「簡単に資産運用ができる」をテーマにした証券会社「FOLIO」。難しい株などの知識が無くても、「自分はこれが好き」「こういった分野に投資したい」と思って投資を始められる。そんな「テーマ投資」は、これからの投資の考え方や取り組み方も大きく変えていく可能性があります。
今回は、FOLIOの評判やデメリット・注意点、どんな人が使っているかなどを詳しく調べてまとめてみました!
目次
- FOLIOの「テーマ投資」ってどういうこと?
1-1.そもそもテーマ投資とは?
1-2.FOLIOの投資スタイル2つ
1-3.楽しむ投資を目指すFOLIO - FOLIOを分解してみると見えてくるもの
2-1.利用者からのFOLIOの評判は?
2-2.実際FOLIOに投資している人は? - FOLIOに投資する際のここに注意!
3-1.FOLIOの投資は、初心者向きということ
3-2.FOLIOで投資するときに気を付けたいこと
3-3.「メリット」の裏返しは「デメリット」になること - まとめ
1.FOLIOの「テーマ投資」ってどういうこと?
今まで証券会社はあまり売りにしてこなかったテーマ投資。FOLIOが積極的にアピールしているサービスのポイントです。このテーマ投資というのは、どういう機能なのでしょうか?
1-1.そもそもテーマ投資とは?
FOLIOが投資スタイルとして掲げているテーマ投資は、これから流行しそうなトレンドや注目産業、応援したいテーマ、経済的にインパクトのあるイベント等、カテゴリーに即して分類されたポートフォリオのテーマラインナップから、好きな「テーマ」を選ぶだけで投資ができるというものです。
例えば、観光関連、人工知能(AI)、アンチエイジング関連といったテーマに関連した企業をFOLIOが選定してくれているので、これから有望だと感じたテーマを探し、そこに投資をするという流れになります。
これまでは自分で一つひとつ投資対象を調べ、購入する株式を選んでいかなければなりませんでしたが、このテーマ投資のおかげで、自分が興味を持つテーマを選ぶだけで簡単に投資を行うことができるようになりました。
1-2.FOLIOの投資スタイルは2つ
また、FOLIOには「テーマ投資」の他に、ロボアドバイザーが代わりに資産運用をする「おまかせ投資」の2つのサービスがあります。
おまかせ投資の方は、5人のキャラクター(ロボアドバイザー)の性格の中から、自分の性格に合った投資方法で積立投資をしていくという方法です。年齢や年収を入力すると、それに合わせた投資スタイルや積立金額を分析して提示してくれます。
設定した積立金額を毎月入金すると、自動的にロボアドバイザーが設定した運用方法にそって運用をしてくれます。同様のサービスには「WealthNavi(ウェルスナビ)」「THEO(テオ)」などがあります。
1-3.楽しむ投資を目指すFOLIO
「投資ってなんだか難しそうだ」と感じている人も多いかと思います。しかし、少子高齢化が進む日本の社会では、老後の生活資金を年金だけに頼ることは難しく、将来に向けての資産運用が必要になる人も増えていきます。特に現在20代~40代の方は、今後は自分で自分の老後を守っていくという意識が必要になっていきます。
ただ、義務感や不安にかられての投資を考えるというのはあまり面白いものではありません。FOLIOが掲げる「ワクワクする投資、はじめよう!」というキャッチフレーズのように、できれば楽しみながら投資を進めていきたいところです。
2.FOLIOを分解してみると見えてくるもの
では、実際にFOLIOを使用している人はどんな風に感じているのでしょうか?ホームページやFOLIOを使っている人の声についても見ていきましょう。
2-1.利用者からのFOLIOの評判は?
FOLIOは「ユーザーボイス」を公開しており、20代~40代までの実際にサービスを使用している5人の声が掲載されています。「投資したあと放っておける」、「知識がなくても運用できる」、「かわいい(キャラクター)などの声があり」、FOLIOの特徴が出ています。
FOLIOに投資をしている人は「FOLIOの使いやすさ」や「FOLIOでの投資の楽しさ」に魅力を感じていることが分かります。
2-2.こだわりのデザインで初心者にも分かりやすい
FOLIOは、若い人に身近に感じてもらえるような投資サービスを提供し、「楽しんで投資をしてもらいたい」という想いもあります。そのため、かなりデザインにこだわってサービスが作られています。他の証券会社のHPと比べても、デザインや使いやすさは全く異なっています。
例えば、一人暮らしを始める際に家電を揃えるとなると、一つひとつ冷蔵庫や洗濯機などを選ぶ手間がかかります。でも「1人暮らしセット」としてまとまって家電が手に入れば、買物が面倒だと感じている人にとっては手間が省けますし、しかも分かりやすいので助かります。FOLIOもこれと同じイメージです。
FOLIOはテーマで投資対象の企業をまとめることにより、時間がない方や投資が面倒だと感じている方にも使いやすい便利なサービスとなっています。
3.FOLIOに投資する際のここに注意!
利用者からは「使いやすい」と定評のあるFOLIOですが、どんなものにもメリットとデメリットがあります。以下では、FOLIOで投資する際に注意するべきこともまとめました。
3-1.FOLIOの投資は、初心者向きということ
FOLIOでは、初心者で投資が難しい、忙しくて自分で投資のことを調べられない、という人に「楽しむ投資」を提供しています。なので、自分で投資対象を調べ、自分で気に入った会社の株式を買いたいという人には、物足りなさを感じるかもしれません。
また、取引を頻繁に行うような人にも向いていません。FOLIOは、忙しくて時間がない人でも、毎日の株価や企業情報などを気にしなくても運用ができるように造られています。自分で毎日個別株の取引をしたいとか、株価ボードなどを見たいというような人には向いていないでしょう。
3-2.FOLIOで投資するときに気を付けたいこと
FOLIOには「テーマ投資」と「おまかせ投資」の2種類があります。以下に、それぞれの投資手法に関して注意点をまとめてみました。
「テーマ投資」の注意点
日本株のみの取引
現在の取り扱いは日本株のみで、外国株は購入できません(2019年5月時点)
自分で個別の銘柄を選べない
FOLIOではリスクを低減する為に、分散投資としてテーマに応じた複数の株式を買い付けて投資信託のような形で販売しています。テーマごとの買い付けになるため、自分で個別に銘柄を選ぶことはできません。
株主優待がもらえない
個別株を単元で買っていないため、株主優待をもらうことができません。ただし、配当金は保有株の割合に応じて貰えます。
株主向けの書類・情報がたくさん届く
1テーマを購入する場合、大体10銘柄ぐらいの株を購入することになります。そのため、一度にたくさんの企業の株主になるので、多くの書類あるいは電子公布で株主用資料を見ることが必要となります。
「おまかせ投資」の注意点
自動積立てには対応していない
「おまかせ」ではありますが、自動引き落としの対応はしていないため、都度入金する必要があります。
「テーマ投資」と「おまかせ投資」両方に共通すること
NISAやiDeCoには対応していない
NISAやiDeCoなどの優遇税制には対応していません。
20歳未満は対応していない
20歳以上からのみ口座開設ができます。
元本の保証がない
あくまで仮説やルールにもとづく運用(アルゴリズム運用)なので、投資した元本を割り込む可能性があります。
3-3.「メリット」の裏返しは「デメリット」
デメリットや注意点を色々と挙げてみましたが、メリットになることは、一方でデメリットにもなりえます。FOLIOは誰でも簡単にテーマを選ぶだけで投資ができたり、資産運用をお任せできたりしますが、裏を返せば「本格的な資産運用の知識や経験は身に付かない」「自由度が少ない」とも言えます。
ただこれはFOLIOに限ったことではなく、どの商品にも言えることです。メリット・デメリットをしっかりと検討した上で、自分なりに納得できれば購入する、ということが大切です。
まとめ
投資初心者の方でも簡単に使えて投資ができるFOLIOは、「テーマ投資」やロボアドバイザーに資産運用をお任せできる「おまかせ投資」といった特徴的なサービスを提供しています。今までの証券会社が提供していたサービスよりもラクに株式投資ができるため、多くの注目を集めています。
形がないものに投資することは、イメージしづらく難しいですし、不安もあります。利用者の評判をある程度参考にしながら、自分がその会社を信頼できるか、サービスが好きかということが、自分を納得させる一番の要素だと思います。
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河合志保
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