資産運用のロボアドバイザー「THEO」とNTTドコモが提供する「THEO+docomo(テオプラスドコモ)」は、ドコモの「dカード(dカード GOLD)」と併用することで、日常の買い物をするだけで資産運用ができる「おつり投資」が可能になるという仕組みになっています。
この2社が提供する「dカードおつり積立」サービスについて、本記事で詳しく解説していきますので参考にしてみてください。
目次
- dカードとは
- THEO+docomoとは
- 「dカード」と「THEO+docomo」の併用でおつり投資が可能に
- 「dカードおつり積立」の概要
4-1.「dカードおつり積立」のメリット
4-2.「dカードおつり積立」のデメリット
4-3.「dカードおつり積立」がおすすめの人 - まとめ
1.dカードとは
dカードは株式会社NTTドコモが発行しているクレジットカードです。年会費が永年無料で、買い物などによりdポイントが付与される点が特徴です。
dカードという名前から、ドコモ利用者のためのカードだと思う方もいるかもしれません。しかし、実際にはドコモの携帯電話を契約していない人でもdカードは利用可能です。
2.THEO+docomoとは
THEO+docomoは「株式会社お金のデザイン」が運営しているTHEOと、NTTドコモの提携による資産運用サービスです。THEOは資産運用の一部をロボットが支援してくれる「ロボアドバイザー」というサービスで、スマホアプリなどで利用できます。
「THEO+docomo」ではTHEOを利用して資産運用を行いますが、通常のTHEOとは異なるTHEO+docomo特有のメリットがあります。特にドコモ契約者の場合は「THEO+docomo」を利用した方がお得になることが多くなります。
THEO+docomoでは、運用金額に応じてdポイントを毎月付与されることが特徴です。たとえば、運用資産額が50万円なら年間で900ポイント(毎月75ポイント)、100万円なら年間で1,800ポイント(毎月150ポイント)がもらえます(ドコモ回線を契約している場合)。
運用金額 | ドコモ回線:契約なし | ドコモ回線:契約中 |
---|---|---|
50万円 | 600ポイント | 900ポイント |
100万円 | 1,200ポイント | 1,800ポイント |
300万円 | 3,600ポイント | 5,400ポイント |
1,000万円 | 12,000ポイント | 18,000ポイント |
参照:THEO+docomoのウェブサイトより(※2020年3月時点の情報です。)
3.「dカード」と「THEO+docomo」の併用でおつり投資が可能に
dカードとTHEO+docomoを併用することで可能になるおつり投資「dカードおつり積立」では、買い物をしたときのおつり相当額を投資に回すことができます。対応アプリとクレジットカードを連携させることにより、自動で資産運用を行えるようになります。
dカードとTHEO+docomoを連携すると、dカードで支払いをしたときのおつり相当額が投資に回され、THEO+docomoで運用されます。
おつり相当額は買い物のたびに計算されます。たとえば、968円の買い物をしたら請求額は1,000円となり、「1,000円-968円=32円」がおつりとして資産運用に回される、という仕組みになります。
このときの計算の元となる基準額(決済時にいくら支払うか)は、アプリ内で設定ができます。THEO+docomoの場合は、100円・500円・1,000円の単位の中から選択可能です。
このように日々の買い物をするだけで資産運用ができるため、他の投資サービスに比べても手軽に始められるのがメリットになります。おつり投資に対応しているアプリはまだ多くないため、興味があれば利用を検討してみると良いでしょう。
4.「dカードおつり積立」の概要
dカードおつり積立の概要は以下の通りです。
サービス名 | THEO+docomo / dカードおつり積立 |
---|---|
最低投資金額 | 1万円以上 |
おつり積立 基準額 | 100円・500円・1,000円単位 |
出金手数料 | 無料 |
運用手数料 | 0.65%~1.0% |
引き落とし口座 | ほぼ全国の金融機関 |
運用方法 | ロボアドバイザー |
運営会社 | 株式会社お金のデザイン |
対応端末 | iOS・Android |
特徴 |
・資産に応じたdポイント付与 ・dカード払い ・ドコモの携帯電話契約が条件 |
参照:https://docomo-inv.com/theo-dcard/
(※2020年3月時点の情報です。)
4-1.「dカードおつり積立」のメリット
dカードおつり積立には次の3つのメリットがあります。
- 出金手数料が無料
- おつり合計額1万円以上で投資可能
dカードおつり積立は出金手数料が無料なので、運用をやめたい時は気軽にお金を引き出すことが可能です。また、最低投資金額の1万円はおつりの累計金額のため、頻繁に買い物をされる方であればすぐに貯まり、気軽に資産運用をスタートできるでしょう。
4-2.「dカードおつり積立」のデメリット
一方、dカードおつり積立には次の2つのデメリットもあります。
- ドコモの携帯電話契約がおつり投資の条件
- 運用手数料が最大1%かかる
dカードおつり積み立ての利用は、ドコモの携帯電話を使っていることが必須条件となります。dカード自体はドコモ契約者以外も使えるのですが、THEO+docomoと連携しておつり投資まで行うためには、ドコモ回線の契約が必要となります。
また、THEO+docomoの運用手数料率は0.65%~1.0%(運用額が大きいほど安くなります)となっており、投資初心者でも簡単かつ気軽に資産運用ができるサービスである一方、手数料は他の資産運用手段と比べて必ずしも安いわけではない点はデメリットと言えます。
4-3.「dカードおつり積み立て」がおすすめの人
以上のメリット・デメリットから、dカードおつり積み立ては次のような人におすすめのサービスだと言えます。
- ドコモの携帯回線を契約中の人
- dポイントを普段から使っている人
- 少額から気軽に資産運用を試してみたい投資初心者の人
dカードおつり積立はドコモ回線の契約が利用の条件となってしまいますが、dポイントを運用額に応じて獲得できたり、少額から資産運用をスタートできたりするメリットがあるため、dポイントを貯めたい方や投資未経験の方の資産運用デビューに向いていると言えます。
5.まとめ
dカードとTHEO+docomoを併用することで利用できる「dカードおつり積み立て」では、少額からおつり投資を簡単に始められる点がメリットです。また資産運用の具体的な方法や手入れをプロにお任せできるTHEOのロボアドバイザーサービスによって、自分であれこれ考えなくても日常生活を送るだけで投資を行えるのも良い点です。
こうしたことから、dカードおつり積立は特にこれから資産運用を始めたい投資初心者にやさしいサービスとなっています。ドコモ回線を契約している方であれば利用でき、dポイントも貯まるため、該当する場合は利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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鈴原 千景
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