アフリカ北部のモロッコで今月8日発生した大地震について、特定非営利活動法人難民を助ける会(AAR Japan)は9月11日、緊急支援活動に向けて準備を開始した。地震で、現地ではこれまで2800人以上が死亡、犠牲者の数はさらに増えるとみられている。被災地では懸命の救助活動が続いているが、多数の建物が倒壊し、人々が家を失う中、食料や医薬品などの救援物資が極度に不足している。
AARは現地団体などを通じて被災地のニーズを確認するとともに、できる限り迅速に支援物資を届ける準備を急いでいる。
自然災害の復興支援はAARの主要な活動のひとつ。国内外で災害発生直後の緊急時に、被害状況やニーズなどを調査した上で、食料や水、衣料やテントなどの物資を迅速に届ける。緊急支援チームが現場に駆け付けて直接支援を行う場合もあれば、被災地で活動することが困難な場合には、地域団体を通して支援を実施することもある。
緊急支援を経て、保健衛生、教育、障がい者支援など、さまざまな分野で、人々の生活を取り戻すための持続的な復興支援を行う。災害の影響を受けた人々に寄り添う心身のケアや、再び学校や障がい者施設に通う日常に戻れるような地域への中長期的なサポートを提供するというスタンスだ。
今年2月に発生したトルコ地震の被災者支援では、震源地のトルコ南東部、隣接するシリアと合わせて5万人以上の死亡が確認され、今なお多くの人々が厳しい環境での避難生活を余儀なくされている。AARは地震発生の翌日から緊急支援物資を配付。毛布や食料品、衛生用品、生理用品や子ども用おむつ、ベビーフードなど女性や乳幼児にも手厚く配慮した。
AARは東京都により認定NPO法人として認定されており、寄付は寄付金控除の対象となる。
【関連サイト】特定非営利活動法人難民を助ける会「寄付の受付(寄付の使途を「モロッコ地震緊急支援」で選択する)」

HEDGE GUIDE 編集部 寄付チーム

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