テラスハウスなどのテレビドラマで注目を集めたシェアハウスですが、不動産投資の対象としても検討されることが多くなっています。この記事では、シェアハウス投資のメリットやデメリットを詳しくご紹介していきたいと思います。
シェアハウス投資が注目されている理由
- 非正規雇用の増加で、賃貸需要が増加
- 少ない坪数でも部屋数を確保できる
- 設備が少なくすみ、修繕費が安い
- 出口戦略が豊富
非正規雇用の増加で、賃貸需要が増加
シェアハウスの入居者に入居理由を聞いてみると「初期費用が安かった」「家賃が安かった」といった費用面でのメリットが挙げられます。その背景として、雇用形態が非正規雇用で収入が伸び悩んでいるというケースも多く、家賃のように毎月かかる費用はできるだけ落としたい、でも良いところにも住みたいという入居者の根強いニーズがあります。
以下は、厚生労働省がまとめた年齢別の非正規雇用の人数推移ですが、労働者全体に占める非正規雇用の割合は毎年増加していることが分かります。非正規雇用は今後も伸び続けることが予想されるため、シェアハウスのような家賃が安くて住みやすい物件の需要も上がっていくと考えられます。
少ない坪数でも部屋数を確保できる
不動産投資の対象としてシェアハウスが選ばれる一番のメリットは、少ない坪数でも部屋数を確保できるという点です。アパートを建てるには狭いという50平米ほどの土地でも、シェアハウスを建築することが可能です。シェアハウスの家賃は5万円~6万円程度(都内)でアパートと比べて若干低くはなりますが、居室スペースが10平米以下で作られることが多く、アパートの居室数の倍以上を確保することができるため、満室時の家賃総額はアパートよりも高水準となることが多くなっています。
設備が少なくすみ、修繕費が安い
シェアハウス物件のもう一つの利点は、水回りやキッチンなどをまとめることができるので、修繕費などが安くて済むという点です。アパートやマンションの場合は、居室ごとにトイレやお風呂、キッチンなどを用意する必要がありますので、修繕費もその分増えることになります。シェアハウスの場合は、水回りやキッチンは共有スペースということで、一つの建物に対して1箇所か2箇所設置するだけで済みます。家賃総額は大きく、修繕などのコストは低いというのがシェアハウス投資の大きな魅力となります。
出口戦略が豊富
シェアハウスは、不動産投資の出口を考える上でもメリットが大きい投資です。シェアハウスの出口戦略には、アパートのように建物を売る、リフォームして売る、建物を壊して土地を売るなどの他に、自宅としてリフォームする、シェアハウスを壊して自宅を建てるという選択肢も存在します。アパートの土地は自宅としては広すぎますが、シェアハウスが建つ土地は一戸建てに適した土地であることが多いので、耐用年数が過ぎたり収益力が落ちてきた段階で、シェアハウスを自宅に替えるということも可能です。
シェアハウス投資の注意点
シェアハウス投資には上記のメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
- 賃貸管理が大変。管理委託費が高い
- 入居者同士でトラブルが起こる可能性がある
- 通常物件より融資がつきにくい
賃貸管理が大変。管理委託費が高い
シェアハウス投資のデメリットで最も大きなものは、管理が大変だという点です。一般的な賃貸と比べてシェアハウスの人の動きは早く、入居サイクルが早いと言われています。そのため、シェアハウス独自の賃貸管理ノウハウが重要で、自己管理にしようとするとかなりの労力を費やす必要があります。また、シェアハウスの運営経験が豊富な管理会社も少ないため、管理を委託しようとすると委託費が20%前後と高い水準になってしまいます。
入居者同士でトラブルが起こる可能性がある
シェアハウスのデメリットの二つ目は、通常の物件と比べて入居者同士のトラブルが起こりやすいという点です。水回りやキッチン、リビングなど共有スペースが多いため、入居者間の生活習慣の違いからトラブルに発展してしまうケースも少なくありません。無用なトラブルを避けるため、シェアハウスの入居募集を始める前に「ごみはいつどこに捨てるか?」「友人を宿泊させてもよいか?」「夜○○時以降に騒ぐことは禁止」など生活ルールを決めておく必要があります。
通常物件より融資がつきにくい
シェアハウス投資のデメリットの3つ目は、アパートやマンションに比べて融資がつきにくいという点です。銀行を始めとする金融機関は、通常の不動産投資よりもシェアハウス投資をリスクの高い投資として位置づけており、マンションやアパートなど通常の物件の投資に比べると厳しい目で見られがちです。金利や借入期間などの融資条件面で、厳しい査定がおりることがあると想定しておいたほうが良いでしょう。
シェアハウス投資を検討したい方へ
シェアハウス投資にご興味がある方は、まずは書籍やセミナーなどで情報収集されてみることをおすすめします。実際に、どのエリアでどんな物件を運用するか、具体例を交えた話を聞くことで、より的確に判断がしやすくなります。ワンルーム投資やアパート投資との違いやメリット・デメリットをしっかり把握した上で、シェアハウスへの投資を検討してみましょう。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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