目次
- 認定NPO法人Homedoorとは
1-1.必要な支援の提供から自立まで段階に応じた支援を提供
1-2.活動を支える多くのボランティア
1-3.地域に開かれたコミュニティカフェ「おかえりキッチン」 - 認定NPO法人Homedoorの口コミ・感想
- まとめ
1 認定NPO法人Homedoorとは
認定NPO法人Homedoorは、「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる」をミッションに、ホームレスの人をはじめとする生活困窮者への就労支援や生活支援、ホームレス化予防事業、ホームレス問題に関する啓蒙活動など、あらゆる角度からホームレス問題にアプローチしています。
組織名 | 認定NPO法人Homedoor |
URL | https://www.homedoor.org/ |
法人種別 | NPO法人 |
本社所在地 | 大阪府大阪市北区本庄東1-9-14 |
設立 | 2010年 |
連絡先 | TEL:06-6147-7018 email:info@homedoor.org |
理事長 | 川口 加奈
【代表経歴】 |
メンバー | 運営スタッフ 10名(内、フルタイム7名) 就労支援を受けている従業員数 14名(累計246名) |
ミッション | ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造をつくる |
挑戦する課題の詳細 | 「路上脱出の選択肢を何種類も」「困ったらあそこ!」「ひとりも路上死しない。」 |
主な協働組織、関連団体 |
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国・企業との主な協働実績・協働事例 |
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受賞歴 |
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メディア掲載 | 2021年 Mac Fan 2月号「Think different.」 2020年 WEDGE 9月号「少女が見つけた「やり直せる社会」という価値」 集英社「MORE」11月号 プレジデント社「プレジデントウーマン」2020年秋号 Business Insider「ミライノツクリテ」4回連載 2019年 週刊ダイヤモンド6/8号「イノベーターの育ち方」 2018年 フォーブス誌「30 UNDER 30」 日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」など |
活動①(目標・現状) | 巡回活動「ホムパト」 毎月第2火曜(11月~2月は第4土曜も実施)の夜におこなっている「ホムパト」では、大阪市北区周辺を4コースに分かれ、毎回約85食の弁当と、歯ブラシやカイロなどの生活物資を配布しており、2019年度からは毎月第2土曜に昼回りも開始した。弁当づくりや巡回には、学生・社会人のボランティアのほか、自身もホームレス経験を持ちHomedoorを通じてホームレス状態から脱出した(元)当事者ボランティアも参加しており、また困ったら相談できるよう連絡先やイベント情報、求人情報を掲載した「ホムパト通信」も配布している。 |
活動②(目標・現状) | アセスメントの実施と個室型宿泊施設「アンドセンター」の提供 初回相談では、相談員が本人の状況を丁寧に聞き取り、一緒に課題を整理。遠方からの相談の場合は、電話やメールでやり取りをし、本人の所在地の近くにある支援機関につなぐこともある。その日に泊まる場所がなく、野宿を望まない人のために、無料で宿泊できるシェルターが個室で用意されており、食料や、着替え・歯ブラシなどの日用品も支給している。 |
活動③(目標・現状) | 「アンドセンター」「おかえりキッチン」「アンドヘルス」で居場所づくりを 開所中は自由に来所し、食事や洗濯、団らんなどをして過ごすことができ、餅つきや流しそうめんなど、季節を感じられるイベントも実施している「アンドセンター」。食事が不規則になったり栄養が偏ったりしがちなホームレスの方たちに、あたたかく栄養のある食事をとれるよう生まれた「おかえりキッチン」では、宿泊者に無料で食事提供される。さらに、ホームレスの人たちの健康状態が悪化する前に医療機関につなげられるよう、健康測定プログラムや健康相談会を実施している。 |
活動④(目標・現状) | 就労機会の提供と橋渡し まちなかに複数あるポートのうちの、どこで借りてどこで返してもいいという新しいレンタサイクルの仕組み「HUBchari」で使用する自転車のメンテナンスや貸出、台数調整業務、バッテリー交換をホームレスの人の仕事にし、就労機会を提供しているほか、企業からの受託業務や内職の受託も行っている。さらに、一度ホームレス状態から抜け出した人が、再びホームレス状態に陥らないように、本人の適性やニーズをもとにした企業とのマッチングも行っている。 |
活動⑤(目標・現状) | 困った時にSOSを発信できる環境づくり 行政窓口への相談同行や不動産屋での物件探しを手助けする「居宅生活移行サポート」や一般就労移行のサポートなどを通して、行政サービスを受けられるようにしたり、相談できる人や場所を見つけたりといった、「何かあったときに、再び路上に出る前にSOSを出せる」ようにサポートを行っている。 |
活動⑥(目標・現状) | 講演やワークショップを通した「伝える」活動 講演会やワークショップなどを通して、「偏見」「自己責任」「他人ごと」と誤解されやすいホームレス問題について、正しい情報を発信していくことで、多くの人が持つ「誤解と偏見」を「関心と理解」に変えていける機会を提供している。 |
経常収益 | 127,379,527円(2020年) |
事業収益 | 57,935,404円(2020年) |
受取補助金等 | 3,937,360円(2020年) |
寄付金 | 60,800,449円(2020年) |
給料手当 | 30,970,917円(2020年) |
寄付ページ | 寄付をする |
最低金額 | 1000円~/月または好きな金額 |
寄付の種類 | サポーター(寄付会員)になる 好きな金額で寄付をする モノギフト(物品寄付) 企業の皆さまへ 遺産・相続財産・香典の寄付をする |
寄付でできること | 5,000円:「おかえりキッチン」で無料の食事提供 10,000円:「ホムパト(夜回り活動)」で、90人分のお弁当の準備 30,000円:専門の相談員、居宅生活開始から定着までのサポート |
寄付者からの声 | 子どもの頃から、ホームレスの人たちを何度も目にしてきました。しかし、以前は日々の仕事や生活が忙しかったこともあり、たまにその場しのぎのカンパをする程度で、ほとんど見て見ぬふりをして通り過ぎてきました。ですので、テレビでHomedoorの活動を知ったときは、とてもうれしく思い、すぐにホームページを調べ、私にもできることがあるならお手伝いしたいと思いました。
現役を引退した私たちの世代は、経済的・時間的に余裕があり自由に動きやすいと思います。知り合いにもHomedoorのことを話すと興味を持ってくれることが多いです。まずは知っていただくことができれば、何かあったときに助け合えると思います。 |
利用者からの声 | 数週間ぶりのちゃんとした食事で、食の有り難さや人の温かさに気づかせてくれたご飯でした。涙が出そうなくらい美味しかったです。(30代女性・Sさん) 冬の寒い日の遅い時間まで、公園にお弁当を届けてくれて、嬉しかった。その日はご飯を食べていなかったので、とても美味しかったのを覚えてます。お弁当と一緒に団体案内のチラシが入っていたので、とりあえず一度、事務所に行ってみようと思って、次の日に行きました。(50代男性・Oさん) もしHomedoorに出会えていなかったら、今もきっと野宿をしていたと思います。色々とサポートをしてもらえたから、自分も足が動く限りはボランティアで恩返ししたいなと思っています。(60代男性・Tさん) |
団体からのメッセージ | ホームレス、という単語を聞くと「自己責任ではないのか」と考えられる方もおられます。ただ一人ひとりのお話を聞いていくと、ホームレス状態に陥るきっかけは、病気や失業、介護離職や人間関係の悪化など、誰にでも起こりうる不測の事態が多い現状があります。Homedoorでは、誰もが何度でもやり直せる社会を目指しており、年間1100名からの新規相談を受けています。無料宿泊施設の提供、食堂での食事提供、就労支援などを行っており、頂いたご寄付は、宿泊施設運営や新たな居宅生活を開始される方への生活必需品提供などのために使わせて頂いております。近年は非正規雇用で働く人も増え、ホームレス状態にある方の若年化も進んでおり、相談者の平均年齢は40.8歳です。多くの方にこの現状を知って頂き、Homedoorを応援していただけると嬉しく思います! |
以下、どのような特徴を持った団体・サービスなのか見ていきましょう。
1-1 必要な支援の提供から自立まで段階に応じた支援を提供
Homedoorでは、路上生活者となった人への必要な情報や衣食住のサポートを提供しているほか、その人に合った仕事探しや物件探しまでサポートし、再出発を応援しています。特にシェアサイクルHUBchari(ハブチャリ)は、自転車の修理などをホームレスの人たちにお願いすることで、大阪の「自転車問題」と「ホームレス問題」を解決する画期的な仕組みとして注目されています。
1-2 活動を支える多くのボランティア
現在1000名を超えるボランティア登録者がHomedoorの活動を支えています。ボランティアに参加する動機は、「ホームレス問題に関心がある」「大阪の街を良くしたい」「非営利組織についての知見を広げていきたい」などさまざま。ホムパト(夜回り)からアンド食堂、引越しの手伝いや季節のイベントの手伝いまで、「おっちゃんたちの力になりたい」という想いで、多くのボランティアが集まっています。
1-3 地域に開かれたコミュニティカフェ「おかえりキッチン」
2021年6月、Homedoor近くにオープンした「おかえりキッチン」。年々相談件数が増える中、2020年度は新型コロナの影響でさらに相談者が増え、1100人が新規で相談に来ています。心の拠り所となる居場所「ホーム」も失われてしまっている人も多い中、「おかえりキッチン」というカフェをオープン。運営を手伝っていただくことで、ホームレスの方々へ就労体験の機会を提供しています。就労支援員は、ともに働くなかで一人ひとりの課題を発見し就労支援を行ったり、カフェで会話をしながら、次のステップに向けて考えたりと、気軽に相談できる場としても活用を目指しています。
現在、おかえりキッチンの運営を支えてくださる、「おかえりサポーター」を募集しています。詳しくはこちらからご確認ください。ぜひ、私たちと一緒に「誰もが何度でもやり直せる社会」を実現する仲間になりましょう。
2 認定NPO法人Homedoorの口コミ・評判
次のような口コミも寄せられています。
- 「NPO法人ホームドア。ホームレス脱出支援をしているそうです。寛容でない空気がどこか漂っている日本でこういう行動をできる人を見ると、日本も捨てたものではないなと感じます。自分にはとても出来ないですが、気持ちだけでも応援したい。」
- 「とある人の影響を受けて、ホームレス支援の活動をしているNPO法人のホームドアと、あしなが育英会に5000円ずつ寄付した。『いいことした気分だなぁ』という気持ちは思っていた以上に早くなくなってしまい、いつもと変わらない日々だったが、この5000円で変われる人が日本のどこかにいるんだろうなぁ」
- 「NPO法人ホームドアさんの夜回りに行ってきました。こんな寒い夜に路上で寝るなんて…辛いだろうな~と思いました。わずかだけど、小さなことだけど、私にもできるボランティア活動…続けていきたい。」
- 「放置自転車を再生してレンタル事業。これをホームレスや生活保護受給者の雇用の場に活用。すごい発想をする人もいるもんだ。日本はまだまだ大丈夫でしょう。」
※上記はすべて個人の感想です。寄付先を選ぶ際には、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断下さい。
まとめ
夜回り活動、シェルターや仕事の提供、食堂の運営などの支援から、就労や引っ越し支援まで、一人一人のフェーズに合わせたアプローチで支援する認定NPO法人Homedoor。シェアサイクルHUBchari(ハブチャリ)など、雇用を生み出しながら社会課題の解決につなげる事業も行い、多様な人たちに貢献しています。1000人を超えるボランティアや支援者など、数多くの人々を巻き込みながら、活動を行っており、活動の幅が広い分、多様な形でかかわることができそうです。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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