一般社団法人全国レガシーギフト協会は遺贈寄付の啓発キャンペーン「遺贈寄付ウィーク2022」を9月13日から19日まで開催する。遺贈寄付は、個人が亡くなったとき、亡くなった人や相続人が、遺言や契約に基づき財産を公益法人やNPO法人、学校などに贈ること。 “人生の集大成の社会貢献”ともいわれる。同協会は、遺贈寄付についての理解と寄付者、遺贈寄付を受け取る非営利組織が増えていくことを目指し、2020年から「国際遺贈寄付の日」である9月13日を中心に遺贈寄付ウィークを実施している。3回目となる今年は、内閣府、法務省、外務省による後援のもと、63の協賛企業・団体・個人、64名の専門家士業が賛同した。
同協会が株式会社ファンドレックスと共同で実施した「遺贈寄付の実態調査2022」では、調査対象団体の90%では遺贈寄付の受け入れを表明しており、うち、23%が前年に比べ今年は問い合わせが増えていると回答。20~70代で42.4%が「将来資産があれば亡くなる際に一部を遺贈寄付してもよい」と考えているという調査結果もあり、遺贈寄付が国内でも幅広い年代から関心を集めていることがうかがえた。一方、どこに寄付をしていいかわからない、手続きがわからないなど、実際に遺贈寄付を行う人はまだまだ限られており、キャンペーンの役割が期待される。
会期中は20以上の協賛団体・企業による遺贈寄付関連イベントが全国各地で実施される。キャンペーン特設サイトで内容、参加方法などを紹介。今年は専門士業による企画、イベントも加わっている。サイトでは遺贈寄付の受け入れ団体への資料請求も対応する。
17日には、遺贈寄付についてもっと知りたいという一般向けの「オンライン遺贈寄付セミナー」をYouTubeで配信する。古田敦也さん(野球解説者、スポーツキャスター)が考える遺贈寄付やボランティアについてのインタビュー、実際に遺贈寄付の準備をした人の体験談をはじめ、遺贈寄付の受け入れ団体の活動紹介、遺贈寄付の専門家からの遺贈寄付ミニ講座を3回にわたって配信予定。また、16日に「遺贈寄付アンケート報告会」を午後3時から午後4時までオンライン開催する。
同協はレガシーギフト(遺贈や資産寄付により次世代にレガシー(遺産)を遺す寄付)に関する活動を目的に2016年11月設立。遺贈寄付や資産寄寄付が、寄付者本人の望む最適な形で行われ、寄付した財産が地域の未来資産となり、世代を超えて継承される社会を実現することを目的にポータルサイト「いぞう寄付の窓口」の運営、人材育成などを行っている。
【関連サイト】「遺贈寄付ウィーク2022」特設サイト

HEDGE GUIDE 編集部 寄付チーム

最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 寄付チーム (全て見る)
- 日本承継寄付協会とアクサ生命、遺贈寄付を推進する「承継寄付診断士」の養成で連携 - 2025年6月26日
- 「その一歩に、光を。」AAR Japan、6月20日「世界難民の日」に特設サイト開設。夏募金の呼びかけも - 2025年6月20日
- 安心して寄付できるNPOを見える化、「グッドギビングマーク制度」申込受付開始 - 2025年6月2日
- 遺贈寄付の認知度は上昇も実行意向は低水準、「老老相続」問題も。日本承継寄付協調査 - 2025年1月31日
- 日本承継寄付協会、草加市と遺贈寄付に関する連携協定を締結。埼玉県では初 - 2025年1月31日