不動産投資型CF「COZUCHI」、過去最高募集金額36億円を即日達成

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LAETOLI株式会社が運営する不動産クラウドファンディング(CF)サービス「COZUCHI(コヅチ)」の新ファンド「代々木公園事業用地」は、募集を開始した5月5日に即日36億円を調達した。開始後3時間37分で満額を達成した。

同ファンドは、東京都渋谷区富ヶ谷一丁目の土地の所有権と底地権と、一体開発された建物の一部所有権の取得に伴い募集。金額が大きいため、投資家の資産保護を目的とし、初めて自己信託(信託宣言)を活用した。同ファンドは不動産登記簿上で信託登記され、仮に信託受託者が倒産しても、その固有財産とは別扱いとなる信託財産であることが公示されることになる。

事業会社の株式会社TRIADによると、自己信託実施はLAETOLI社と共同して考案し、検証を経て導入した。TRIAD社は原則として、今後コヅチを利用して行う匿名組合スキームを使用した不動産事業案件のうち、自己信託を適用すべき案件は「継続的かつ積極的に実施していく予定」という。

今回の対象物件は、都心部の広い敷地で、国土交通省が指定する一般緊急輸送道路に接していながら、建物は築57年と古く、渋谷区から耐震改修工事など適切な対応を求められていた。同社では「安全性の観点からも、建替えを行い、開発を進めることに社会的な意義がある」と考え、土地建物を取得後、借地人である協力会社と共同で権利調整を推進、安全性高く、都市の需要に適した土地の再利用ができるようけん引していくプロジェクトと位置付けている。

コヅチを通した資金調達総額は、同ファンドで約113億円(募集中の募集額も含む)に到達した。同社は「今後も不動産投資機会を多くの人に提供し、公平な利益の再分配を実現していく。本プロジェクトのように、老朽化に伴う建て替え問題をはじめ、密集地の防災問題や再開発による都市の一次的な空洞化など、都市の様々な問題に積極的に取り組み、さらには、積極的に課題発見し、新しい解決策を提示していくことで都市と人々が永続的に続いていく社会の実現に貢献できるよう推進していく」としている。

コヅチは、不動産特定共同事業法を活用し、1万円から投資できる不動産CF。2021年9月からサービス名称とサイトデザインを一新、街づくりや地域活性化につながるプロジェクトへの投資を通じて、社会貢献と利益獲得という、想いと豊かさが巡り合うサステナブルな世界の構築を目指す。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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