適正価格は?マンション売却価格の判断に役立つ相場の調べ方5つ

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マンション売却の際は不動産会社に相談をしつつ売却活動を行うことになりますが、その過程で不動産会社によっては相場より低い価格設定をされるケースや、買い主からも大幅な値下げ交渉をされることがあります。

仲介業者や買取業者から低い売却価格での商談が進みそうになった際や、買い主から大きな金額の値下げ交渉をうまく断ったり、事前に防止したりする策の一つが、あらかじめ価格相場を知っておくということです。

今回は、マンション売却の判断に役立つ価格相場の調べ方を5つ解説いたします。

目次

  1. 価格相場を知ることで価格交渉に強くなる
  2. 不動産サイトで募集物件を見る[PR]
  3. 不動産一括査定サイトを使う
  4. レインズなどの成約事例を見る[PR]
  5. 仲介業者に物件の相場を聞く
  6. インターネットで不動産の統計情報を見る[PR]
  7. まとめ

1.価格相場を知ることで価格交渉に強くなる

不動産を売却する際、不動産会社によっては仲介手数料を得ることを急いだり買取額を安くしたりする思惑で、相場より低く売出価格や買取価格を設定しようとするところもあります。

そのような場合に備えて、あらかじめ類似物件の売却相場価格を知っておくことが適正な価格で売り出すためにとても重要な要素となってきます。

事前に価格相場を知っておけば、不動産会社が適切ではない価格を設定しようとした場合や、明らかに低い価格で指値(値切り)が入った際に、値付けが間違っていることを見極めたり、うまく断ったりすることができます。価格相場を知ることは、不動産を適正な価格で売却できるようになるだけでなく、不動産会社との価格交渉に強くなるということにも繋がります。

2.不動産サイトで募集物件を見る

まず、不動産の価格相場を知る手軽な方法として、不動産サイトで募集中の売却物件をチェックする、という方法があります。SUUMOやアットホームなどの不動産情報サイトで自分の所有するマンションのエリアや築年数、間取り、広さなどで検索を行い、似たような物件を探し価格を比較する方法です。

例として、東京都江東区にある、駅徒歩9分・専有面積65㎡・築22年のマンションを売却しようとする場合を挙げます。この場合、以下のようにSUUMOで条件を絞って検索を行うことで、類似物件の価格相場を調べることができます。

類似物件をSUUMOで調査SUUMO検索結果より引用(画面は2019年2月4日16時時点のもの)

上記では、「江東区・駅徒歩10分以内・専有面積60~70㎡・築年20~25年」という形で検索を行った結果、3,180万円~4,760万円の物件が36件ヒットしました。この価格帯から、ある程度の売却価格相場を判断することができます。

この検索結果をもとに、不動産会社から低い価格設定を提案された際などに、不動産情報サイトではもっと高く出ているという理由で断りを入れることができます。

3.不動産一括査定サイトを使う

不動産を売却する際、査定を依頼する方法の一つに不動産一括査定サイトを使うという方法があります。不動産一括査定サイトでは、一度物件情報を入力すれば、複数の不動産会社が査定価格を提示してくれますので、効率的に査定価格を知ることができます。

すまいValueのような不動産一括査定サイトで提示された複数の価格を確認することで相場が把握できるほか、最高値と最安値も把握ができる上に、仲介と買取の両方の価格も知ることができますので、提示された価格を判断する際に役立つ情報が複数手に入ります。

不動産一括査定サイト「すまいValue」

ただ、この場合に使われている査定方法は簡易査定という机上で査定価格を計算したものです。最終的な査定価格は、不動産会社が実際に物件を見に行って査定する訪問査定で決定されます。訪問査定を行ったあとで、最初に提示された査定価格より高くなったり低くなったりする可能性があることも知っておきましょう。

4.レインズなどの成約事例を見る

不動産情報サイトや一括査定サイトで知ることができる価格は、売り出し中の価格か、これから売りに出すための査定価格であり、実際に成約した価格ではありません。実際の成約価格を知るにはレインズなどの成約事例を公表しているサイトの情報を見ると良いでしょう。

レインズ

レインズではエリアや駅名、駅からの距離、間取り、広さ、成約時期などの細かい検索項目で成約事例を見ることができます。不動産情報サイトとは違い、実際の成約価格を知ることができるという点では、より実態に近い価格を知ることができます。

成約事例の価格を知っておけば、不動産会社が明らかに安い価格設定をしようとした際はすぐに見抜くことができますので、一度は確認しておくことをおすすめします。

5.仲介業者に物件の相場を聞く

物件のあるエリアの仲介業者に話を聞くことで、より現実的な価格相場を知ることができる可能性があります。物件エリアに詳しい業者であれば、そのエリアの不動産市況の情報を教えてくれることもあります。

しかし、話を聞く業者が1社のみだった場合、偏った価格査定をしている際に判断しづらいので、より適正な価格を知るために複数の業者とコンタクトを取る必要があります。手間はかかりますが、同じマンションの他の部屋の売値がわかる可能性もあるため、時間をかけて情報収集する価値もあると言えるでしょう。

6.インターネットで不動産の統計情報を見る

インターネットで国土交通省や不動産流通センターが発表している統計情報を見るという方法もあります。このような統計では相場価格を知るだけでなく、過去数年間の価格の動向や、エリアの不動産の平均価格というような、不動産市況全体の情報を知ることができます。

国土交通省の建築関連統計データページ

不動産市況を知っておけば、不動産会社と売却をする時期や相場などを相談する際でも、相手の意見が適正かどうかを判断する材料が手に入ります。

まとめ

不動産を売却する上で価格相場を知っておくことは、不動産会社や買主との価格交渉においてとても強い武器になります。また、相場価格を知る方法は複数あり、すぐに実行できるものもあるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

自分のマンションを損せず正しい価格で売りに出すためにも、価格相場は自分で調べて事前に把握するようにしましょう。

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西宮光夏

不動産会社での勤務や、所有している不動産運用の経験をもとにHEDGE GUIDEでは不動産関連記事を執筆しています。現在は主にふるさと納税の記事を担当しています。ふるさと納税記事では、地域の人たちが心を込めて提供する返礼品の素晴らしさを、少しでも多くの人にお伝えできればと思っています。