マンション価格が高騰する東京都では、新築よりも中古物件を購入して自分の好みに合わせた住まいを購入する方も増えてきています。特に東京都内を対象エリアとするリノベーション会社は数も多く、大手からリノベ専門会社まで様々なタイプがあるため、予算、デザイン、施工実績など様々なポイントを検討しながら慎重に選ぶ必要があります。
この記事では、東京のリノベーション会社を厳選してご紹介します。また、リノベーション会社の選び方についても詳しく解説するので、リノベーション会社を探している方は参考にしてみてください。
※本記事は2023年12月時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。
目次
- 東京都がエリアのリノベーション会社
1-1 マイリノ
1-2 ひかリノベ
1-3 ゼロリノベ
1-4 リノベる。 - 東京のリノベーション会社の選び方
- まとめ
1 東京都がエリアのリノベーション会社
リノベーション会社には様々なタイプがあります。大手ハウスメーカーから中小規模の建築会社がリノベーション部門を持っている場合、不動産仲介からプランニング、施工まで一貫して提供するワンストップ型のリノベーション専門業者など多岐に渡ります。
大手ハウスメーカーの場合、信頼性が大きな強みとなっており、幅広いプランを提供できるのが特徴です。信頼性やブランドを重視する方に向いていますが、実際の工事は下請け業者に任せることが多く、金融機関や施工業者など複数の窓口と交渉しなければなりません。
一方、ワンストップ型のリノベーション会社の場合、物件探しから住宅ローンを含めた資金計画などの相談を1つの窓口で完結できるため、手間や時間をかけずにリノベーションを進められるのが特徴です。
それでは、東京都内を対象エリアとしているリノベーション会社を見ていきましょう
会社名 | マイリノ | ひかリノベ | ゼロリノベ | リノベる |
---|---|---|---|---|
設立 | グローバルベイス株式会社:2002年4月 大阪ガスマーケティング株式会社:2019年10月 |
2017年11月 | 2011年11月 | 2010年4月 |
対応エリア | 東京都、神奈川県・千葉県の一部、関西の一部 | 東京23区全域とその一部、千葉県、神奈川県の一部 | 関東・関西・東海・九州 | 全国(一部除く) |
対応物件 | マンション・戸建て | マンション・戸建て | マンション・戸建て | マンション・戸建て |
特徴 | 物件探しに特化 | スケルトンリノベ | 無理のないリノベ | ワンストップサービス |
1-1 マイリノ
グローバルベイス株式会社が運営する「マイリノ」は、中古マンションのリノベーションに特化したワンストップ型のリノベーションサービスです。物件探しから資金計画、設計、施工までを総合的にサポートしてくれ、手ごろな価格で理想の住まいを実現できます。
また、経験豊かな建築士やアパレルブランドとの異業種コラボレーションにより、おしゃれでデザイン性の高い完全オーダーメイドの住宅を設計・施工できるほか、マイリノで500万円以上の工事を依頼すると、マイリノ売主物件の場合は不動産仲介手数料が無料となり、マイリノ以外の売主物件の場合でも仲介手数料が50%オフになります。
物件や内装イメージがまだ決まっていない方でも、マイリノでは担当者が丁寧にヒアリングをしながら依頼者のペースで進めるのでじっくりと検討できます。公開されているマイリノのリノベーション事例は、156種類(2023年12月15日時点)と豊富で、検索条件として、「リノベ費用」「専有面積」「間取り」「工事箇所」「テーマ」等で絞り込めるので、依頼主の希望するイメージに近い施工事例をチェックすることができます。
また、マイリノは、東証プライム上場企業の大阪ガスグループである大阪ガスマーケティング(株)と、グローバルベイス社によるサービスです。110年以上の経験に裏打ちされた安全基準に基づき、物件引き渡し後には最大10年間の工事保証・機器保証が受けられるほか、アフターサービスを24時間365日受け付ける窓口も用意されています。
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1-2 ひかリノベ
リノベーション施工件数5万1千件以上と実績豊富なのが「ひかリノベ」です。ひかリノベの特徴は、既存の壁・床・天井のほか、キッチン・トイレ・洗面台などの水回り設備、室内配管や配線などを全て取り払って完全に空っぽの状態にするスケルトンリノベーションです。
まっさらな状態から間取りや内装・設備を設計できる上、見えない部分である配線や配管も新しくすることで経年劣化を防ぎ、30年、40年と長く住み続けることができます。寸法も家主の身長に合った動線を設計できるので、世界で一つの住居が完成します。
さらに、ひかリノベは、自社管理工事を実施しています。他の業者でよく見られる提携工務店に丸投げではなく、ひかリノベのテクニカルアドバイザーを中心に現場の進捗管理や使用部材の管理・発注を直接実施するため、工事の仕上がりを依頼主の理想に近づけながら、当初の予算内で工期も予定通りに進めることができます。
このほか、ひかリノべでは、物件探しに担当のデザイナーが同行してくれます。依頼者の希望やプランに合った物件を見つけやすくなるだけでなく、購入前は建築士による住宅診断が行われるので、雨漏りなど修繕の必要な箇所が事前に判明します。
また、工事が始まると、現場監理を行うテクニカルアドバイザーとデザイナーが連携し、工事の進捗状況をリアルタイムで共有してくれます。このように、コーディネーター、デザイナー、テクニカルアドバイザー、三人四脚によるチーム体制が整っているのもひかリノベの強みです。
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1-3 ゼロリノベ
ゼロリノベは、物件選びから設計、施工までを一貫して提供するリノベーションサービスです。実際は提携業者に依頼するだけの「パーシャル・ワンストップ・リノベーション」と異なり、全工程を自社提供する「オール・ワンストップ・リノベーション」なので、トータルコストを抑えながらも高品質なリノベーションを実現できます。
一級建築士など高い専門性を持つ不動産のプロが長く暮らせるリノベーション向きの中古物件を選んでくれるほか、数々のデザイン賞を受賞してきた職人が設計・施工することで、高いデザイン性といつでも間取りの変更が可能な自由度の高い空間を提供しています。
また、ゼロリノベは無理のない資金計画を作ってくれる強い味方です。ファイナンシャルプランナーが、住宅購入後でも予測外の出費にも対応できる経済的にゆとりのある資金計画を提案するほか、部屋の広さに応じてリノベーション価格の目安がわかる料金プランを採用しているため、予算オーバーを防いでくれます。
さらに、ゼロリノベは間取りについても重視しています。2LDKや3LDKなど画一的になりやすい間取りでは、子供が成長した後の20年後、30年後の生活スタイルの変化に対応できない可能性があります。そこで、ゼロリノベは、ドアを極力作らず、間仕切りの壁も最低限に留めることで、将来的な間取り変更の余白を考慮したリノベーション例なども積極的に提案しています。
1-4 リノベる。
オーダーメイドで設計した中古マンションの施工実績が5,500件以上と豊富なのが「リノベる。」です。物件探しからアフターフォローまで一社で完結するワンストップサービスを提供しており、ワンストップ型リノベーション件数では、ワンストップサービスを手掛ける事業者として1位の実績もあります(リフォーム産業新聞社刊「マンションリフォーム売上ランキング2020」)。
「リノベる。」の場合、工務店、銀行、不動産会社、設計会社と交渉する窓口を一つにまとめられるため、複数の業者と調整する手間や時間もかかりません。また、全国220社の不動産会社と提携しているため、リノベーション向けの物件情報が豊富に揃っており、依頼者ごとに専属チームを組んで資金計画からサポートしてくれます。
また、従来の住宅ローンとリフォームローンを別々に組む手間や負担を減らすため、物件購入とリノベーションをセットで組むことのできる一体型住宅ローンを用意しています。銀行との協力により実現したこの専用ローンは、「リノベる。」が工事を行った物件の「担保価値を高める品質」が金融機関に認められた結果あり、物件部分とリノベーション部分を同じ金利で最長35年の返済期間を組むことが可能です。
「リノべる。」では、全国45カ所に展開されたショールームで、実際のリノベーションのコンセプトやデザインを体感できるほか、AIが依頼主の好みを分析し、最適なリノベーションスタイルを提案してくれるアプリ「sugata」も活用できます。完成形のイメージが明確になるだけでなく、コーディネーターとのイメージ共有もスムーズに進むため、理想の住まいづくりに役立ちます。
2 東京のリノベーション会社の選び方
東京でリノベーション会社を探す場合、要望や予算に合った信頼できるパートナーを見つけるためには、担当者との相性を含めて検討することが大切です。
リノベーション会社の種類は、全国展開する大手ハウスメーカーからワンストップ型のリノベーション専門会社まで様々ありますが、「施工実績」「相性」「口コミ」「保証内容」「予算」「住宅リフォーム事業者団体の登録状況」などは、共通してチェックしたいポイントになります。
例えば、「施工実績」に注目する場合、過去の施工事例を確認し、その会社の得意分野やデザインの幅を把握しましょう。相性や口コミについても、担当者とのコミュニケーションを通じて誠実で親身な対応が期待できるかどうかを確認します。
アフターフォローや保証内容の確認もトラブル回避のために欠かせません。契約前に保証期間や適用範囲、内容を丁寧に検討しましょう。
このほか、リノベーション会社が一般社団法人「住宅リフォーム事業者団体」に登録されているかを確認することも重要です。国土交通省によって創設された制度であり、登録団体はコンプライアンス研修や技術講習等の研修を受けており、一定額以上の工事の場合、保険適用を受けられます。
これらのポイントを検討した上で、相見積もりを取りながら信頼できるリノベーション会社を見つけることが大切です。
まとめ
東京には大手ハウスメーカーやリノベーション専門会社などが豊富に揃っています。施工実績やアフターフォローなど、各社の特徴を比較しながら検討されていくと良いでしょう。
なお、リノベーションは、新築よりも自分の理想の間取りやデザインを実現しやすい一方、工事内容によっては割高になる場合や構造の問題で工事ができない間取りもあります。物件の仲介からデザイン提案までワンストップで提案してくれるリノベーション会社もあるので、担当者と打ち合わせを重ねながら慎重に進めることが大切です。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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