CREAL(クリアル)のファンドの選び方は?エリアや利回り、タイプ別に詳しく解説

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CREALは2018年12月にサイト運営を開始し、2022年1月時点で約3年の運営歴を持つ投資型クラウドファンディングサービスです。募集金額の実績は累計110億円を超え、国内の不動産投資型クラウドファンディングサービスの中でも大きな運用規模となっています。

CREALでは多種多様な種類のファンドを投資家に提供していますが、それぞれのファンドの運用物件によって物件のエリアや利回りなどが異なっています。今回は、CREALのファンド別の特徴を、エリアや利回り、ファンドのタイプ別に解説していきます。

目次

  1. CREAL(クリアル)とは
  2. CREAL(クリアル)の主なファンドの種類
    2-1.一棟レジデンスファンド
    2-2.区分マンションファンド
    2-3.Rakuten STAYファンド
    2-4.保育所ファンド
  3. まとめ

1.CREAL(クリアル)とは

ESG不動産投資クラウドファンディング「CREAL」CREAL(クリアル)は、クリアル株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングサービスです。1口1万円から小口不動産投資を始めることができ、運用資産評価額の下落が一定割合までであればクリアルが損失を負担する仕組みになっており、少額・短期で始めてみたい初心者の方でも検討しやすいサービスとなっています。

CREALでは、不動産投資において重要な判断基準となる、物件の所在地や立地環境はもちろん、豊富なデータや画像・動画を用いて物件の詳細を開示しています。豊富な情報の中から投資対象物件を選定し、納得した上で投資判断をすることが可能です。

2.CREAL(クリアル)の主なファンドの種類

まず、CREALが取り扱う主なファンドの種類を見ていきましょう。

2-1.一棟レジデンスファンド

2021年、CREALで最も多く募集されたのは一棟マンションを取り扱う、レジデンスファンドです。東京23区内にある一棟マンションを取得し、その家賃収入や売却益を投資家に分配します。募集金額が数億円規模と大きいのも特徴です。2021年には12回募集されています。

一棟レジデンスファンドは募集規模が平均で3億円以上、運営期間は約2年、利回りは4.5%程度です。

東京都内の一棟マンションを取得するためには1億円以上の金額が必要であるため、一棟レジデンスファンドの募集規模も大きくなります。

投資家にとっては一度に多額の金額を投資できるメリットがありますが、運用期間が1~2年と比較的長めなものが多い点に注意しておきましょう。なお、CREALでのファンドの中でも最も募集頻度が高いファンドとなっています。

2-2.区分マンションファンド

2021年の募集件数は3件のみとなっていますが、過去には数多く募集された実績があるファンドが区分マンションファンドです。区分のマンションを取得し、家賃収入や売却益を投資家に分配します。 主な立地は都内23区、募集金額の規模はおおよそ5,000万円以下となっています。

区分マンションファンドは、運営期間は半年から1年ほどと一棟レジデンスファンドと比較してそれほど長くありません。一方で募集金額も5,000万円以下となり、一度に投資できる金額はあまり大きくならない点に注意しましょう。 利回りは一棟レジデンスファンドよりやや低く年利3%~5%程度です。

2-3.Rakuten STAYファンド

旅館業などを運営するRakuten STAY(楽天ステイ)と共同で運営しているのが、Rakuten STAYファンドです。

このファンドでは、河口湖、博多、沖縄など、観光地に位置する観光客向け宿泊施設を運営し、その売上を投資家に分配します。募集金額の規模は3億円以上と大規模になっています。 募集件数は2021年で2回だけであり、高い頻度での募集がされるわけではありません。

Rakuten STAYファンドは宿泊施設を運営するファンドであるため、営業成績次第で高い利回りが見込める点がメリットです。 実際のファンドでは最も高いもので利回り8%のものもあります。また募集金額も大きいため、一度に多額の資金を投資できるメリットもあります。運用期間は1~2年と長期に渡ります。

ただし、2020年から問題が顕在化したコロナ禍の影響で宿泊施設の需要は減少しています。観光庁の「宿泊旅行統計調査」によると、令和3年10月の延べ宿泊者数(全体)は、2019年の同月比と比較して-36.9%となっており、以前の水準には回復していないことが分かります。

また、平時であっても宿泊施設は季節要因や経済状況によっても景気が左右されるため、一定の収益を見込みやすい賃貸不動産と比較して、ややハイリスクな投資対象となります。このような点に注意して投資を検討してみましょう。

2-4.保育所ファンド

未就学児を預かる保育所の取得資金を募集する保育所ファンドも、CREALで時々募集されるファンドの一つとなっています。保育所は運営資金の多くの割合が自治体からの補助金となっており、賃貸用の不動産とは収益構造が異なります。

募集件数は2021年で1回だけと、こちらも募集頻度は高くありません。過去に運営されたエリアでは、人口が多い東京23区の品川や世田谷、練馬があります。募集金額の規模は3~5億円であり、大規模なファンドと言えます。

保育所ファンドも募集件数は多くありませんが、大きな募集金額でも満額達成する、投資家に人気のあるファンドとなっています。その理由として、保育所が公共施設であり、自治体からの補助金で運営されるという理由が挙げられます。収入における補助金の割合が高いため、一定の収益を見込め、他の運用不動産と比較して赤字になるリスクが低いからです。

一方で、保育所物件を取得し売却するまでには時間がかかるために、1年以上など長期間資金を拘束されるデメリットがあります。また、保育所の収入は一定の水準からは大きくは動きにくいので、多額の利益が出る可能性も低く、利回りの数字は4~5%ほどとなっています。

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まとめ

CREALでは、一棟レジデンスファンドを中心に様々な種類のファンドを募集しています。それぞれのファンド毎に運用する不動産物件の種類、収益の仕組みも異なっています。

各ファンドの特徴が運用期間や利回りといった、募集条件や投資家へのリターンに反映されています。具体的なリターンやメリットだけでなく、「なぜこのファンドはこのような利回りで提供されるのか」「運用期間がなぜこのように設定されているのか」など、募集条件に基づく理由を知り、投資先を選ぶようにしてみると良いでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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