三鬼商事、東京都心5区の主要オフィスビルの9月の平均空室率は1.85%で6カ月連続低下。平均募集賃料は32カ月連続上昇

オフィスビルなどの仲介を手がける三鬼商事株式会社は、2026年10月8日、東京都心5区で基準階面積が100坪以上の主要な貸事務所ビルについて、9月時点の市況を公表した。平均空室率は1.85%で前月から0.02ポイント下がり、低下は6カ月連続となった。平均賃料(募集賃料の平均)は1坪当たり23,985円で、32カ月続けて上昇した。

同社は、9月に大型の募集が始まったり拡張に伴う解約が出たりした半面、竣工から1年未満のビルで大型の成約が進み、同じビルの中での増床なども見られたことから、5区全体の空室面積が1カ月で約1,000坪減ったと説明する。5区全体の平均空室率は、6カ月前の2026年3月には2.22%だった。前年同月と比べると、9月は0.83ポイント低い。

新築ビル(調査月を含めた直近12カ月に竣工したビル)の空室率は8.14%で、前月から2.15ポイント低下した。既存ビル(竣工が調査月の12カ月前かそれより前のビル)は1.70%で、前月から0.01ポイント下がった。同社は、新築ビルでは2棟が満室や高稼働の状態で竣工したことなどを、既存ビルでは大型の募集の開始もあった一方で、同じビルの中での増床や拡張に伴って成約が出たことを、それぞれ低下の理由に挙げた。

平均賃料は、前月より338円(1.43%)、前年同月より2,893円(13.72%)高い。新築ビルの平均賃料は1坪当たり41,205円で前月比917円、既存ビルは23,579円で同276円上がった。

区ごとにみると、平均空室率は千代田区が1.15%で前月と変わらなかった。中央区は2.72%、港区は2.02%で、ともに前月から0.05ポイント下がった。新宿区は前月より0.10ポイント低い1.86%、渋谷区は前月より0.11ポイント高い1.55%だった。平均賃料は5区とも前月を上回り、1坪当たりで千代田区が25,524円、中央区が22,637円、港区が24,040円、新宿区が20,833円、渋谷区が26,979円だった。

三鬼商事の集計は、都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)にある基準階面積(1フロア当たりの契約面積)が100坪以上の主要な貸事務所ビルを対象とし、9月分の資料に示された棟数は2,565棟(うち新築ビル20棟、既存ビル2,545棟)だった。新築ビルについては、空室率も平均賃料も竣工済みのビルを対象にしている。空室率は、貸室床面積の合計に対する募集床面積の合計の割合で、募集床面積には退去前の面積も含まれる。平均賃料は、基準階の募集賃料の平均を坪単価で示したもので、共益費は原則として含まず、消費税も含まない。

同社は同日、札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、福岡の9月時点のオフィスデータも更新した。次回の更新は2026年11月12日の予定。三鬼商事は1965年設立で、東京都中央区に本社を置く。

【参照記事】三鬼商事「MIKI OFFICE REPORT TOKYO 最新オフィスビル市況 2026年10月号」
【参照サイト】三鬼商事「東京の賃貸オフィスの賃料相場・空室率」
【参照サイト】三鬼商事「賃貸オフィスの賃料相場・空室率」
【参照サイト】三鬼商事「オフィスデータについて」
【参照サイト】三鬼商事「ニュース一覧」

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