福岡市7区のマンション売却相場は?間取りや築年数、購入検討者数のデータから検証

福岡市は160万人超の人口を抱える九州地方の中心都市で、日本では全国的に人口減少が続いているものの、福岡は人口が増加している数少ない都市の一つです。人口が増えていることは賃貸需要の増加、不動産価格の上昇にも関連があり、適切な売却タイミングに悩む方もいらっしゃるでしょう。

マンション売却をよりスムーズに進めるためにも、地域ごとに異なる傾向や特徴について詳細な情報を手に入れたいものです。

そこで今回のコラムでは、「三井のリハウス」が公開しているデータをもとに、福岡市の中古マンションについて平均価格や購入検討者数などを分析していきます。

三井のリハウス

三井のリハウスの不動産査定・売却三井のリハウスは、三井グループの不動産会社「三井不動産リアルティ」の不動産コンサルティング事業の名称です。東京だけではなく福岡など全国に店舗を展開しており、大手不動産会社ならではのネットワークを強みに不動産仲介事業に特化したサービスを提供しています。豊富な取引実績は数字にも表れており、1986年度~2021年度の36年連続で全国仲介取扱件数No.1(※新聞報道などをもとに同社調べ)となっています。

主な事業は、個人向けの不動産における、売却、購入、賃貸に関するさまざまなサービスの提供です。不動産売却に関しては、不動産売買のプロによる査定を依頼することができます。売却するかどうかの判断は査定後に決められるため、「まずは価格を知りたい」「売却するか活用するか悩んでいる」という方でも利用しやすくなっています。

目次

  1. 福岡市7区別中古マンションの平均価格と物件数
  2. 福岡市で販売されている中古マンションの間取りにおける特徴
  3. 福岡市で販売されている中古マンションの築年数における特徴
  4. 福岡市7区でマンションの購入を検討している人数
  5. まとめ

1 福岡市7区別中古マンションの平均価格と物件数

三井のリハウスでは、福岡市内で取り扱っている物件の売出情報について、区ごとに平均価格や売り出し中物件数などのデータを提供しています。そのデータをもとに、福岡市7区における中古マンションについて、2022年10月10日時点の平均価格をランキング形式にしたのが下記の表です。

福岡市における中古マンションの区別平均価格

順位 平均価格 物件数
1位 早良区 3,973万円 48
2位 中央区 3,602万円 129
3位 西区 2,661万円 26
4位 南区 2,544万円 58
5位 東区 2,538万円 63
6位 城南区 2,330万円 19
7位 博多区 2,263万円 92

福岡市7区で販売されている中古マンションの平均価格のうち、区別で最も高いのは早良区の3,973万円で、最も低いのは博多区で2,263万円となっています。平均価格が2,000万円台となっているのは7区のうち5区で、区ごとの価格差はそれほど大きくないと言えます。

次に、福岡市内で販売されている中古マンションの数を、区別にランキングにしたのが下記の表です。それぞれの区で物件がどれくらい販売されているのか、確認しましょう。

福岡市で販売されている区別の物件数

順位 物件数
1位 中央区 129件
2位 博多区 92件
3位 東区 63件
4位 南区 58件
5位 早良区 48件
6位 西区 26件
7位 城南区 19件

販売されている中古マンションの数が最も多いのは、平均価格も2番目に高かった中央区の129件です。中古マンションの売買が活発に行われていることが推測できます。一方、平均価格が最も高い早良区では48件と、最も多い中央区の約3分の1となっています。その分、希少性が高い傾向があることが窺い知れます。

また、販売されている物件数が最も少ない19件の城南区と、最も多い中央区では110件の差があり、区によって販売されている物件数に少し開きがあるとも言えるでしょう。

2 福岡市で販売されている中古マンションの間取りにおける特徴

福岡市で販売されている435件について、間取り別の傾向を見ていきましょう。各タイプ別の売出物件数とその割合をまとめたのが下記の表です。

間取り別の売出物件数

間取り 物件数 割合
ワンルーム 17件 3.9%
1LDK 73件 16.8%
2LDK 102件 23.4%
3LDK 185件 42.5%
4LDK以上 58件 13.3%

福岡市内で販売されている中古マンションのうち最も多い間取りは3LDKタイプで、435件のうち185件となっており、42.5%を占めています。反対に最も割合が低いのがワンルームタイプで、17件の3.9%となっています。

また区別に、3LDKタイプとワンルームタイプについてランキング形式にまとめたのが下記の表です。

ワンルームと3LDKの区別売出物件数

順位 ワンルームタイプ 3LDKタイプ
1位 東区(7件) 中央区(53件)
2位 中央区(5件) 東区(33件)
3位 博多区(2件)
城南区(2件)
南区(31件)
4位 博多区(30件)
5位 早良区(1件) 西区(17件)
6位 南区(0件)
西区(0件)
城南区(12件)
7位 早良区(9件)

東区は販売されている63件の中古マンションのうち、ワンルームマンションが7件となっており、割合は11.1%となっています。件数も割合もともに福岡市7区の中で1番目に位置しています。また3LDKタイプも33件販売されており、東区内で販売されている物件の52.4%を占めています。

3LDKタイプが最も多く販売されているのは中央区の53件で、129件のうち41.1%を占めている計算です。区別の割合では、31件を販売している南区が最も高く、53.4%となっています。南区内で販売されている中古マンションの半数以上が、3LDKタイプということです。

3 福岡市で販売されている中古マンションの築年数における特徴

この項目では、福岡市内で販売されている中古マンションの築年数について分析していきます。下記の表は福岡市で販売されている中古マンション435件を築年別に分けて、件数とその割合を表したものです。

築年数別の中古マンション販売物件数

築年数 物件数 割合
築15年〜 365件 83.9%
築10年〜 16件 3.7%
築8年〜 9件 2.1%
築6年〜 9件 2.1%
築4年〜 13件 3.0%
築2年〜 18件 4.1%
築1年〜 3件 0.7%
新築または築1年未満 2件 0.5%

築15年以上の物件が多く、割合で見ると83.9%を占めています。2年以内の築浅物件は23件の5.3%で、「新築または築1年未満」の物件は全体の0.5%の2件となっています。

次は、各区で販売されている築15年以上の物件数と占める割合を見ていきましょう。

築15年以上の中古マンションの物件数と割合

築15年以上の物件数(割合)
東区 46件(73.0%)
博多区 75件(81.5%)
中央区 110件(85.3%)
南区 53件(91.4%)
西区 23件(88.5%)
城南区 18件(94.7%)
早良区 40件(83.3%)

売り出し中の中古マンションのうち、築15年以上の物件数が多いのは中央区の110件です。また割合では販売している19件中18件の城南区が、94.7%と最も高くなっています。

一方、最も割合が低いのが73.0%の東区です。東区は築2年以下の物件が8件販売されており、割合も12.7%を占めています。福岡市全体でも3分の1以上の物件が東区にあるということになります。販売されているマンションの傾向として、それほど築年数が経っていないことが推測できます。

また築年別と価格帯の組み合わせについて、販売されている物件数が多い上位5番目までを表したのが下記の表です。

中古マンションの築年数と販売価格

順位 築年数×価格帯 物件数
1位 築15年〜×1,000万円〜2,000万円(中央区) 24件
2位 築15年〜×2,000万円〜2,500万円(中央区) 21件
3位 築15年〜×2,500万円〜3,000万円(中央区) 17件
4位 築15年〜×1,500万円〜2,000万円(博多区) 16件
5位 築15年〜×5,000万円〜(中央区) 16件

1位から5位までのうち中央区が4つを占めており、そのうち最も数が多いのは中央区の「築15年〜×1,000万円〜2,000万円」に当てはまる物件で24件が販売されています。

4 福岡市7区でマンションの購入を検討している人数

マンションを売却する際に、購入を検討されている方がどれくらいいるのか分かると、価格設定などに役立てることができます。三井のリハウスでは、各区においてマンションの購入を検討されている方の人数を希望価格別に表示しています。

それによると、福岡市内のマンションについて購入を検討している方は、2022年10月10日時点で4,340人となっています。区別に分けてランキング形式にしたのが下記の表です。

エリア別のマンション購入検討者数

順位 購入検討者数
1位 中央区 1,285人
2位 早良区 708人
3位 南区 579人
4位 東区 495人
5位 西区 405人
6位 城南区 238人
7位 博多区 84人

中央区では販売されているマンションの数が福岡市7区の中で最も多いですが、購入を検討している方が最も多いのも特徴です。

また福岡市内のマンションについて購入を検討されている方を、価格帯別に分けると下記のようになります。

価格帯別のマンション購入検討者数

価格帯 購入検討者数 割合
〜3,000万円 963人 22.2%
3,000万円超〜4,000万円 1,032人 23.8%
4,000万円超〜5,000万円 1,050人 24.2%
5,000万円超〜6,000万円 695人 16.0%
6,000万円超〜7,000万円 258人 5.9%
7,000万円超〜1億円 235人 5.4%
1億円超 107人 2.5%

最も多い価格帯は「4,000万円超〜5,000万円」の1,050人で、次に多いのが「3,000万円超〜4,000万円」の1,032人です。この2つで約半数を占めています。

また、1億円以上のマンションを検討している方は2.5%の107人、反対に3,000万円以下の物件の購入を検討している人は963人(22.2%)となっています。

まとめ

今回のコラムで解説した福岡市内で販売中の中古マンションに関する傾向をまとめると、下記のようになります。

  • 販売されている中古マンションの平均価格は早良区が3,973万円で最も高い
  • 販売されている中古マンションの件数は中央区が129件で最も多い
  • 販売されている中古マンションのうち最も多い間取りは3LDKタイプ
  • 最も多く販売されている築年数は「築15年〜」が364件で83.9%を占めている
  • 福岡市内のマンション購入を検討している人は4,340人
  • 区別で最も多い購入検討者は中央区の1,285人
  • 福岡市内で1億円以上のマンションの購入を検討しているのは107人
  • 福岡市内でマンションの購入を検討している方の価格帯は3,000万円超〜5,000万円が48.0%

なお、売出情報のデータは日々変動があるため、本記事でご紹介した内容については、三井のリハウスが提供している、2022年10月10日時点のデータであることをご理解の上、参考にしてください。

また、三井のリハウスにおける東京都台東区の取引実績(2012年10月〜2022年9月)は、マンションが6,335件、一戸建て・土地が2,785件で合計が9,120件となっています。福岡市の中古マンション市場は、販売されている物件に対して購入検討者が多いのが特徴です。買い手が多いということは、売り手にしてみるとスムーズな売却が期待しやすい環境と考えられます。

より詳細な情報や売却戦略については、三井のリハウスの無料査定を受けることで、査定価格や査定の根拠を知ることができます。売却に迷っている方でも利用することができるため、「まずは価格を知りたい」という方でも、実際に査定を受けることも検討されてみると良いでしょう。

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倉岡 明広

倉岡 明広

経済学部経済学科卒業後、出版社や編集プロダクション勤務などを経てフリーライターとして独立。雑誌や新聞、インターネットを中心に記事を執筆しています。初心者が抱く不動産投資の疑問や質問を解決できるよう丁寧な記事を執筆していきます。