建設現場や製造現場用の遠隔指示モニターを手掛けるクェスタ株式会社は、株式会社日本クラウドキャピタルの株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で6月20日から6月22日まで投資申し込みの募集を実施する。目標募集額1250万円、上限応募額5000万円。投資金額は10万円コース(4株)、30万円コース(12株)、50万円コース(20株)。
クェスタ社は、戸建て建設現場や製造現場で遠隔での指示・確認が可能となる、現場据え置き型の「遠隔指示モニター」を開発している。建設業界では作業員の高齢化で人手不足が深刻化。同社によると、特に年間約55万戸を建設する戸建て住宅建設における現場監督官の多くが、2桁の戸建て担当を割り当てられ、それぞれの現場を毎日行き来し、複数の業者と現場打合せを行うなど、移動時間だけでも大きな負担になっている。同社は2012年設立。IT化の遅れが指摘される建設業界に特化し、現場に行かなくても仕事ができる技術の開発に取り組んできた。
同社の遠隔指示モニターは、クラウド経由で業者ごとに写真や動画付きの指示をリアルタイムで出すことができるのが大きな特徴だ。業者は指示に対する報告を、モニターに付属しているタブレットか業者のスマホから、写真や動画付きで事務所に戻らずに報告できる。4G通信端末搭載モニターなので、インターネット環境があれば自宅やオフィスなど場所を選ばず、現地業者への指示・確認を行える。現場据置き型のため、関係する業者はいつでも作業内容や変更箇所を現場で確認できる。屋外対候性のある液晶タッチパネルモニターを備え、業者から監督官への作業報告は付属のタブレット端末もしくは、業者のスマートフォンから行える完全オンライン仕様とした。発売は6月22日。
作業現場向け資材レンタルを行う代理店をパートナーに、スーパーゼネコンを元請けとした現場を含め、既に全国約450カ所に導入しており、レンタル提供により月額利用料を得ることで収益の安定化を図っている。また、企業として建設業許可を所持しており、建設業に対して深い知見とノウハウを持つ点も強み。今後は、遠隔指示ツールに強いニーズを持つ戸建て建設市場への参入、様々な環境情報とAIを連携して、現場の作業環境情報を可視化する「安全予報」を実装し、安全対策を強化、動的コンテンツによる遠隔管理と安全対策ニーズを持った物流や医療等の異業種の現場へと横展開し、約4000億円市場の創造を目標に掲げる。
将来はIoTプラットフォーマーとして、様々な計測機器やアプリベンダーと連携し、各業種のデジタル化を促進、「知財立国で世界と戦う強い日本人を創り、国力復活の一助になりたい」と応援を呼び掛ける。本プロジェクトは成立した場合、エンジェル税制優遇措置Bの適用が確認されている。
今回、クェスタ社が資金調達を行う「ファンディーノ」は国内初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、累計成約額は国内取引量1位の32億1,518万円(2020年6月現在)。
投資家は、ファンディーノ上で一口10万円の小口からIPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができ、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することができる。
応募企業については、投資家保護の観点から詳細な調査とリスクの洗い出しを行うなど厳正な審査を行い、その審査方針は「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づいている。
審査は公認会計士等専門知識を有する者を中心とした専門家チームが行い、その後の審査会議においては多数決ではなく、会議メンバー全員一致で決定するという厳しい基準で審査を行っており、実際に審査を通過する企業は5%未満となっている。
ファンディーノで投資を実行するには、下記ウェブサイトで事前に登録を済ませておくことが必要となる。
【関連サイト】株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」[PR]
【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・概要
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム
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