ウェルスナビ「おまかせNISA」のメリット・デメリットは?投資信託との比較や口座開設の手順、必要書類も

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2024年1月から新しいNISA制度がスタートします。従来のNISAよりも非課税投資額が1,800万円に引き上げられ、非課税期間が無期限になるなど、資産運用が行いやすく制度変更が為されています。

このような制度変更を背景に、働く世代から支持されて拡大を続けているロボアドバイザーサービスの「ウェルスナビ(WealthNavi)」では、2024年1月から新NISAに全面対応した「おまかせNISA」のサービスを開始します。低リスクで長期リターンを狙うロボアドバイザーとNISAの非課税制度は相性がよく、またリバランスを自動で行ってくれるため投資初心者の方でも扱いやすい点がメリットです。

しかし、すでに従来のNISAで投資信託での投資を始めている方や、ロボアドバイザーの利用経験のない方にとっては、「ウェルスナビでNISAを利用するメリットは?」「投資信託との違いは?」などのように、利用を迷う方もいるでしょう。NISAの利用は複数の証券会社・投資サービスで活用できず、一口座に限られてしまうため、慎重に申請先を選びたいと言えます。

そこで本記事ではウェルスナビの「おまかせNISA」のメリット・デメリットについて詳しく解説します。また、投資信託との違いや比較についても紹介するので、ウェルスナビの口座開設を検討している方、NISA口座の切り替えのメリット・デメリットを知っておきたい方はご参考ください。

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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 新しいNISAのメリットと変更点
    1-1.つみたて投資枠と成長投資枠の違い、併用のメリット
  2. ウェルスナビ「おまかせNISA」とは
  3. ウェルスナビ「おまかせNISA」のメリット
    3-1.つみたて投資枠・成長投資枠を併用しながら自動で資産を購入
    3-2.約50カ国12,000銘柄に分散投資、リバランスも自動で行ってくれる
    3-3.⾃分のリスク許容度に合わせて5つのポートフォリオを選択可能
    3-4.自動積立の設定でNISA口座全体の手数料が0.63%~0.67%※
  4. ウェルスナビ「おまかせNISA」のデメリット、注意点
    4-1.個別の投資商品を選択することは出来ない
    4-2.NISA口座を複数持つことはできない
    4-3.証券会社(自分で投資商品を選択する)と比較すると手数料が高い
  5. ウェルスナビ「おまかせNISA」と投資信託(NISA)との比較
    5-1.投資の手間の比較
    5-2.手数料の比較
    5-3.リターン(過去の実績)の比較
  6. ウェルスナビ「おまかせNISA」の口座開設の手順
    6-1.ウェルスナビの口座を開設する
    6-2.他の金融機関でNISA口座を開設したことがない場合
    6-3.他の金融機関でNISA口座を開設したことがある場合
  7. まとめ

1.新しいNISAのメリットと変更点

新しいNISAには主に以下の違いがあります。

新NISA(2024年1月から)

※画像引用:金融庁「NISAを知る

  • 制度の恒久化と非課税期間の無期限化
  • 年間投資上限額の引き上げ
  • つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能に
  • 非課税保有限度額の新設と空き枠の復活

従来のNISAにおいても投資で得た利益が非課税になる制度でしたが、非課税期間が限定されていたり、年間投資額が制限されているという注意点がありました。新しいNISAは非課税期間が無期限となり、年間投資上限額も引き上げとなるなど、利用者のメリットが大きくなっています。

1-1.つみたて投資枠と成長投資枠の違い、併用のメリット

新しいNISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の併用ができるようになったという点も大きなメリットです。従来のNISAではどちらか一方の投資枠しか選択できなかったため、つみたて投資枠を利用している方は成長投資枠の利用ができませんでした。新しいNISAではどちらの枠も活用することが可能で、より柔軟に手元の金融資産を運用でき、非課税メリットを受けながら投資を行うことができるようになっています。

新しいNISAのつみたて投資枠は年間120万円まで投資が可能です。また、時間分散ができるため長期的に資産運用をして行きたい場合に適しています。老後資金や将来に向けた貯蓄など、低リスクの投資対象で運用を行う投資方法が良いでしょう。

一方、成長投資枠は年間240万円の投資が可能となっています。つみたて投資枠と比較して幅広い商品が対象で、上場株式や債券など様々なアセットクラスに投資ができる高い自由度があります。

つみたて投資枠のみでも、通算1,800万円の投資枠については使い切ることが可能です。しかし、成長投資枠を組み合わせることで様々な投資対象に分散投資ができるメリットがあり、投資信託(株式)に資産が集中してしまうリスクを回避することができます。

2.ウェルスナビ「おまかせNISA」とは

ウェルスナビ(Wealthnavi)

運営企業 ウェルスナビ株式会社
代表取締役 柴山和久
住所 東京都渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル9F
設立年月 2015年4月28日
資本金(資本剰余金含む) 119億1,944万1,767円※2024年3月31日現在
上場市場 東証グロース(7342)
自己資本規制比率 662.5%(2023年12月末現在)
※自己資本規制比率は企業経営の健全性を表す重要な財務指標で、金融商品取引業者は、この自己資本規制比率が120%を上回るよう努めることが義務付けられています。
登録番号 関東財務局長(金商)第2884号
事業内容 金融商品取引業
運用者数 運用者数39万人(2024年3月31日時点)
預かり資産額 1.2兆円を達成(2024年5月10日時点)
ポートフォリオ診断 0円(無料)
運用手数料 預かり資産の1.1%(現金部分を除く、年率・税込)
3,000万円を超える部分は年率0.55%(現金部分を除く、年率・税込))

【長期割:手数料を最大0.90%(現金部分を除く、年率・税込0.99%)まで割引】
50万円~200万円未満:6か月毎に0.01%割引
200万円以上 :6か月毎に0.02%割引

最低投資金額 1万円
自動積立金額 1万円から
特定口座(源泉徴収あり) 選択可能(特定口座の場合は、確定申告が不要)
リスク許容度別リターン(積立なし、円建て) 【リスク許容度1】参考リターン +72.1%
【リスク許容度2】参考リターン +100.8%
【リスク許容度3】参考リターン +123.8%
【リスク許容度4】参考リターン +146.9%
【リスク許容度5】参考リターン +155.2%
※ウェルスナビがサービスを開始した2016年1月から2024年3月末までの運用パフォーマンス。
タイアッププログラム HEDGE GUIDE経由で新規に資産運用を開始するなどの条件を満たした方に対して、「1000円がプレゼント」されるタイアッププログラム実施中。(※詳細はキャンペーンページにてご確認下さい)

ウェルスナビのニュース

ウェルスナビは、投資一任型のロボアドバイザーです。投資一任型のロボアドバイザーであるため、各利用者の資産状況や投資環境に応じて最適な資産運用プランを提案してくれ、資産のリバランスも自動で行ってくれます。

仕事や勉強が忙しく資産運用を自分で行う暇がない会社員・主婦・学生の方、あるいは、投資に慣れていない初心者の方などにも利用しやすいサービスです。

ウェルスナビの「おまかせNISA」は、お任せで資産運用ができるロボアドバイザーのウェルスナビをNISA口座で利用できるサービスです。サービス開始以来、高いリターンを生み出しているウェルスナビを非課税で利用でき、資産運用のアドバイスや投資家に代わって運用なども行ってくれるため、運用に手間をかけなくてすむという特徴があります。

おまかせNISAは2024年1月に開始する新しいNISAにも対応しています。つみたて投資枠と成長投資枠を併用できる新しいNISAはウェルスナビのおまかせNISAとの相性が良く、長期的な目線で資産形成をして行きたい方にメリットの多い投資サービスになっています。

3.ウェルスナビ「おまかせNISA」のメリット

3-1.つみたて投資枠・成長投資枠を併用しながら自動で資産を購入

ウェルスナビのおまかせNISAは一任型のロボアドバイザーの仕組みを活かし、投資枠と成長投資枠の両方にバランスよく自動で投資を行ってくれるメリットがあります。

成長投資枠は、投資経験が豊富な方や情報収集を日常的に行っている方であれば非課税枠を効果的に活用できる点がメリットです。一方で、つみたて投資枠よりもさらに幅広い選択肢の中から投資商品を選択する必要があり、あまり多くの手間が割けない方や投資の勉強を始めたばかりの方には利用しづらいデメリットがあります。

このような背景があることから「つみたて投資枠だけで投資枠を使い切る」という選択をされる方も少なくないでしょう。

ただし、つみたて投資枠の投資商品は主に株式を組み込んだ投資信託に偏っています。数十年単位の長い資産形成を行ううえでは、資産クラス(資産の種類や分類)を分散させ、特定の経済要因によって大きく資産を目減りさせないように工夫することが大切です。

ウェルスナビのおまかせNISAは、つみたて投資枠と成長投資枠の両方に資産を振り分け、どちらの投資商品についても自動で銘柄を選択してくれます。景気動向に合わせて成長投資枠の幅広い選択肢の中から自動で商品選択までしてくれるため、投資初心者の方でも効果的に新しいNISAを活用できるのです。

3-2.約50カ国12,000銘柄に分散投資、リバランスも自動で行ってくれる

ウェルスナビのおまかせNISAでは、成長投資枠をうまく活用し、世界の株式や債券、金、不動産を組み合わせてリスクを分散しています。また、投資した資産配分を定期的に組み替える「リバランス」の機能があり、ポートフォリオの最適化を自動で行ってくれるメリットがあります。

NISAは将来に備えた資産形成の手段として活用されています。しかし、長期的に同一の投資商品へ積立を続けていると、資産が特定の資産クラスに偏りすぎてしまいます。

特定の資産クラスに偏ると、投資を開始した当初の目的よりもリスクが高くなりすぎていたり、逆にリスクが低くなりすぎてリターンを大きく低下させていることがあります。リバランスには、個々人の投資目的や資産の規模、市場全体の経済傾向にあわせて資産を組み替え、投資目的に沿ったリスクに調整する効果があるのです。

ウェルスナビのおまかせNISAでは半年に一度リバランスが行われ、さらに市場の変動によってポートフォリオの資産割合が投資開始時に設定した割合とかけ離れると、自動でリバランスを行ってくれます。

3-3.⾃分のリスク許容度に合わせて5つのポートフォリオを選択可能

ウェルスナビのおまかせNISAでは、個別の投資銘柄を選択するのではなく、自分のリスク許容度に合わせて5つのポートフォリオの中から選択する手順になっています。下記はリスク許容度ごとに見たウェルスナビの過去の実績(リターン)です。

リスク許容度 過去3カ月 過去6カ月 過去1年 サービス開始から
5 0.00% +12.90% +19.40% +115.60%
4 0.00% +12.80% +18.40% +109.10%
3 0.00% +12.30% +15.20% +93.20%
2 +0.10% +11.00% +11.40% +77.70%
1 +0.10% +9.10% +7.00% +56.90%

※2023年9月末時点(積立なし、円建て)

なお、リスク許容度が高いほど累積リターンも大きくなっていますが、反対に値下がり時のリスクも大きくなるため注意が必要です。自分にあったリスク許容度が分からない場合は、6つの簡単な質問に答えるだけで、ユーザーのリスク許容度に合った運用プランを提案してくれます。

3-4.自動積立の設定でNISA口座全体の手数料が0.63%~0.67%※

ウェルスナビのおまかせNISAを自動積立に設定すると、NISA口座全体の預かり資産の年率手数料が0.63%~0.67%(税込0.693%~税込0.737%)になります。通常のウェルスナビの手数料は預かり資産の1.1%(現金部分を除く、年率・税込。3,000万円を超える部分は年率0.55%(現金部分を除く、年率・税込))であるため、手数料を低く抑えながら投資一任型のロボアドバイザーを活用することが可能となっています。

下記、自動積立を行ったリスク許容度ごとのおまかせNISAの預かり資産の年率手数料です。

リスク許容度 つみたて投資枠 成長投資枠 NISA口座全体(試算)
1 0% 0.7%(税込0.77%) 0.63%(税込0.693%)
2 0% 0.8%(税込0.88%) 0.64%(税込0.704%)
3 0% 0.9%(税込0.99%) 0.63%(税込0.693%)
4 0% 1.0%(税込1.10%) 0.67%(税込0.737%)
5 0% 1.0%(税込1.10%) 0.67%(税込0.737%)

なお、積立設定をしない場合には成長投資枠にのみ入金され、リスク許容度1、2、3についてはそれぞれ0.7%、0.8%、0.9%に引き下がります。

※⾃動積⽴のみの⼊⾦で、⼊⾦後に「つみたて投資枠」と「成⻑投資枠」の残⾼の割合が変わらなかった場合の試算。上記の通り「成⻑投資枠」はリスク許容度ごとに⼿数料が異なります。また、相場の変動により資産評価額が変動した場合、新しいNISA⼝座全体の⼿数料も変動します。

4.ウェルスナビ「おまかせNISA」のデメリット、注意点

ウェルスナビのおまかせNISAのデメリット、注意点について解説します。

4-1.個別の投資商品を選択することは出来ない

おまかせNISAは一任型のロボアドバイザーであるため個別に投資商品を自分で選択することはできません。自分で投資商品を選択したり、こまめに投資方針を変更したい方には不向きなサービスと言えるでしょう。

成長投資枠は投資信託だけでなく幅広い商品群から選択することができます。また、新しいNISAでは売却によって投資枠が復活するため、売買を繰り替えしながら非課税メリットを大きく受けたいと考える方もいるでしょう。ロボアドバイザーサービスは、投資の手間を省きたい方やこまめに情報取集を行う時間がない方に適した投資商品であるため、注意が必要です。

4-2.NISA口座を複数持つことはできない

NISA口座を複数持つことが出来ないため、別の証券会社などで既存のNISA口座を持っている場合には切り替えが必要になります。

他の金融機関でNISA口座を開設したことがある場合、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」の発行を申請し、「通知書受付番号」とともにウェルスナビへ郵送しなければならないため、注意しましょう。

4-3.証券会社(自分で投資商品を選択する)と比較すると手数料が高い

ロボアドバイザーは投資商品の選択やリバランスを自動で行ってくれるメリットがありますが、手厚いサービスの分、自身で投資商品を選択する場合と比較して手数料が高くなります。

例えば、SBI証券や楽天証券では、NISA対象商品を含む国内株式の売買手数料が無料となっています。発生する費用がファンドごとの信託報酬のみとなるため、自分で投資商品を選択できるのであれば手数料コストを大きく引き下げることが可能です。

5.ウェルスナビ「おまかせNISA」と投資信託(NISA)との比較

投資信託とは、多数の投資家から資金を集めて、それをもとに運用の専門家が株式や債券などに投資し、運用で得た利益を投資家に還元する仕組みの金融商品です。

ウェルスナビのおまかせNISAと、従来のつみたてNISAで選択できた投資信託銘柄を比較して検証してみましょう。

5-1.投資の手間の比較

ウェルスナビのおまかせNISAは、NISA口座開設後に自身の投資目的にあわせてリスク許容度を選択するだけで設定が完了します。またどのリスク許容度が適しているか判断が難しい場合には、6つの質問に答えると、ユーザーのリスク許容度に合った運用プランを提案してもらうことが可能です。

投資信託の場合は、NISA口座を開設した後に投資するNISA対応のファンドを選択する必要があります。また、つみたて投資枠と成長投資枠を併用する場合には資金の分配バランスを考慮し、リスクコントロールを自身で行わなければいけません。

複数のファンドの中から最適な投資対象を選択するには、事前の知識と、時勢に合わせた情報収集が必要です。投資の手間を考慮すると、ウェルスナビのおまかせNISAの方がメリットが大きいと言えます。

5-2.手数料の比較

  • おまかせNISA:預かり資産の年率0.63%~0.67%(税抜き、積立設定をしない場合は最大1.0%)
  • 投資信託(信託報酬):平均0.30%(2023年10月時点)

※税抜き

おまかせNISAはリスク許容度に応じて手数料が変化しますが、積立設定を行うことで手数料率を引き下げることが可能です。

一方、つみたて投資枠で購入できる投資信託の信託報酬については0.75%までという法令上の上限があります(国内インデックス投信は0.5%上限)。

また、金融庁「つみたてNISA対象商品の概要について(2023年11月10日時点)」によると、投資先を内外・海外とする指定インデックス投信の平均は0.30%となっており、27本の対象商品が0.1%以下の信託報酬率となっています。

加えて、SBI証券や楽天証券など、投資信託の売買手数料を無料とするネット証券も出てきています。つみたて投資枠のみを利用する単純な手数料比較であれば投資信託の方が手数料が低い、ということが言えるでしょう。

5-3.リターン(過去の実績)の比較

SBI証券取り扱いのつみたてNISA対象ファンドによる1年リターンランキング

ファンド名 特徴(投資対象) 1年リターン 3年 リターン(年率) 1年(標準偏差)
フィデリティ・欧州株・ファンド 欧州株アクティブ(優良企業を選定) 9.48% 17.31% 18.26
ハッピーエイジング20(ハッピーエイジング・ファンド) 株式90%のバランスファンド 6.69% 17.59% 9.00
ニッセイ日本株ファンド 日本株アクティブ(大型バリュー) 6.52% 15.05% 13.24
東京海上セレクション・日本株TOPIX TOPIXインデックス 5.84% 15.14% 11.83
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) TOPIXインデックス 5.64% 15.16% 11.98

※SBI証券取り扱いのつみたてNISA対象ファンドによる1年リターンランキング(データは2023年3月末基準、対象ファンドは2023年4月7日時点)、引用「つみたてNISA対象ファンド 運用成績ランキング(2022年度)

高いリターンが出ている上位5位のファンドを見てみると、3年で15.16~17.31%、1年で5.64%~9.48%の高いリターンが出ていることが分かります。

しかし、実績1位のフィデリティ・欧州株・ファンドは、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格高騰が懸念されていたファンドです。ハイリスクな投資対象であり、長期的に運用するつみたてNISAの投資対象として選択することは非常に難しかったと考えられます。

また、SBI証券の販売金額ランキング上位のSBI・V・S&P500インデックス・ファンドでは、S&P500の下落により、1年では-2.61%の小幅マイナスとなっています。このように経済情勢は目まぐるしく変化しているため、短期的にみると人気ファンドであっても、常にリターンが得られるとは限らないのです。

ウェルスナビの実績(2022年1月~12月、積立なし、円建て)

※ウェルスナビ「運用データ」を参照し筆者作成
※サービス開始日(2016年1月19日)を100として、WealthNaviの各リスク許容度の推奨ポートフォリオに投資していた場合の運用成果を指数化したもの

一方、ウェルスナビの2022年の実績を見てみると、単月で下落するタイミングはあるものの、年間で見ればどのリスク許容度においてもトータルでプラスに推移していました。

様々な資産クラスに分散し、定期的なリバランスを行っていることで、ウクライナ侵攻のような政情リスクや経済動向の変化に強い投資サービスであることが伺えます。

6.ウェルスナビ「おまかせNISA」の口座開設の手順

おまかせNISAを始めるにはウェルスナビのユーザーIDが必要なため、まず初めにウェルスナビの口座開設を行う必要があります。また、新しくNISAを始める方とこれまでにNISA口座を持ったことのある方では手順が異なっているため注意が必要です。それぞれ詳しく見て行きましょう。

6-1.ウェルスナビの口座を開設する

ウェルスナビ「おまかせNISA」を利用するには、まず初めにウェルスナビで口座開設をする必要があります。口座開設はウェブで完結することができ、最短2日間で完了します。

ウェルスナビ口座開設の必要書類

  1. メールアドレス
  2. 本人確認書類(運転免許証+通知カード or マイナンバーカード)
  3. 銀行の口座番号

6-2.他の金融機関でNISA口座を開設したことがない場合

必要書類

  1. 本人確認書類(運転免許証 or マイナンバーカード)
  2. ウェルスナビの口座(ログインID・パスワード)

なお、ウェルスナビの口座開設申し込みと同時におまかせNISAを申し込むことも可能です。

6-3.他の金融機関でNISA口座を開設したことがある場合

必要書類

  1. 本人確認書類(運転免許証 or マイナンバーカード)
  2. ウェルスナビの口座(ログインID・パスワード)
  3. 廃止通知書(勘定廃止通知書 or 非課税口座廃止通知書)
  4. 通知書受付番号

すでにNISA口座を開設している場合には、廃止通知書が必要になります。通知書の取得方法は各金融機関によって異なるため、取得方法を確認しておきましょう。また、取得前におまかせNISAの口座開設を行うことはできないため、早い段階で準備されておくと良いでしょう。

まとめ

新NISAに全面対応したウェルスナビの「おまかせNISA」のメリット・デメリットについて解説しました。新NISAで注目される「つみたて投資枠と成長投資枠の併用」にウェルスナビの一任型のロボアドバイザーサービスがうまく適合しており、投資の手間を極力省いていきたいユーザーに大きなメリットのあるサービスとなっています。

一方、個別の投資商品を選択できないことや、自身で投資商品を選ぶ場合と比較して手数料が高くなってしまう点には注意が必要です。また、NISA口座を複数持つことが出来ないため、切り替えには「廃止通知書」を取得してウェルスナビへ郵送する必要があります。

投資信託との比較では、手数料の比較では年率0,3%前後の差が見られましたが、ウェルスナビでは投資の手間を大きく省けるという点が強みです。

また、リターン(過去の実績)を比較すると、2022年の実績ランキング上位の投資信託より低くなっていますが、どのリスク許容度においてもプラスに推移しています。政情リスクの影響で小幅マイナスとなったSBI証券の販売金額ランキング上位のSBI・V・S&P500インデックス・ファンドと比較して、高い実績を残しています。

新しいNISAでは非課税枠が増額となったことで、資産運用額を増やしていきたい方も多いでしょう。投資情報の収集が難しい方や、ファンドのパフォーマンスの比較が手間に感じる方は、ウェルスナビのおまかせNISAの利用を検討されてみると良いでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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