ポイント投資はどこがおすすめ?メリット・デメリットや各社比較も

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「貯まったポイントで投資をする」という、リスクを抑えて始められる新しい投資が始まりつつあります。キャッシュレス決済が進み、共通ポイントの利用の選択肢が広がる中で、ポイント投資はポイントの新しい活用方法になります。

ポイント投資ができるところや使えるポイントはまだまだ限られていますが、ポイント投資を試したい人に向けて、ポイント投資とはどういうものなのか、またメリット・デメリットはどんなところなのか、投資を始める前に知っておくべきことなどをまとめてみました。

目次

  1. ポイント投資とは?
    1-1.ポイント投資をするのに必要なことは?
  2. ポイント投資ができる証券会社やサービスは?
    2-1.Tポイントで1株から株式投資ができる「SBIネオモバイル証券(ネオモバ)」
    2-2.Tポイント・dポイント・Pontaポイントで投資信託が買える「SBI証券」
    2-3.楽天スーパーポイントで国内株や投資信託が購入できる「楽天証券」
    2-4.dポイントで100円分から株が買える「日興フロッギー+docomo」
    2-5.運用額に応じてdポイントがもらえる「THEO+docomo」
    2-6.永久不滅ポイントで投資できる「Rimple(リンプル)」
  3. ポイント投資のメリット・デメリットは?
    3-1.ポイント投資のメリット
    3-2.ポイント投資のデメリット・注意点
    3-3.ポイントは家計にも取り入れやすい
  4. ポイント投資を始める前に知っておくべき2つのこと
    4-1.ポイント投資でもリスクの度合いを知ることが必要事
    4-2.口座開設や確定申告の作業が必要
  5. まとめ

1.ポイント投資とは?

ポイント投資は、その名の通り共通ポイントを使って投資をすることです。Tポイントやdポイントといったポイントを使って投資することで、現金を使うよりもまるでゲームのように気軽な感覚で投資ができます。

今まで投資に対して高いハードルを感じていた人、または、やろうと思ってもなかなか投資に踏み切れなかった人に対して、その心理的なハードルを下げてくれる投資スタイルです。

1-2.ポイント投資をするのに必要なことは?

ポイント投資を行うには、対象のポイントを保有していることが必要ですが、ポイント投資をしようとする投資先の口座開設も必要です。ただしdポイント投資では特に口座開設は必要なく、dアカウントさえあれば投資をスタートすることができます。

ポイントはそれぞれ様々な方法で貯めることができます。またポイント交換サイトを活用すれば様々なポイントが交換できるので、自分の貯めたいポイントを統一することもできます。ただし交換レートが悪い場合もあるので、損にならないよう交換前に注意が必要です。

2.ポイント投資ができる証券会社やサービスは?

ポイントで投資ができる金融商品としては、株式投資や投資信託、ロボアドバイザー、クラウドファンディング等があります。以下で詳しくご紹介していきます。

2-1.Tポイントで1株から株式投資ができる「SBIネオモバイル証券『ネオモバ』」

ネオモバ
最近始まった、ポイントで株式投資を行うことができるネオモバイル証券「ネオモバ」は、SBIネット証券とTポイントを提供しているCCCの合弁会社で、Tポイントを使って1株から株式投資やIPO申込みができる、1通貨でFXができるという業界初のポイント投資を実施しています。Tポイントの1ポイントが1円として計算されます。

1株数百円(数百Tポイントポイント)の少額から投資ができ、Tポイントだけで株式に投資することもできますが、Tポイントと現金と組み合わせても購入ができます。お試し感覚で投資がしたい方にメリットがあるサービスと言えます。

2-2.Tポイント・dポイント・Pontaポイントで1銘柄100円から投資信託が買える、ほぼすべて買付手数料無料「SBI証券」

SBI証券SBI証券では、取り扱っている2,680本(2020年10月7日時点)の投資信託ほぼすべてが「1銘柄100円」から購入することができます。また、投資信託の買付手数料はすべて無料(※インターネットコースのみ)となっています。「投資は怖い」「少額から始めてみたい」という方でも気軽にお試し感覚でスタートできるのが大きなメリットです。

SBI証券ではTポイントやdポイント・Pontaポイントを購入資金に充てることができ、1ポイント=1円相当として利用でき、利用できるポイント数には上限も下限もありません。さらに、ポイント利用のときは買付代金の全部・一部どちらでも可能です。

またSBI証券では、投資信託の種類や保有額に応じて、ポイントの還元が受けられる「投信マイレージ」というサービスもありますので、投資をしながらポイントを貯めて再投資をするといったことも可能です。

2-3.楽天スーパーポイントで国内株や投資信託が購入できる「楽天証券」

楽天証券

楽天スーパーポイントは、楽天グループが提供するポイントサービスで、楽天市場や楽天ブックスなどでの買物、楽天トラベルを利用した旅行などでポイントが貯まるサービスです。貯まったポイントは、楽天グループや加盟店での各種買物サービスなどに利用することができます。

楽天証券に証券口座を開けば、楽天スーパーポイントを使って気軽に国内株や投資信託を購入できます。

投資信託の購入は100円の少額から始めることができ、購入代金の一部または全部をポイントで支払うことができる仕組みです(1ポイント=1円相当)。また、100ポイント以上1ポイント単位での積立投資もできます。ただし、その際は投資信託販売手数料と信託報酬がかかります。

NISA口座や積立NISA口座も利用できるため、それによる税制上の優遇措置も受けられます。

2-4.dポイントで100円分から株が買える「日興フロッギー+docomo」

dポイントで株式投資ができる「日興フロッギー」
日興フロッギーは、三井住友フィナンシャルグループのSMBC日興証券が提供する投資情報サイトで、記事から株が買えるサービスです。

日興フロッギーでは、dポイントを使って株が買える「日興フロッギー+docomo」というサービスをNTTドコモと協業して提供しており、100ポイント(100円分)から株の購入が可能です。なお、dアカウントの取得は誰でも可能なので、ドコモユーザーに限らずdポイントを貯めて使うことができます。

また、100万円以下は購入手数料が0円(※2020年6月時点、売却手数料はかかります)となっているなど、とにかく株取引が始めやすいメリットがあります。購入した株式からは配当を受け取ることができ、株主優待が貰えるケースもあります。

2-5.運用額に応じてdポイントがもらえる「THEO+docomo」

THEO+docomo
ドコモが提供するdポイントを運用できる「ポイント投資」というサービスもあります。また、dポイントはドコモの回線を契約していなくても貯める方法がたくさんあり、たとえば「THEO+docomo」というロボアドバイザーでは預かり資産額に応じてdポイントをもらうことができます。

THEO+docomoは、最低投資額1万円、運用報酬年1%、追加の手数料なし、変更・解約・出金の申込みは365日24時間いつでも可能と、少額から無理なく取り組みやすいサービスで、dカード(dカード、dカード GOLD)によるおつり積立機能が利用できること、ドコモ口座との連携が可能なこともメリットとなっています。

貯まったdポイントは、NTTドコモが提供するdポイントの運用サービス「ポイント投資」のサービスで投資することができます。

2-6.永久不滅ポイントで投資できる「Rimple(リンプル)」

不動産投資クラウドファンディング リンプル(Rimple)Rimpleは、東証プライム上場グループのマンション投資会社「プロパティエージェント」が運営する不動産投資型クラウドファンディングです。リンプルでは、他社のポイントを、リンプルで使用できる「リアルエステートコイン」に交換し、投資をすることができます。永久不滅ポイントなどから交換することができ(※永久不滅ポイント:1000ポイント×4.5=4500リアルエステートコイン)、「1コイン=1円」の価値で不動産に投資することができます。今後も、ポイントサービスは順次追加されていく予定です。

リンプルの投資案件は、プロパティエージェントが企画・開発したマンション「クレイシア」シリーズが中心となっており、1口1万円からの少額投資が可能となっています。リンプルの年率の利回りは5%前後、運用期間は6ヶ月前後となっています。

なお、リンプルは「優先劣後方式」の仕組みを採用しており、万が一運用による損失が発生した場合でも30%までは投資家の元本が守られる、という仕組みとなっています。

3.ポイント投資のメリット・デメリットとは?

ポイント投資では、どのようなことに気を付けておくべきか、またメリット・デメリットについてまとめました。

3-1.ポイント投資のメリット

ポイント投資を行う大きなメリットは、「ポイントで投資ができる手軽さ」です。現金での投資がポイントに置き換わることで、投資のハードルが下がると感じる人や、お試し感覚で投資が始められるメリットがあります。

ポイントは普段のお買い物などで自然と貯まるので、投資をするために貯金をしなければいけないと考えなくても、無理をせず貯めることができます。ただし、ポイント投資を行うにはまとまったポイント数を持っていることが望ましいので、自分にとって貯めやすいポイントなのかどうかということも大切です。

3-2.ポイント投資のデメリット・注意点

ポイント投資をする目的で、無理にポイントを獲得しようと無駄遣いをしてしまうことは避ける必要があります。特に最近では様々なキャッシュレス決済の後押しもあって、ポイント還元率の高いキャンペーンなどもよく行われていますが、それにつられて買いすぎては本末転倒です。

ポイントは無理して貯めるものではありません。もしまとまったポイント数を貯めることが難しいのなら、現金での投資を考えた方が良いでしょう。

3-3.ポイントは家計にも取り入れやすい

ポイントは、ほとんどお金と同じような価値を持つようになってきました。そのため、これからは私たちも、ポイントの価値をお金として見ることも必要になってきます。

ポイントをお金として見ることによって、お金をさらに効率的に活用することが可能になります。ポイントがつくお店を選ぶことや、ポイント投資をすることで、日々の家計に今までとは少し差が生まれてくるかもしれません。

4.ポイント投資を始める前に知っておくべき2つのこと

ポイント投資とはどういうものなのか?ポイント投資のメリット・デメリットが分かったところで、実際にやってみようという場合に知っておくべきことを2つに絞って解説します。

4-1.ポイント投資でもリスクの度合いを知ることが必要

ポイント投資に限らず、投資をする場合には元本を割り込むことがあります。しかし、投資をするとなると、それは避けられない事です。特に、大きな利益が得られるような可能性のある投資では、元本を割るリスクも高くなります。

どういった投資の仕方をしたいかというのは、個々で異なります。そのため、ポイント投資でもどのような投資をしたいのか(どこまで自分はリスクを取れるのか)ということを認識して、投資を始めることが大切です。一般的には、積み立て投資のように長く続けることで、リスクを低減することができます。

4-2.口座開設や確定申告の作業が必要

投資をする場合、一般的に口座開設の手続きが必要になります。口座開設の手続きはインターネット上で完了できる場合もありますが、たとえばネオモバイル証券に投資をする場合は証券口座を開設する必要があるため、本人確認書類やマイナンバーのアップロード、簡易書留の受け取りなども必要になります。

また、口座の管理料や買付けの手数料など、投資にかかる費用などもあらかじめ調べておく必要もあります。

株式投資や、ロボアドバイザーなどでのETFの購入については、確定申告が不要となる特定口座が用意されているところが多いのですが、仮想通貨やクラウドファンディングなど、特定口座に対応していない投資対象を通じて得た利益があった場合には、基本的に確定申告の手続きが必要になります。

今後、色々な商品に投資を考える場合は、税制や確定申告の手続きについての勉強をしたり、サービスごとの利便性も考慮しておいたりする方が良いでしょう。

まとめ

ポイント投資は、現金よりも心理的ハードルが低く、ポイントを貯めやすい方にとっては便利な投資手法です。また、ポイント投資ができるサービスや投資できる金融商品も日々増えています。

ただし、気軽にできる投資だと言っても、ポイントはお金と同様の価値を持っています。その点を理解したうえで、自分はどんな目的でどういう投資をするべきなのか、どれくらいのリスクまでなら取れるのかをよく考え、無理のない範囲でポイント投資を行いましょう。

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河合志保

証券会社での勤務経験を活かし、金融商品、投資、経済関連などのライティングをしています。 日々変化する金融の世界は、Fintechでさらに加速し、ますます面白くなっていきそうです。 そんな金融の世界にもっと興味を持ってもらえるよう、わかりやすく、ためになる記事を発信していきます!