「世界の74人に1人が難民です」AAR Japanが世界難民の日の特設ページで寄付呼びかけ

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特定非営利活動法人AAR Japan[難⺠を助ける会]は6月20日の「世界難民の日」を前に、難民の現状と支援状況について解説する特設ページ「世界難民の日2023 今、地球のどこかで」を公開した。併せて、シンポジウムや写真展の実施、新たなチャリティー商品の発売などを通じ、難民問題への理解を求める呼びかけを全国各地で展開していく。

ウクライナ侵攻で800万人超の難民が発生し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の調査によると、世界の難民は初めて1億人を超え、今や世界の74人に1人が難民という状況にある。タリバンが復権したアフガニスタン、紛争が続くシリア、ミャンマーから逃れたロヒンギャなど、多くの難民問題が長期化している。

AARは今月13日、「夏募金キャンペーン」を開始。アフガニスタンでは3000円で国内避難民となった貧困層1世帯に3週間分の小麦粉と米を届けられる、バングラデシュでは5000円でロヒンギャ難民の女性1人が3週間、専門家による心理的ケアを受けることができる、ウクライナでは1万円で国内避難民となった障がい児へのケアを行う医療従事者の12日分の手当てを支給できる――と支援活動への寄付を具体的に呼び掛けている。

特設ページでは、各国の難民問題の状況を分かりやすく解説するとともに、現地の難民の声や参加しやすい支援方法などを紹介。「難民支援は長期にわたる息の長い支援が必要。寄付への協力を」とメッセージが添えられている

関連イベントとして、写真展「今、地球のどこかで」を6月16日~20日まで東京・モンベル御徒町店で開催。フォトジャーナリストの川畑嘉文氏、フォトグラファーの新畑克也氏、龍神孝介氏らによるアジア・中東・アフリカの難民の状況を伝える写真展で、入場無料。18日には、トークセッション「フォトジャーナリスト川畑嘉文さんと語る/今、地球のどこかで」を開催する。

16日は公開シンポジウム「難民の今を考える」を関西学院大学西宮上ケ原キャンパス 中央講堂で開催予定。関西学院大学人権教育研究室との共催で、AAR職員によるウクライナ報告、来日ウクライナ避難民の話、学生による発表などを交え、「私たちに今何ができるか」を考える。オンラインでも同時開催。

24日はオンライン報告会「ウクライナ人道支援/トルコ地震緊急支援」を開催。日々、現地で活動する職員とオンラインでつなぎ、最新状況や今後の見通しについて報告する。定員450人(要事前申込み)。

ほか、うさぎの「サニーちゃん」が主人公の絵本「地雷ではなく花をください」を中心にした読み聞かせやパネルシアター「今、地球のどこかで~第2回サニーちゃんのおはなし会」を25日、佐賀県佐賀市立図書館で開催する。要事前申込み。

チャリティー商品として、耐熱ガラスメーカーのHARIO株式会社の人気商品に、AAR特製のラベルをつけたコラボ商品「フィルターインボトル」(税込2200円)を発売する。ラベルはAARがモルドバで支援するウクライナ難民と地元の子どもたちが描いた花の絵をデザインした。1本あたり約500円が難民支援活動などに活用される予定だ。

【関連サイト】AAR Japan「世界難民の日2023 今、地球のどこかで
【関連サイト】AAR Japan「夏募金キャンペーンサイト