10万円を投資するには何がおすすめ?手段ごとの特徴と始め方

準備できる元手資金が少額であっても投資は始められます。各証券会社が取り扱う資産運用サービスの中には、10万円程度から対応している金融商品も多く、投資初心者や若い方、投資に回すお金をあまり用意できない方でも、将来必要な資産をコツコツと作ることが可能です。

そこでこの記事では、10万円の元手資金で始められる投資サービス、始め方、注意点について詳しく解説します。少額投資に関心のある方や、投資初心者の方は参考にしてみてください。

※本記事は、2022年8月29日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 10万円から始める投資とは
    1-1.投資を無理なく始められる
    1-2.分散投資を行いやすい
    1-3.長期投資向け
  2. 10万円を投資するのに適したサービスと始め方
    2-1.投資信託
    2-2.ミニ株(単元未満株)
    2-3.個人向け国債
    2-4.ロボアドバイザー
  3. 10万円を投資する際の注意点
    3-1.生活資金を確保しておく
    3-2.リスク管理をしっかり行う
  4. まとめ

1 10万円から始める投資とは

10万円から始める投資は、数百万円単位の元手資金で行う場合と比べると少額投資に位置付けられます。必要な元手資金が10万円であれば、初心者の方や学生の方でも無理なく投資を始めることが可能なうえ、早くから始めることができれば、資金を運用できる期間も長くなり、その分リターンを期待できるようになります。

10万円から始める投資のメリットを確認してみましょう。

1-1 投資を無理なく始められる

10万円から始める投資は、損失リスクが低いのも特徴です。損失リスクは、投資元金の額によって変わります。例えば、購入した銘柄の株価が1,000円から900円まで値下がりした場合、100万円を投じて1,000株購入していれば、10万円の損失になります。一方、10万円を投じて100株を購入しているケースでは、損失額は1万円で済みます。

このように、損失リスクを抑えながら運用できるのが、10万円から始める投資のメリットです。

1-2 分散投資を行いやすい

投資対象を1つに絞るのではなく、値動きの異なる複数商品に分散して投資すると、損失リスクを抑えながら運用することが可能です。例えば、株式の銘柄を複数購入したり、投資信託や債券など複数の商品を購入したりすれば、1つの銘柄で損失が生じても他の商品である程度カバーできます。

証券会社が提供している少額投資のサービスの中には、最低投資金額が100円~1万円程度の商品も多くあります。投資の元手資金が10万円あれば、最低投資金額が1万円の金融商品であっても、複数種類に分散して運用を行えます。

1-3 長期投資に向いている

10万円から始める投資は、短期投資よりも長期投資に向いています。投資元金の額は、投資リターンを左右する要素の一つです。短期投資で大きなリターンを得るには、投資元金を大きくするか、値動きの激しい商品へ投資を行う必要もありますが、リスクもかなり大きくなります。

一方、10万円から投資を始めて元金を大きくしたい場合、定期的に積立購入する形で運用する方法が適しています。相場の変動に関係なく、一定の金額で購入する仕組みなので、相場の高い時は少量を購入し、相場の安い時は多く購入することになるため、平均購入単価を引き下げる効果を期待できます。これはドルコスト平均法と言われ、長期投資と相性が良く、初心者の方にも適した運用方法となっています。

2 10万円を投資するのに適したサービスと始め方

各証券会社で提供している10万円投資に適した主なサービスは、以下の通りです。

金融商品の種類 最低投資金額 銘柄購入方法 運用期間
投資信託 100円~ スポット購入
積立購入
短期運用も長期運用も可能
ミニ株(単元未満株) 数百円~ 成行注文
積立購入
短期運用も長期運用も可能
個人向け国債 1万円~ 1ヶ月に1回購入可 3年、5年、10年(商品の種類によって異なる)
ロボアドバイザー 1,000円~10万円 投資一任型の場合は業者側で購入 長期運用に適している

各サービスの特徴と始め方を詳しく見ていきましょう。

2-1 投資信託

投資信託とは、不特定多数の投資家から集めた資金をまとめた後、専門家が運用方針にしたがって株式や債券などの資産へ投資を行い、そこから得られた収益が投資家に還元される仕組みの金融商品です。

投資信託は、専門家が投資家の代わりに運用を行ってくるため、投資を行う際に専門的な知識は必要なく、投資に関する知識がない未経験の方が資産運用を始めるのに適しています。

ただし、投資信託は元本保証の金融商品ではなく、運用成績は投資対象資産の市場環境に影響されます。例えば、投資対象先の株式や債券の価額が上昇した場合、それに伴い、投資信託の価額も上がります。一方、投資対象先の株式や債券の価額が下落すると、投資信託の価額も下がって含み損が生じることもあります。

なお、投資信託は運用方針によって、主に「インデックス型」と「アクティブ型」の2つのタイプに分けられます。インデックス型とは、特定の指数の値動きに連動する形で運用を行う種類の投資信託です。これに対して、アクティブ型とは、特定の指数以上の値動きを目指して運用を行う投資信託になります。

投資信託を始めるために必要な元手資金額は証券会社によって異なりますが、ネット証券の中にはファンドを100円から購入できる場合もあります。購入方法は、買いたい時に買える「スポット購入」と、定期的に買う「積立購入」の方法から選択でき、信託期間が無期限のファンドを購入すれば、短期運用も長期運用も投資家の裁量で決められます。

投資信託の始め方

投資信託を始めるには、証券会社等の金融機関で証券口座を開設した後、ファンドを選んで購入します。証券口座を開設後に行うファンドの選択は、純資産総額、資金流入状況、投資対象地域や資産の内容、運用実績、手数料などを考慮した上で行うのがポイントです。

また、投資信託のファンドを購入する際、必要な金額を証券口座内に入金しておかなければならないのが基本です。しかし、銀行口座との連携サービス等を提供している証券会社を利用する場合、事前に証券口座に入金しておかなくても、投資信託のファンドを購入できるなど便利な機能もあります。

2-2 ミニ株(単元未満株)

ミニ株とは、株式の売買単位である1単元(100株)以下で取引できるサービスです。1単元未満の単位で取引できる株式のことを単元未満株と言い、ミニ株は少額資金で購入できます。

例えば、株価3,000円の銘柄を通常の現物株取引で購入する場合、最低30万円程度の資金が必要になるものの、1株から取引できるミニ株の場合、3,000円の資金を準備すれば銘柄の購入が可能です。

また、ミニ株であれば、元手資金が10万円であっても、複数銘柄に分散して投資できるメリットもあります。複数の銘柄を購入しておけば、投資対象の中の1企業が倒産してその株式が無価値になっても、投資による損失リスクの分散を図ることができます。

ミニ株の購入方法は成行注文が基本ですが、証券会社によっては積立購入も可能です。また、短期でも長期でもミニ株の運用ができます。

ミニ株(単元未満株)の始め方

ミニ株を始めるには、サービスを取り扱う証券会社で口座開設を行う必要があります。証券口座を開設した後、銘柄を購入するためのお金を入金します。入金サービスには、銀行振込、即時入金、スイープなどがあり、証券口座への入金が済んだら、銘柄を選択して購入する流れとなります。

2-3 個人向け国債

国が発行している債券が国債であり、その中で個人が購入できるものを個人向け国債と言います。個人向け国債は、損失リスクのある金融商品と異なり、運用中に元本割れをすることはないため、リスクを気にすることなく実践できるのが特徴です。期待リターンは、株式や投資信託よりもずっと低いものの、年率0.05%の最低金利が保証されているため、その分の収益は得ることが可能です。

個人向け国債の種類には、「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3つあります。変動10年は、運用期間中に金利の利率が半年ごとに変化するタイプです。固定5年と固定3年は、運用期間中に金利の利率が一定であるため、最初から運用成績を把握できるのが特徴です。

個人向け国債は、最低1万円から購入することが可能です。毎月1回(年12回)発行されるため、その都度募集に応募して購入します。運用期間は、3種類の商品名の年数の通りです。

個人向け国債の始め方

個人向け国債を始めるには、最初に購入できる金融機関(証券会社、銀行など)を選択し、国債専用の口座を開設します。口座開設の際は、免許証や保険証などの身分証明書、マイナンバー、印鑑などが必要になります。

金融機関で国債専用の口座を開設後、毎月1回行われる個人向け国債の募集期間内に申し込み、購入する流れとなります。

2-4 ロボアドバイザー

ロボアドバイザーとは、最適な投資方法の提案を受けた上で資産運用を行えるサービスであり、おもに「投資一任型」と「アドバイス型」の2種類のタイプがあります。

投資一任型とは、投資先の選択、ポートフォリオの生成、資産運用やリバランス作業まで行ってもらえるサービスです。投資一任型を利用すれば、資金を預けるだけで資産運用を手軽に行うことができます。投資に関する知識のない方や仕事などで投資をする時間が取れない方にとって適したタイプとなっています。

一方、アドバイス型とは、最適なポートフォリオの提案を受けた後、資産運用やリバランス作業などは自身で行うタイプのサービスです。

ロボアドバイザーは、最低10万円からのサービスもありますが、1,000円単位で積立額を設定できる場合もあるので、少額から実践可能です。

ロボアドバイザーの始め方

ロボアドバイザーを始めるには、提供元で口座開設をした上で資産運用プランの診断、作成をしてもらいます。その後、開設した口座に投資金を入金すれば、一定期日に買付が行われて運用が始まります。

3 10万円を投資する際の注意点

10万円や少額で投資を始める際は、以下のポイントに注意しておきましょう。

3-1 生活資金を確保しておく

10万円からの投資を始める前に生活資金を確保しておくことが大切です。生活資金とは、リストラで収入源を失ったり、病気で働けなくなったりして収入がなくなっても生活できるように備えておきたいお金のことです。

生活資金がない状態で上記のような状況に遭遇した場合、投資している運用商品を解約してそのお金を生活費にあてなければならなくなるケースも出てきます。しかし、生活資金を確保していれば、再建するまでそのお金を生活費にあてることで、投資を続けることが可能となります。

必要なお金は生活環境によって異なりますが、少なくとも1~2年分の生活費を確保しておくことが大切です。

3-2 リスク管理をしっかり行う

元本保証のない資産に投資を行う場合、運用期間中は一定の損失リスクを負います。運用方法や相場状況によっては、大きな損失を被って元手資金の大半を失うケースもあります。そのため、10万円からの投資を始める場合でもリスク管理をしっかり行うようにしましょう。

損失リスクを抑えるには、銘柄や資産の種類を分散して投資を行うのがポイントです。例えば、株式投資を行う場合、複数の企業の銘柄へ投資したり、全世界の株式の銘柄に投資できる投資信託を購入したりする方法があります。

また、投資の対象資産の一部に債券を組み入れて、損失リスクに備えることも可能です。10万円投資を行う場合、株式部分を投資信託やミニ株で購入し、債券部分は個人向け国債を購入する形にするなど、いろいろ検討してみましょう。

まとめ

数百万円単位の資金をまとめて用意できない方でも始められるのが10万円投資です。若い方でも投資を開始できるため、その分、長期運用による恩恵を受けやすくなります。

10万円から始めるのに適した運用方法は、ミニ株や投資信託、ロボアドバイザーなど様々な金融商品があるので、リスクやコストなどをしっかり把握した上で検討してみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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