目次
- 任意団体ミンナソラノシタとは
1-1.支援の手が行き届きにくい、母子の不安にアプローチする「幼稚園留学」
1-2.遠くから福島へエールを届ける、京都のママさんによる活動
1-3.多くの人を巻き込みながら、地域で支援の輪を広げる活動
1-4.震災から10年が経過し助成金も少なくなったことで資金面では課題も - 任意団体ミンナソラノシタの口コミ・評判
- まとめ
1 任意団体ミンナソラノシタとは
任意団体ミンナソラノシタは、「すべての子どもたちが100年後もみんな空の下で幸せに暮らせますように!」と願いを込めて活動する、京都のボランティア団体です。「微力だけど、無力ではない」そんな想いを胸に、東日本大震災の影響を受けた福島の親子を応援しています。
組織名 | 任意団体ミンナソラノシタ |
URL | https://minasora.org/ |
法人種別 | 任意団体 |
本社所在地 | 600-8411 京都府京都市下京区四条烏丸 COCON烏丸4F シティラボ内「ミンナソラノシタ」 |
設立 | 2013年 |
連絡先 | TEL:080-2540-3224 email:mail@minasora.org |
理事長 | 林 リエ
【代表経歴】 |
メンバー | 職員数 計8名 |
ミッション | 100年先も子どもたちが幸せに暮らせるように、少しでも良い未来を手渡すこと |
挑戦する課題の詳細 | 福島の子どもたち、お母さんたちが抱える放射能の見えない影響への不安 |
主な協働組織、関連団体 |
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国・企業との主な協働実績・協働事例 |
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受賞歴 |
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メディア掲載 | 京都新聞 FMおとくに「Wrapping Monday」「Morningおとくに木曜日」 IDEAS FOR GOOD https://ideasforgood.jp/2020/12/26/minasora/ 関西テレビ「報道ランナー」 イオンの黄色いレシート&乙訓ラジオ『リヴ☆ラジ』出演など |
活動①(目標・現状) | 幼稚園留学 東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、生活環境が変化した福島県の幼稚園児と母親を京都に招き、地元の幼稚園に通いながら、日常のリズムを崩さずに3週間生活してもらう取り組み。福島の生活環境中の放射性物質の数値は健康に影響がないという見解もあるが、過去のデータが少ないために不明な事も多く、「見えない不安」にストレスを抱えながら日々の子育てに奮闘している保護者も少なくない。そのような福島の親子が京都で3週間過ごすことにより、心身ともにリフレッシュできることや、福島の親子と京都の親子・地域の方々が友達になることで、より多くの人が福島の現状を知り、遠い被災地に心を寄せるきっかけとなることを期待して幼稚園留学は行われている。また、幼稚園留学で知り合った参加者同士が、福島に帰った後も心の内を話せるかけがえのない友として交流を続けてくれている。 |
活動②(目標・現状) | 東日本大震災を忘れないための活動 ラジオ出演、新聞へのコラム寄稿、講演会などを通して、福島の現状や東日本大震災の経験を伝える活動を行っている。また、2021年3月には、協賛店の売上の一部が活動に寄付される「スマイルボタン3.11プロジェクト」を実施。様々な企業や団体と協働しながら、発信を続けている。 |
活動③(目標・現状) | 子ども防災プロジェクト 防災士の資格を持ったメンバー3人が、学校や児童館への出張防災講座の他、ラジオで月1回防災コーナーを担当。備えることで被害を少なくする「減災」を地域に伝える活動をしている。また、幼児から小学生対象に、地震が起きた時にどうするかをイラストで解説した「子どもぼうさいスケッチブック」を製作。数々の幼稚園の指定品として採用されている。 |
経常収益 | 2,096,324円 |
事業収益 | 341,150円 |
受取補助金等 | 0円 |
寄付金 | 808,531円 |
給料手当 | 0円 |
寄付ページ | 寄付をする |
最低金額 | 任意の金額 |
寄付の種類 | 郵便振替や銀行口座で寄付 シンカブルで寄付 つながる募金で寄付 ハチドリ電力を使用して支援 |
寄付でできること | 毎年行われる幼稚園留学の支援やその他活動のサポート |
寄付者からの声 | 海外で暮らしているので、福島のことは気になっていたものの、なかなか行動に移せずにいました。そこで皆さんの活動を知り、遠くからでも応援したいと思いました。素敵な活動をこれからも続けていってください。
震災から10年の節目と言って、今後さらに福島のことが忘れられていくのではないかと危惧しています。チェルノブイリの被災地でも未だ保養が続けられていると知り、福島の子どもたちにもまだまだ保養が必要だと感じました。自分の寄付が子どもたちの明るい未来につながることを願っています。 福島在住です。京都の皆さんが未だに福島の子どもたちを想ってくださっていることがうれしく、寄付をさせていただきました。忘れずにいてくださって、感謝しかありません。 |
利用者からの声 | 幼稚園留学中、娘は毎日「新しい幼稚園楽しい!」と言って帰ってくるので、安心して毎朝送り出す事が出来ました。結局最後まで一度も「幼稚園イヤ」という言葉を聞く事はありませんでした。給食も毎日出していただき、「内部被曝など心配しなくてもいいんだ!」と改めて感じ、つかの間ではありますが福島で抱える葛藤を忘れて過ごす事が出来ました。幼稚園留学に参加できていなければ、私は今後、福島に戻った事を後悔し続けながら福島で過ごしていかなければならなかったかもしれません。今回、同じ悩みや葛藤を持ったママや遠くから応援してくれている同じママがいると分かっただけでも、私は心に御守をもらえたような感覚になったのです。(幼稚園留学参加者)
幼児期の子どもの世界は非常に狭いです。でもね、君たちのいる世界はもっともっと広くて素晴らしい出会いがたくさんあるんだよ。というのを、我が子が体験したように、たくさんの子どもたちが体験できたら素敵だなと。この幼稚園留学というプロジェクトが、未来を担う子どもたちのためにずっとずっと続きますように……心から願っております。(幼稚園留学参加者) |
団体からのメッセージ | 関西では、「福島の原発事故は終わった、安全だ」という認識がほとんどです。でも実際はまだまだ課題が山積み。まずは、「なんで幼稚園留学をしているんだろう」というところから、ゆるやかに福島のこと、放射能の被曝への懸念から苦しむ人のことを知って、考えてもらいたいです。原子力発電所は、福島だけにあるのではありません。日本全国にあるものだからこそ、自分ゴト化して、普段自分がどのようなエネルギーを使っているのかまで考えてもらえたら嬉しく思います。 |
以下、どのような特徴を持った団体・サービスなのか見ていきましょう。
1-1 支援の手が行き届きにくい、母子の不安にアプローチする「幼稚園留学」
幼稚園留学の期間中、子どもたちは園庭でのびのびと遊んだり、お天気の日には園庭に敷物を広げてお弁当を食べたりと、新しいお友達と楽しい毎日を過ごします。お母さんたちも、日々の心配事から離れ、ゆったりとした気持ちで子どもとの時間を楽しむことができます。3週間の京都滞在で、親子ともに身も心もリフレッシュし、さらには福島では口にすることが難しい本音を語ることで、福島に帰った後も前を向いて生きていく希望をつかめるのではないでしょうか。幼稚園留学を通して、福島の人たちと友達になること、京都から福島を想う人が増えることが最大の目的です。
1-2 遠くから福島へエールを届ける、京都のママさんによる活動
ミンナソラノシタは、「すべての子どもたちが100年先もみんな空の下で幸せに暮らせますように!」という想いに共感して集まった京都の母親を中心としたボランティア団体です。中心となって活動しているのは8人程度、イベント時には10~20名くらいの人たちからのサポートを得て地道に活動しています。子育て、仕事をしながらのボランティア活動は苦労も多く、おんぶをしながら作業をしたり、子どもの急病でイベントに参加できなかったり…は当たり前。そんな中でも、「今置かれた場所でできることを実践する」をモットーに、挑戦を続けている団体です。
1-3 多くの人を巻き込みながら、地域で支援の輪を広げる活動
コア事業である幼稚園留学は、新型コロナウイルスの影響で、2020年度より2年連続の中止が決まりました。しかし、そんな状況下でも、少しでもできることをしようと、「子ども防災プロジェクト」などを実施しています。学校や児童館などでの出張防災講座のほか、ラジオで毎月1回防災コーナーを担当、災害に備えることの大切さを伝え続けています。
1-4 震災から10年が経過し助成金も少なくなったことで資金面では課題も
ミンナソラノシタを構成するメンバーは、すべてボランティアで集まったお母さんやお父さんたち。しかしボランティアとはいえど、活動を行う中で資金は必要で、特に幼稚園留学の実施、その継続にかかる費用は少なくありません。震災から10年が経った今、福島の原発事故の問題は、「解決したこと」と思われ、助成金の数も減少しています。活動への理解を得て、支援してもらうことの難しさを感じています。
2 任意団体ミンナソラノシタの口コミ・評判
次のようなコメントが寄せられています。
色々な意見が合って難しい問題ですが、分からないことが多い放射能に対する不安を取り除けるように取り組みたいという想いに共感しました。
幼稚園留学、初めて聞きました。子どもの頃の経験はめっちゃ大事だと思うから、平等な環境で色々な体験をさせてあげたいな。
震災後、放射能の影響を気にして、移住した方は少なくなく、私の身近にもいます。私自身親になり、子どもが自然と触れ合う重要性を感じてて、ミンナソラノシタの取り組みは応援したい…!幼稚園留学の取り組みが本当に素敵。
震災や原発が、忘れ去られていくことへの怖さを感じつつも、一方で経験していなくても「自分にできること」をなさっているミンナソラノシタさんに感動しました。「伝え方」や「共感」についてもっと考えて、私も自分にできることをやりたいと思いました!
※上記はすべて個人の感想です。寄付先を選ぶ際には、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断下さい。
まとめ
東日本大震災から10年が経過した今、原発の問題が「過去の話」となりつつあります。しかし特に福島には、いまだ見えない放射能の影響に不安を感じながら暮らしている人たちが少なくありません。「不安なら移住すればいい」そんな声もありますが、すべての人が簡単に住む場所を変えられるわけではありません。
ストレスを抱えながら毎日を過ごすお母さんたちが、安心して子供を遊ばせられるように。そんな子を想う母たちへの共感から立ち上がった「ミンナソラノシタ」。子どもたちだけでなく、親たちにとっても不安な気持ちを吐露することで安心できる“心の拠り所”になっています。コロナ禍で子どもたちの受け入れが難しくても、京都から福島の人たちを想って発信し続けている熱い想いを持った母たちの団体です。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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