規約により工事が制限される可能性がある
マンションのキッチン・台所リフォームを検討している場合は、管理規約に注意しましょう。
管理規約の内容は各マンションの管理組合や管理会社によって異なりますが、基本的にはリフォームに関する規制や手続きがあり、リフォームの実施には許可が必要です。管理規約は騒音や振動を制限するために、工事を実施する時間帯や条件など細かく規定されています。
特に土日を挟んだ今時の場合は、工事期間が長期化する恐れも想定されます。マンションでのリフォームを実施するためには、必ず管理規約の詳細を確認の上で実施をしましょう。
3-5.工事中は台所が利用できない
キッチンのリフォーム工事中は、台所を利用できません。特に工事が長期化する大規模なリフォームを実施する際には、しばらくの間自炊ができない恐れがあります。
場合によっては近所のホテルなど、仮住まいを確保するといった対策が求められるでしょう。ストックしている生鮮食品は使い切り、リフォーム中に材料を腐らせないよう冷蔵庫の整理も検討してみましょう。
複数社に見積もり依頼ができるリフォーム一括見積サイト
依頼するリフォーム会社によって工事の費用や期間は異なってきます。また、各社によって対応できる内容や保証内容にも違いがあるため、費用だけでなくサービス面についても比較することが大切なポイントとなってきます。
複数社の見積もりを取る際は、複数のリフォーム業者に見積もりの依頼ができるリフォーム一括見積サイトが便利です。リフォーム一括見積サイトでは、提携しているリフォーム会社へ一括で見積もり依頼ができるので、工事内容や費用を手軽に比較できます。また、見積サイトが悪質なリフォーム会社を排除してくれている点も、利用するメリットと言えるでしょう。
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まとめ
キッチン・台所リフォームは、水道・ガス・電気など設備工事の距離が伸びるほど、比例して高額になるリフォーム工事です。各キッチンの種類と現状のキッチン周囲の広さの把握が、後悔しない台所リフォームを施行させるための鍵でしょう。
キッチンリフォームを失敗しないためにも、まずは複数の施工業者から見積もりを取り、おおよその相場感をチェックしてみる所から始めてみると良いでしょう。
HIROTSUGU
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