「現地は非常に寒く、一刻も早い支援が必要」トルコ地震でAAR Japanが緊急支援。現地で支援物資配付、寄付の呼びかけも

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トルコで2月6日発生した大地震で、特定非営利活動法人難民を助ける会(AAR Japan)は同日から緊急支援活動を行っている。活動経験のある東部の都市シャンルウルファでの支援から開始、震源地付近での支援物資配付に向けた準備を進め、7日、現地で緊急支援物資の配付を開始した。併せて、日本国内で寄付を募集している。

同国では、南部カフラマンマラシュ県で今月6日午前4時17分(日本時間同日午前10時17分)、マグニチュード(M)7.8の地震が発生。その後もマグニチュード6から7クラスの大規模地震が相次ぎ、同国と隣国のシリアの犠牲者は8日までに8000人を超えた。

倒壊したシャンルウルファ県内の建物

倒壊したシャンルウルファ県内の建物

AAR Japanはトルコ国内で1999年北西部地震、2011年東部地震の緊急支援を実施したほか、12年からシリア難民支援を継続しており、これまでの活動実績や現地で築いたネットワークを活かし、地震発生直後から迅速な支援を開始した。

国内でも日本赤十字社、特定非営利活動法人国連UNHCR協会、公益財団法人日本ユニセフ協会などさまざまな組織・団体が支援活動をスタート。そんな中、AAR Japanはいち早くイスタンブール事務所職員を現地に派遣するとともに、情報収集を進めた。また、被害の大きいガジアンテプ県の東側に位置するシャンウルファ県では、現地当局に要望を聞き取り、緊急支援物資の調達準備を始めた。要望が多かったのは食料、ヒーター、子ども用のミルク、毛布など。

焚火で暖を取りながら話し合うAAR職員と現地関係者

焚火で暖を取りながら話し合うAAR職員と現地関係者

7日夜、イスタンブール事務所の日本人駐在員と現地職員が、被災地で現地協力団体と連携し、シェルターに身を寄せる被災者に毛布、子ども用おむつなどを配付した。

シャンルウルファ県で被災者に支援物資を手渡すAAR職員

シャンルウルファ県で被災者に支援物資を手渡すAAR職員 画像出典:AAR Japanのウェブサイトより、以下同

被災地のシェルターでは幼い子どもたちを含む被災者が不安と寒さに身を震わせており、AAR職員は声をかけて励ましながら、用意した支援物資を手渡したという。

トルコ南東部シャンルウルファ県の被災地でシェルターに身を寄せる子どもたち=2月7日夜

トルコ南東部シャンルウルファ県の被災地でシェルターに身を寄せる子どもたち=2月7日夜

被災者からは食料や子ども用ミルク、衛生用品などのニーズがあり、AARは可能な限り調達して配付を続ける予定。

国連機関はトルコ・シリア両国で被災者が最大2,300万人に上ると推計しており、中長期的な支援が求められている。

AARは東京都により認定NPO法人として認定されており、寄付は寄付金控除の対象となる。

【寄付受付ページ】AAR Japan「寄付の申込み(寄付の使途を「トルコ地震緊急支援」で選ぶ)
【関連サイト】AAR Japan「トルコ地震の緊急支援を開始(2/7更新)
【関連サイト】AAR Japan「トルコ地震被災地で緊急支援物資を配付