TECROWD(テクラウド)の運営会社TECRA株式会社の実績は?施工実績や決算も

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TECROWD(テクラウド)は新興国や日本国内の不動産事業を対象とした投資型クラウドファンディングサービスです。少額から海外ファンドへの投資が可能であり、他のクラウドファンディングサービスと比較して特徴的なサービスとなっています。

投資型クラウドファンディングでは運営会社の過去の実績や経営状況などから運営事業者の信頼性を確かめることが重要です。

そこで本記事では、東アジアや中央アジアのファンドを中心に扱う不動産投資型クラウドファンディングTECROWDを運営するTECRA株式会社の概要や実績について取り上げていきます。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. TECROWD(テクラウド)の運営会社、TECRA株式会社とは
    1-1.神奈川県横浜市に本社のある不動産会社
    1-2.TECRA株式会社の運営事業
    1-3.TECRA株式会社の施工実績
    1-4.TECRA株式会社の第16期決算公告
  2. TECROWD(テクラウド)の運営実績
    2-1.TECROWD(テクラウド)が募集を行った物件の種類
    2-2.TECROWD(テクラウド)のファンド運用実績
  3. まとめ

1.TECROWD(テクラウド)の運営会社、TECRA株式会社とは

TECROWD(テクラウド)TECROWD(テクラウド)はTECRA株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサービスです。運営会社は日本や海外で建設業や不動産業を営んでおり、不動産の設計・建築、売買・賃貸の仲介、管理など、幅広い事業を手掛けています。

TECROWDのような不動産投資型クラウドファンディングに投資すると、自分の資産を事業者へ預ける形になります。適切に運用が行われるのか、事業者の過去の実績や経営状況などから推察することが大切です。TECROWDを運営する「TECRA株式会社」の運営事業や施工実績、決算などについて見ていきましょう。

1-1.神奈川県横浜市に本社のある不動産会社

TECROWDの運営会社はTECRA株式会社です。クラウドファンディング事業の他に、国内や海外の不動産事業を手掛けています。

2001年にマルイマ内装を開業し、2004年に有限会社マルイマを設立、2006年には株式会社マルイマへと商号変更しています。2018年にTECRA株式会社へと社名を変更し、本店を横浜市西区みなとみらいへ移転しています。その後、2021年4月に不動産クラウドファンディングサイトTECROWDをリリースすることとなりました。

1-2.TECRA株式会社の運営事業

TECRA株式会社では主に「海外事業」「国内事業」「クラウドファンディング事業」の事業を展開しています。

海外事業

新興国に先進国の住環境や働く環境などを提供しています。コンストラクションマネジメントや市場調査などを行い、現地企業とのパートナーシップを築いて国の文化や環境に適した住居やオフィスを開発しています。2017年にはラオスプロジェクト、2019年にはウクライナ・キルギスプロジェクトを開始しています。

国内事業

東京、神奈川、大阪を中心に請負事業と開発事業を展開し、多くのプロジェクトを手掛けています。

具体的には、クライアントの要望に合わせて設計フローや収益性などを提案するコンサルティング、設計図の作成や施工会社選定を行う設計・デザイン、施工・工事、運営管理・メンテナンスなどを行います。

クラウドファンディング事業

新興国の発展に投資ができる不動産クラウドファンディングサイト「TECROWD」を運営しています。TECROWDは1口10万円から国内・海外の不動産に投資ができます。ファンドの想定利回りはおおよそ5.0〜11.0%と、他のサービスと比較しても高いリターンが期待できる投資型クラウドファンディングです。

1-3.TECRA株式会社の施工実績

TECRA株式会社の施工実績には、次のようなものがあります。

国内の実績

  • 根岸町新築戸建て
  • 長沢新築戸建て(IoTスマートホーム)
  • 富津スタジオ
  • &AND HOSTEL ASAKUSA NORTH
  • &AND HOSTEL HOMMACHI EAST
  • &AND HOSTEL KURAMAE WEST
  • &AND HOSTEL ASAKUSA STATION
  • &AND HOSTEL MINOWA STATION
  • plat hostel keikyu haneda home
  • plat hostel keikyu asakusa karin

上記のとおり、多くの一戸建てや宿泊施設などを手掛けています。

海外の実績

  • ウクライナ/キエフ:Alʹpiysʹkyy 10
  • モンゴル/ウランバートル:Ambassador Residence
  • モンゴル/ウランバートル:HOIMOR OFFICE

モンゴル国ウランバートル市の高級サービスアパートメントAmbassador Residenceは、高品質な建築が高く評価されており、2020年の「FORBES PROPERTY AWARDS」Best Value Residential 部門で最優秀賞を受賞しています。

なお、ウクライナに事業展開を行っていたTECRA株式会社では、2022年4月22日「ウクライナ人道危機緊急支援&仮設住宅建築支援プロジェクト」を開始した経緯があります。軍事紛争のためウクライナでは1000万人超が家を失ったり、避難を余儀なくされていましたが、目標額1千万円を達成し全額を在日ウクライナ大使館に寄付しています。

【関連記事】海外不動産CF「テクラウド」のTECRA、ウクライナ支援プロジェクト開始。在日大使館と連携し住宅も提供

1-4.TECRA株式会社の第16期決算公告

TECRA株式会社の第16期決算公告(2021年3月2日発表)の主な数字は、以下のとおりです。

  • 流動資産:16億6,909万円
  • 固定資産:2億372万1,000円
  • 流動負債:9億1,836万5,000円
  • 固定負債:6億8,828万円
  • 総資産:18億7,281万1,000円
  • 株主資本:2億6,616万5,000円
  • 純利益:297万7,000円
  • 利益剰余金:7,956万5,000円

※TECRA株式会社 第16期決算公告

流動比率は約181%、固定比率は約76%です。利益は297万7,000円と黒字ですが、前期の利益は1億1,536万5,000円であり、前期比▲97.42%となります。なお、TECRA株式会社は上場企業ではないため、詳細なIR情報については開示されていないという点に注意が必要です。

2.TECROWD(テクラウド)の運営実績

不動産クラウドファンディングTECROWDの募集物件の種類や募集実績について、見ていきましょう。

2-1.TECROWD(テクラウド)が募集を行った物件の種類

TECROWDが不動産投資型クラウドファンディングサービスの運営を開始したのは、2021年3月です。その後約1年強の期間で募集を行った物件の種類には、次のようなものがあります。

マンション・レジデンス

  • Ambassador Residence(海外)
  • セントラルパーク・イースト幕張パークタワー
  • White House in Chaikina(海外)
  • グリーンライフ小石川
  • Three City Towers(海外)

オフィス

  • Hoimor office(海外)
  • IC TOWER(海外)

障がい者向けグループホーム

  • AMANEKU平塚田村
  • AMANEKU徳延
  • AMANEKU加須中央
  • AMANEKU加須大門町
  • AMANEKU千葉千種町
  • AMANEKU加須騎西

上記の通り、マンション・レジデンス、オフィス、障がい者向けグループホームの大きく3種類です。物件の数は、障がい者向けグループホームが最も多くなります。

マンション・レジデンスは国内・海外物件があり、オフィスはどちらも海外物件、障がい者向けグループホームはすべて国内の物件です。

2-2.TECROWD(テクラウド)のファンド運用実績

マンション・レジデンス、オフィス、障がい者向けグループホームに分けた募集実績は以下のとおりです。

  • マンション・レジデンス(海外含む):募集実績:12件 10億7,880万円
  • 海外オフィス:募集実績:11件 7億1,650万円
  • 障がい者向けグループホーム(国内):募集実績:6件 3億8,310万円

募集想定利回りは、マンション・レジデンスが5〜10%程度、オフィスが8%程度、障がい者向けグループホームが7〜11%程度です。どの案件も利回りは他の不動産投資型クラウドファンディングよりも高い傾向にあります。また投資家への分配遅延、返済遅延が発生したことはありません。(2022年6月時点)

まとめ

不動産クラウドファンディングサイトTECROWDの運営会社であるTECRA株式会社の概要や実績について解説しました。TECRA株式会社は国内外で不動産事業を手掛ける会社で、TECROWDは2021年4月に開始したサービスですがすでに多くの実績があります。

また、ウクライナへ事業展開をしていた経緯やクラウドファンディング事業のノウハウを活かし、2022年4月には寄付型クラウドファンディングのプロジェクトも行っています。目標額1千万円を達成し、在日ウクライナ大使館に寄付することに成功しています。

一方、上場企業ではないためIR情報が開示されていないことは注意点となります。また国内ファンドと比較して海外ファンドは高利回りの案件が増える分、ややリスクが高いという点にも注意しておきましょう。不動産クラウドファンディングTECROWDでの運用を検討している方は、本記事で紹介した内容を参考にしてみてください。

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