不動産投資は、不動産投資会社と二人三脚で進めていくことになります。そのため、信頼できる不動産投資会社と付き合うことができるかどうかで、その後の不動産投資の成否も大きく左右されることになります。この記事では、不動産投資会社のサイト(ホームページ)を見る時のポイントについて解説していきたいと思います。
- メリットだけでなく、デメリットやリスクも取り上げている
- お客様の声に、感謝だけでなく改善要望なども入っている
- 競合会社との差別化について詳しく解説されている
- よくある質問が充実している
- 営業マンの顔が掲載されている
- 上場企業の場合はIR資料をチェック
- 他のサイトで口コミ・評判などをチェック
メリットだけでなく、デメリットやリスクも取り上げている
不動産投資会社を見極める一番のポイントは、サイト内でデメリットやリスクについてもしっかりと説明をしているかどうかです。不動産投資のデメリットやリスクは、見る人に躊躇をさせたり慎重にさせたりしてしまう情報なので、サイト運営側としてはできるだけ載せたくない情報です。
そのため、不動産投資のデメリットやリスクをサイト上にしっかりと載せている会社は、「良い情報も悪い情報もしっかりと伝えて、お客様に十分に吟味してから不動産投資を始めていただきたい」と考えている会社の可能性が高いと言えます。
一方、不動産投資のデメリットやリスクを全く載せていない会社は、「不動産の販売に不都合な情報は載せるな」「とにかく売れ」というスタンスの売上第一主義の会社である可能性があります。
お客様の声に、感謝だけでなく改善要望なども入っている
「お客様の声」は、会社内の人間ではない第三者からの評価ということで、見る人に信頼感を持ってもらえる情報です。ただし、会社のサイトに掲載されるものは、恣意的にピックアップされているものであることが多く、ほとんどがサービスを一方的に褒めるばかりの内容となっていることが多いので注意が必要です。
信頼できる不動産投資会社のお客様の声は、「○○という点は良かったですが、△△という点はもう少し改善していただきたいです」などの改善を要望する声や、全体の2割前後に不満の声も掲載しているような会社です。あえて、自社にとって良くない情報も取り上げることで、「お客様に比較検討の上で選んでいただきたい」と考えている、もしくは謙虚にサービス改善に努めていこうと考えている可能性が高いと言えます。
お客様の声の数は多いのに、一切の不満や改善要望が見当たらない場合は、自社にとって都合の良い情報ばかりを一方的に伝えようとする会社の可能性が高いので、やや注意をしてその他のポイントをチェックしたほうが良いでしょう。
競合会社との差別化について詳しく解説されている
不動産投資で成功する方の多くは、周辺物件と差別化ができている物件を保有しています。日本国内の物件自体の数は多いので、全く特長がない物件は入居者から見向きをされず、生き残っていくことができません。そのため、入居者ニーズを正確にとらえて、それに最も応えるような物件や、競合と差別化がきちんとできているような物件に投資をしていく必要があります。
この観点をしっかりと持っている会社は、競合の不動産投資会社と自社の差別化についても意識をしているので、「弊社の特徴」「私たちが選ばれる理由」などのコンテンツとして公開していることが多いのです。差別化についての意識が高い会社であれば、「投資物件の特長」「周辺物件との差別化」「その物件が選ばれる理由」などを考慮して物件を厳選してくれる可能性が高いので、物件選びを安心して任せることができます。
よくある質問が充実している
サイト内に「よくある質問」「FAQ」などが充実しているかどうかも判断材料となります。顧客からの声に耳を傾けようとする会社は、「お客様がどういう不安や悩みを抱えているのか?」「どうすれば不安や悩みを解消できるだろうか?」と常に考えています。そのツールの一つが「よくある質問」「FAQ」となります。
「よくある質問」「FAQ」を見て、自分が抱えている不安や悩みが解消できるようであれば、顧客から寄せられる質問にしっかりと答えようとする会社である、または自分のような顧客タイプのことをよく分かっている会社である、ということになります。逆に、サイト内の情報や「よくある質問」「FAQ」などを見ても、まったく問題が解決しないということであれば、不動産投資会社にとって都合の良い情報しか掲載されていない、もしくは自分のような顧客に関する理解度が低いと考えたほうが良いでしょう。
自社のマーケティング力が弱い会社に、物件に関するマーケティング能力が高いことを期待するのは、ややハードルが高い可能性がありますので、慎重に検討する必要があります。
営業マンの顔が掲載されている
サイト運営者の立場になってみると分かりやすいのですが、営業マンをサイトに掲載した場合、退職した社員を差し替えるのは手間がかかります。そのため、多くの会社では営業マンや社員をサイトにあまり掲載しようとは思いません。特に、不動産投資会社の離職率は高いので、他の領域のサイトと比べても社員をサイトに掲載する意欲は低いと言えるでしょう。
これを逆に考えれば、サイトに営業マンや社員を掲載している会社は、離職率が低いので退職による更新の手間が少なく、社風の良い会社である可能性が高いと考えられます。不動産投資会社で社風が良い会社というのは、顧客のリピート率が高いため営業マンに不条理な営業ノルマが課されない会社や、自社が販売する物件やサービスに自信を持っており会社の将来性を心から信じられるメンバーで構成された会社などが考えられます。
いずれにせよ、顔が見えるサイトは信頼できる会社である可能性が高いという点を頭に入れておくと良いかと思います。
上場企業の場合はIR資料をチェック
依頼を検討している会社の場合は、IR資料という株主向けの事業説明資料をチェックしておくと良いでしょう。IR資料のなかには、事業戦略や販売戦略、経営課題などが説明されていますので、無理な営業・販売をしていないか、競合ときちんと差別化できていそうか、会社として致命的な問題を抱えていないかといったことを調べることができます。
他のサイトで口コミ・評判などをチェック
最後のポイントとして、その会社の評判や口コミを掲載しているサイトを確認しておくことも大切です。お客様の声の項目でも触れましたが、不動産投資会社のサイト内にある情報は、会社にとって都合の良い情報が掲載されている可能性が高く、不都合な情報はなかったことにされているケースがあります。
良い評判だけでなく悪い評判もきちんと掲載されている中立的なサイトを見て、どのような失敗例があったのか、どのような体質の会社なのか、本当に信頼できる会社なのかを見極めると良いでしょう。
まとめ:サイトを厳しくチェックして、信頼できる会社を選ぼう
会社のサイトというのは、「24時間働いてくれて、一番稼いでくれる営業マンだ」とよく言われます。それだけ各社にとってサイトというのは重要な位置づけですので、サイトを注意して見てみることで、会社の営業姿勢や会社の体質などを見極めることが可能です。
付き合うべきでない会社と付き合わなくてすむように、サイトをチェックするポイントをしっかりと頭に入れて、厳しい目で不動産投資会社を見極めていきましょう。
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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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