一般社団法人えんがおの特徴・実績は?口コミ・評判も

えんがお

目次

  1. 一般社団法人えんがおとは
    1-1.地域の日常の中に「ごちゃまぜ」の空間を作る
    1-2.お年寄りにも学生にも届く、会話とつながり
    1-3.感染予防とコミュニティが共存できる社会を
    1-4.他地域に活動を広げていく難しさも
  2. 一般社団法人えんがおの口コミ・感想
  3. まとめ

1 一般社団法人えんがおとは

一般社団法人えんがおは、年間延1000人以上の若者を巻き込みながら、徒歩2分圏内に6軒の空き家を活用し、高齢者サロンや子供向けスペース、地域食堂・シェアハウス・障害者向けグループホームなどを運営しています。子供から高齢者まで、そして障がいの有無に関わらず、すべての人が日常的に関われる「ごちゃまぜの地域づくり」を行っています。

組織名 一般社団法人えんがお
URL https://www.engawa-smile.org/
法人種別 一般社団法人
本社所在地 栃木県大田原市山の手2-14-2
設立 2017年
連絡先 TEL:0287-33-9110
email:engawa.smile@gmail.com
理事長 濱野 将行

【代表経歴】
栃木県矢板市出身、作業療法士。大学卒業後、老人保健施設で勤務しながら「学生と地域高齢者のつながる場作り」を仕事と両立する中で、地域の高齢者の孤立という現実に直面。根本的な解決に届く地域の仕組みを作るため、2017年5月「一般社団法人えんがお」を設立し、作業療法士の視点を活かしながら、高齢者と若者をつなげるまちづくりに取り組む。その他、大田原市第一層協議体委員、生涯活躍のまち推進協議会委員、栃木県協働アドバイザー、認定NPO法人宇都宮まちづくり市民工房理事としても活動。

メンバー メインスタッフ:3名
その他パートスタッフ:5人
ミッション 地域の様々な人の力を活かして、高齢者の孤立化の予防と解消ができる地域の仕組みを作り、実践していく
挑戦する課題の詳細 高齢者の孤立化
主な協働組織、関連団体
  • 村井クリニック
  • ケアサポートまもる
  • HAUOLI
  • こらぼワーク
  • 大田原まちづくりカンパニー
  • Somelight Something
  • Tochigi Youth Supporters Network
  • hikari no cafe
  • 秋元珈琲焙煎所
  • つばめソリューション
  • 高野クリニック
  • クルーキッズ鹿沼
国・企業との主な協働実績・協働事例
  • 大田原商工会議所と協働して2018年より地域の空き店舗を活用した多世代交流拠点を開設
  • その他、日常的に市の担当課や地域包括支援センターと連携して高齢者の制度対象外の生活支援を実施
受賞歴
  • ビジネスアイディアコンテスト「iDEA NEXT」第5回「グランプリ」
  • 第2回次世代の力大賞「大賞」
  • 第10回地域再生大賞「関東甲信越ブロック賞」
メディア掲載 2021年 下野新聞
読売新聞
婦人公論
2020年 下野新聞
月刊誌「地域づくり」
IDEAS FOR GOOD
https://ideasforgood.jp/2020/11/24/engao/
2019年 下野新聞
東京新聞
タウンメディアなど

活動①(目標・現状) 生活支援
大田原市内を対象にした高齢者向けの便利屋事業。単身高齢者世帯および高齢者のみの世帯が生活の困り事の中で制度に対応できないものを、行政機関または本人から連絡を受けて対応しています。
活動②(目標・現状) 世代間交流
高齢者向け生活支援に加えて、商店街の空き店舗を改修し、地域サロンや子供の居場所づくりなどを行っています。そのほか、若者の活動拠点作り、ソーシャルシェアハウス、地域食堂、イベントの開催などを通して、子供から高齢者、障がいのある方など、立場や世代に関係なく、日常的に関われる環境を作っています。
活動③(目標・現状) 空き家活用(グループホーム、シェアプレイス)
知的もしくは精神障害の方を対象にしたグループホームでは、障がいを抱えた方たちが、地域の中で、子供や学生、おじいちゃんおばあちゃんと日常的に関わりながら「自分らしく」過ごすことができる場を提供しています。自分の得意なことで誰かの役に立つことができる。そんな地域開放型のグループホームを目指しています。

一般社団法人えんがおの事務所の目の前にある元和食料理屋さんの空き店舗は、2020年4月よりSHARE PLACE(チャレンジショップ)として活用を開始しました。1階の食事どころでは、「地域食堂」「地域居酒屋」として、元気な地域の方々が元気なうちに人と繋がり合う仕組みづくりを行うほか、1日店長を募集し、色々な方の「やってみたい!」を応援しています。2階の3部屋は「レンタルオフィス」として活用。様々な企業が集まることで、地域の中での相乗効果を狙っています。

活動④(目標・現状) 活動促進・介護予防事業
体操教室や講演会などを実施し、元気な高齢者が地域で活躍できる仕組みを作っています。また、地域づくりに関心のある若者・学生の関わる機会の創出を行っています。
経常収益 14,125,209円
事業収益 2,993,952円
受取補助金等 3,463,000円
寄付金 1,549,739円
給料手当 4,054,870円
寄付ページ 寄付をする
最低金額 なし
寄付の種類 活動会員(学生向け):500円/年
正会員(個人向け):1000円/月、5000円/年
賛助会員(個人向け):1000円/月、5000円/年
賛助会員(団体向け):30,000円/月~
単発寄付
*寄付のお返しとして、支援を受けた地域の高齢者の方とオンラインで会話をすることも可能
寄付でできること 年間延1000人以上の若者と関わる上での交通費や活動補助費
生活保護世帯のサポートや地域サロンの運営費など
寄付者からの声 こんなサービスがいろんな地域にあったらいいなと思い、応援しています。えんがおの活動が社会に広がることを願っています。
利用者からの声 えんがおさんにであって、夜ゆっくり眠れるようになりました。
長生きしてよかった。
団体からのメッセージ 私たちは、おじいちゃんおばあちゃんが笑って生き生きしている社会でないと、若者も生きたくないと考えていて、分断ではなく互いにサポートし合えるような関係性が大事だと思っています。お互いを助けられるような社会になれば、今、“社会課題”とされている様々なことが解決していくとのではないでしょうか。そんな繋がりあるコミュニティが、地域密着型でさまざまな場所でできれるといいなと思います。制度だけでは、必要な支援が届いていない人たちがいる一方、地域貢献したいという意欲のある学生が沢山います。元気な人たちの力を生かして、高齢者が孤立化しない地域の仕組みを作り、社会に広めていきたいです。

以下、どのような特徴を持った団体・サービスなのか見ていきましょう。

1-1 地域の日常の中に「ごちゃまぜ」の空間を作る

えんがおは、現在6軒の空き家・空き店舗を活用し、様々な立場・年齢の人のための居場所を作っています。地域の中で出会う様々な人の強みを引き出し、プレーヤーに変えていくことを大切に、地域密着型の組織を目指しています。また、「目の前の人を笑顔にする」という行動指針から、拠点は全て徒歩圏内にあり、若者から高齢者まで、多様な人たちが日常的に関わり合う景色を目指して活動しています。

えんがお

 多世代交流イベントの様子

1-2 お年寄りにも学生にも届く、会話とつながり

窓拭きなど、制度の狭間の困りごとを有償で請け負う生活支援を行っています。その際に、特に不登校の人や自分に自信が持てない人、活動したいけど何をすればいいか分からない人や家庭に居場所がない人などと一緒に支援の現場へ行き、おじいちゃん、おばあちゃんの話し相手になってもらう機会もつくっています。生活支援をきっかけに、繋がりと会話を届けながら、行政の支援が届きにくい困りごとや事業の収支等を公表することで、取り組みを他地域に広めるために動いています。

えんがお

生活支援の様子

1-3 感染予防とコミュニティが共存できる社会を

新型コロナウイルスの影響により、全国的に居場所作りやまちづくりは難しい局面にありますが、「人が人と会える場所が必要」という本質は変わりません。高齢者の方の中には、「来年があるかどうか分からない、今が良ければ良い」という人がいる一方で、長生きしたいので、コロナ前のように頻繁にサロンに来ることを躊躇される人もいます。そんななか、えんがおは、感染予防と居場所作りを通して、コロナ禍でも選択肢を提供し続けます。

えんがお

交流イベントの様子

1-4 他地域に活動を広げていく難しさも

徐々に拠点を増やしながら、多世代にとっての居場所となっているえんがお。しかし、大田原以外の地域の人に価値を届ける難しさを実感していると言います。えんがおを知らない層にも支援を届ける力や、他地域との結びつきに課題感を持っているほか、その多くが人件費を占めることから、寄付金の使い道を可視化することが難しいという悩みもあるようです。

えんがお

地域サロンの様子

2 一般社団法人えんがおの口コミ・評判

次のようなコメントが寄せられています。

ごちゃまぜの「まち」激共感!佐久でも世代間交流が希薄になりつつある。意識的に人と繋がる場を創ることで、当たり前の景色になる。

寄付会員になった!プロジェクトの素晴らしさはもちろんですが、一般社団法人の運営にも関心があります!

※上記はすべて個人の感想です。寄付先を選ぶ際には、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断下さい。

まとめ

「誰もが人とのつながりを感じられる社会」を目指し、多くの人や企業と連携しながら多様なプロジェクトに取り組むえんがお。若者、高齢者、障がい者……多様な人たちが年齢や性別、立場を超えてかかわり合える、地域の「ごちゃまぜ」の空間を通し、高齢者の孤立化という社会課題にアプローチしています。孤立化はあらゆる場所で、身近なところでも起こっている問題。誰にとっても他人ごとではないからこそ、もっと取り組まれていく必要があります。ボランティアや支援者としてはもちろん、えんがおの活動は、他地域での居場所づくりの参考にもなるでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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