マネックス証券「MONEX個人投資家サーベイ」で日本マーケットに対する評価と21年の日米相場レンジ予想を調査

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マネックス証券株式会社は3月17日、「MONEX個人投資家サーベイ 2021年3月調査」の結果を公表した。調査は3月8日から10日までマネックス証券に口座を持つ顧客を対象にインターネットで実施、回答数1039件。今回は定例調査である個人投資家の相場観の調査に加え、現状の日本マーケットに対する評価と、2021年の日米相場レンジ予想を前回調査(20年11月)に引き続き訊ねた。

はじめに現在の日経平均株価(調査実施時2万9000円程度)への評価を訊くと「非常に高い」「高い」が約71%に達した。また、1989年12月につけた日経平均株価の史上最高値である3万8957円の更新可能性については約66%が「上回らないと思う」と回答した。個人投資家の多くは、現在の株価水準に高値警戒感を持っているとみられる。

21年の日経平均株価の高値予想については「3万円以上3万3000円未満」という回答が約51%と最も多く、足元の日経平均株価の水準よりもやや高い水準を今年の高値と予想している投資家が多いことがわかった。一方で、今年の日経平均株価の安値については2万5000円以上という予想が最多だった。同社は「今後株価が調整するとしても、足元の水準から15%程度に収まると予想している投資家が多い」と見る。

前回調査に引き続き、今年のダウ平均株価の高値予想についても質問した。高値については「3万3000ドル以上3万6000ドル未満」という回答が最多。足元のダウ平均の水準(調査時3万2000ドル程度)から、一段高の可能性を意識する投資家が多かったようだ。一方で、今年のダウ平均の安値については「わからない」との回答を除くと「2万5000ドル以上2万8000ドル未満」以上という予想が最も多い。さらに「2万8000ドル以上」と回答した投資家の割合が、前回調査の約7%から約20%まで増加していた。

今後3ヶ月程度の日本、米国、中国の株式市場に対する個人投資家の見通しは、日本株DIと中国株DIが前回調査(20年11月)から低下した一方、米国株DIは前回比プラス20ポイント上昇した。 ダウ平均が史上最高値を更新するなど、高値圏で推移する米国株への投資家の期待は強いようだ。

今後3ヶ月程度の米ドル/円相場の見通しについては「円安になる」という回答の割合は56%とで、前回調査の24%から大きく増加。一方で「変わらない」は26%から23%に微減、「円高になる」と回答した割合は51%から21%に大幅に減少した。足元の米ドル/円の円安進行が投資家の為替市場の相場観に影響を与えていると考えられる。

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