少子高齢化の深刻化を背景に、土地や家屋、商業用の不動産などの多くの不動産で余剰が出始めています。加えて、将来の資産状況への不安から、不動産の現金化を検討している方も多いのではないでしょうか。
不動産の売却は、仲介会社に依頼して購入希望者を探す方法以外に、不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」という方法もあります。
中でも不動産買取事業が好調な「オープンハウス」は、買い手の付きにくい土地・建物でもスピーディーに買い取ってくれる不動産会社としての特徴を持っています。
そこでこの記事では、不動産買取でオープンハウスを利用するメリット・デメリット、評判について詳しくご紹介します。「スピーディーに不動産を売却したい」「本当に買い取って貰えるかどうか不安」という方はご参考ください。
目次
- オープンハウスとは
1-1.東証プライム上場の総合不動産会社
1-2.都内住宅供給数でトップクラス
1-3.不動産の買取実績も年々増加 - オープンハウスの不動産買取の特徴・メリット
2-1.最短48時間で不動産を現金化できる
2-2.買い手の付きにくい不動産も買取対象
2-3.仲介手数料0円、契約不適合責任なし、購入希望者の内覧対応も不要
2-4.不動産の相続や売却手続き、税務なども無料で相談可能 - オープンハウスの不動産買取のデメリット
3-1.エリアに注意する必要がある
3-2.仲介の不動産売却価格よりも低くなることが多い - オープンハウスの不動産買取の評判・概要
- まとめ
1.オープンハウスとは
まずは、CMでも馴染みのあるオープンハウスの特徴から見ていきましょう。
1-1.東証プライム上場の総合不動産会社
会社名 | 株式会社オープンハウスグループ |
サービスサイトURL | https://kaitori.openhouse-group.com/ |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング12階(総合受付13階) |
設立年 | 1997年 |
上場年 | 2013年 |
資本金 | 41億5,866万円 |
売上高 | 5,759億円(2020年10月期) |
社員数 | 2,263名(2018年9月末現在) |
上場市場 | 東証プライム上場 |
主な買取エリアの実績 | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、福岡県など |
買取可能な不動産 | 狭小地・変形地・借地の物件、古屋、一軒家、マンション、オフィスビルなど |
※2020年6月時点の情報となります。また、不動産買取事業を行っているのは(株)オープンハウス・ディベロップメントとなります。最新情報や詳細に関しては上記サイトを御覧ください。
株式会社オープンハウスは、1997年創業、2013年には東京証券取引所市場一部に上場している総合不動産会社です。創業時はセンチュリー21に加盟し、都内を中心に不動産売買の仲介事業をしていましたが、現在は自社ブランドで戸建てやマンションを販売しています。
不動産買取や海外不動産投資などにも注力し、様々な不動産ニーズに対応しながら事業を成長させています。CMやメディアへの露出も増えており、高い知名度と豊富な実績のある企業と言えるでしょう。
企業規模が大きく、事業が成長していることは不動産の買取価格や買取のスピード、買取可能な不動産の種類やエリア、買取後のフォローなど様々な面で利用者にとってもメリットがあります。
1-2.都内住宅供給数はトップクラス
オープンハウスは、不動産経済研究所の調査による統計で、東京23区におけるマンション供給数が2017・2018年の2年連続ナンバーワンという実績を持っています。
2019年には住宅産業研究所の「全国No.1ホームビルダー大全集」内で、複数の地域におけるナンバーワンビルダーとしても紹介されています。
このように、オープンハウスは企業として培われた資金調達力や、不動産の買取・開発・リフォームのノウハウが強い武器となっています。
1-3.不動産の買取実績も年々増加
オープンハウスの買取実績も順調に伸びています。高い物件供給力を背景に、見込みのある不動産を積極的に購入し、顧客のニーズに合わせる形で市場に供給するというビジネスモデルが確立しています。
オープンハウスが東証プライムに上場した2013年には410億円だった買取総額は、2018年には2553億円と6倍以上にまで成長しています。
買取実績が豊富で商談や契約件数が多いことはノウハウの充実につながるため、利用者にとってもストレスのない取引が期待できます。
2.オープンハウスの不動産買取の特徴・メリット
オープンハウスでは様々な不動産事業を展開していますが、ここでは不動産買取事業に注目し、特徴やメリットを詳しく見ていきましょう。
2-1.最短48時間で不動産を現金化できる
オープンハウスの不動産買取は、一般的な不動産仲介よりも不動産の現金化をスピーディーに行えるのが特徴です。
通常の不動産買取では、相談のあった物件を買取企業が調べて査定額を提示し、その金額で問題がなければ売買契約が行われ、契約内容に従って入金が行われます。
オープンハウスも買取の手順は同じですが、査定額の提示が他企業よりも早く、一般的に2~3営業日かかる査定額を即日で知ることができる場合もあります。査定価格に同意できれば、最短48時間で不動産を現金化することも可能です。
不動産の査定や売却がスピーディーにできれば、それだけ維持・管理のための費用も節約できます。手続きが長引くことで税金の支払いや不動産価値の低下を心配することもありません。
査定依頼は各店舗や電話だけでなく、オープンハウスの買取サイトから24時間行うことができるので、忙しい方や遠方に住む方にとっては便利です。電話相談などの受付時間も7時〜23時(年中無休)までと一般的な営業時間よりもずっと長く対応しているのもメリットです。
2-2.買い手の付きにくい不動産も買取対象
不動産会社は、買い取った不動産をリフォームして転売することで自社の利益につなげます。買取査定では、立地や土地の広さ、形、物件の種類や築年数などが査定対象となり、買取価格は仲介の相場の7割前後と言われています。
一方、オープンハウスでは土地(変形地・狭小地・借地)や一軒家、マンション、オフィスビルなど様々な不動産を買取対象としており、買取価格も最大限相談に乗ってくれます。また、事故物件や過去にトラブルのあった物件でも対応してくれるのが特徴です。
また、オープンハウスには総合的な不動産取引のノウハウがあるため、他社では売れない狭い土地(狭小地)や変形地、借地でも買い取って貰えることがあります。好条件の物件のほか、変形地や狭小地、借地なども買取対象としており、他社よりスピーディーに査定して貰えます。
オープンハウスの不動産買取の実績例
2-3.仲介手数料0円、契約不適合責任なし、購入希望者の内覧対応も不要
不動産の売却を仲介ではなく買取にすることで、早く売れること以外にも様々なメリットがあります。
例えば、仲介業者に支払う不動産仲介手数料は必要なく、購入希望者の内覧対応もしなくて済みます。仲介と違って査定額から再度交渉を行うことなく、売買契約はすぐに進みます。
また買取を依頼する場合、売主の契約不適合責任(瑕疵担保責任)が免責され、売却後の追加負担を心配する必要もありません。
2-4.不動産の相続や売却手続き、税務なども無料で相談できる
オープンハウスでは、司法書士や税理士など専門家と提携し、不動産の売買や選び方などに関する相談受付サービスを提供しています。
物件の売却などに伴って発生する手続きだけでなく、税金や様々な手数料、実際の手取り額なども専門家が丁寧にサポートして教えてくれます。
契約に入る前から無料で利用できるサービスなので、不動産売買の知識のない方でも利用しやすいメリットがあります。
3.オープンハウスの不動産買取のデメリット
オープンハウスで不動産買取を依頼する場合、どのようなデメリットがあるのかも確認しておきましょう。
3-1.エリアに注意する必要がある
オープンハウスは、基本的に東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県といった都心部を主要エリアとして事業を行っており、地方では名古屋や福岡の一部エリアで物件の買取実績が多数あります。
全国から問い合わせは受け付けており、買取エリアも拡大中ではありますが、特に人口が少ないエリアや住宅需要を見込むのが難しい地域では、査定額が大きく落ちたり、買取不可という判断になったりする場合もあるので注意しましょう。
3-2.仲介の不動産売却価格よりも低くなることが多い
不動産売却では、一般的に即時買取の査定価格は仲介取引時の査定価格相場の7割前後になる傾向があります。
オープンハウスの査定額は即時買取の中では高めになる場合もありますが、買取額は仲介による売却額と比較して低くなる点に留意が必要です。
ただし、買取には、仲介手数料が不要、契約不適合責任(瑕疵担保責任)の負担なし、買い手の付きにくい不動産でも買取可能、内覧対応が不要、スピーディーに現金化できるなどのメリットもありますので、ご自身にとってメリットと売却価格が釣り合うかを納得するまでしっかり検討されてみると良いでしょう。
4.オープンハウスの不動産買取の評判・口コミ
オープンハウスの不動産買取に関する評判を集めましたので、ご参考にしてください。
- 「ネットや電話でもスムーズに査定や商談が進む」
- 「提案力があって、思っていたより高く売ることができた」
- 「相続税の支払いで急いでいたので、即現金化してくれて助かった」
- 「代わりに紹介してくれた家もグレードが高く住みやすかった」
- 「売却時の手取り額や、住み替えの資金計画もサポートしてくれて助かった」
※個人の感想です。サービスのご利用にあたっては、ご自分でもよく情報収集をされた上で最終的にご判断ください。
オープンハウスの買取については、買取価格に対する利用者満足度の高さが伺えます。不動産の直接買取は、「とにかくすぐ現金がほしい」という人が利用するケースも多いため、思いの外、高く売れることに驚く方もいます。
また、買取の取引だけでなく、その前後のサポートが手厚いことも好印象に繋がっています。営業や相談サービスの対応が良いという点も評価されています。
最終的な契約手続きは実際に対面して進める必要がありますが、多くの場合、移動のための時間や交通費を使わずにスムーズに話が進むので、好感を持たれています。
まとめ
オープンハウスは東証プライム上場の総合不動産会社で、最近は特に不動産買取事業に力を入れています。
オープンハウスの不動産買取では、不動産の現金化が最短48時間とスピーディーで、高めの金額で成約することも多く、査定や専門家による相談サービスも無料で利用可能です。
首都圏エリアで土地や建物物物件の売却を考えている方は、オープンハウスのサイトから無料査定もできるので、検討してみてください。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム (全て見る)
- 【12/4 東京都 港区】老後に月20万円の家賃収入を手に入れる方法 - 2024年11月19日
- 【11/30 東京都 港区】【医療業界で働くオーナー生の声】 本音で語る!私が中古ワンルーム投資を始めた理由 - 2024年11月19日
- シノケンのアパート経営の評判は?営業、融資、物件、入居率の評判・口コミ - 2024年11月15日
- 【11/27 東京都 港区】【金融機関で働くオーナーの生の声】失敗から学ぶ不動産投資の成功への道 - 2024年11月12日
- 【11/29 オンライン】TSMCで賃貸需要高まる熊本、アパート経営事情を徹底解剖! - 2024年11月12日