CREAL(クリアル)は、クリアル株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングです。運営会社のクリアル株式会社は2022年4月に上場を果たし、上場後の決算でも増収増益を発表するなど、その事業は順調に拡大しています。
CREALの実績を見ても、2022年7月24時点までの累計募集金額の実績は179億円と、他の不動産クラウドファンディングサイトと比べても大きな数字です。
本記事では、そのCREALの運営実績の中で投資家へのリターンは一体どのようになっているのか、過去の運用実績からリターンを検証していきます。
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目次
- CREALの不動産投資型クラウドファンディング運営実績
1-1.募集金額と件数
1-2.募集した物件の種類
1-3.募集したファンドの利回り - CREALのファンドの損失について
- CREALのファンドの傾向の変化
- まとめ
1.CREALの不動産投資型クラウドファンディング運営実績
CREAL(クリアル)CREAL(クリアル)は、東証グロース上場企業のクリアル株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングサービスです。1口1万円から小口不動産投資を始めることができ、運用資産評価額の下落が一定割合までであればクリアルが損失を負担する仕組みになっており、少額・短期で始めてみたい初心者の方にも適したサービスです。
CREALは、2018年12月に不動産投資型クラウドファンディングの運営をスタートしました。ウェブサイトにはCREALのこれまでの募集実績が全て掲載されているので、そちらの数字をチェックしていきましょう。
1-1.募集金額と件数
下記、CREALの2022年7月24日時点での募集実績です。
- 組成ファンド数:62
- 累計調達額:179 億円
サイト運営期間が約3年半なので、1ヶ月あたりの募集件数は1~2件となります。1ファンドあたりの募集金額は約3億円です。
1-2.募集した物件の種類
過去62件の募集実績で、運用した物件は下記のようになっています。
- 一棟マンション:27件
- 区分マンション:23件
- 学校:1件
- 宿泊施設:5件
- オフィスビル:1件
- 物流施設:1件
- 保育所:4件
最も数が多いのは一棟マンション、次いで区分マンションとなっています。他には宿泊施設や保育所も複数回募集されています。
2022年には物流施設の運営ファンドもあり、個人投資家が投資しづらい規模の大きい不動産への投資も可能となっています。居住用物件以外に投資したい方にとっても、CREALは使いやすい不動産投資型クラウドファンディングだと言えるでしょう。
1-3.募集したファンドの利回り
CREALの運用ファンドには想定年利が表示されています。これまでの募集案件62件の利回りの平均は4.41%です。ただし、ファンドによって募集金額は異なります。募集金額を考慮した加重平均方式で平均を出した場合、平均利回りは4.84%の年利となります。
募集金額が比較的に大規模になりやすい宿泊施設ファンドの利回りは居住用不動産よりも高くなる傾向にあるため、単純な平均利回りを上回る数字となっています。
また、分配金額の合計実績は、2022年7月末時点で運用が終わっているファンドで計算した場合、運用終了金額が9,533,970,000円、分配金の金額は451,651,980円、分配利回りにすると4.73%です。
2.CREALのファンドの損失について
CREALの募集実績は62件、金額にして179億円に達していますが、サービス開始から2022年7月時点までの期間において損失が起きていません。
CREALのファンドの中には、宿泊施設を運営するファンドも複数あります。その中には2020年3月のコロナショック前から運用していたファンドもありますが、分配や償還の遅延は発生しておらず、投資家の損失を発生させていません。
ただし、これらは過去の実績であり、将来のリターンを必ずしも約束するものではありません。損失リスクのある投資方法であることを理解し、投資判断は慎重に検討されてみると良いでしょう。
3.CREALのファンドの傾向の変化
CREALのファンド募集の傾向は、サービス開始の2018年12月から2022年7月時点まで、どのように変わってきているでしょうか。年別の募集実績をまとめてみました。
件数 | 金額(万円) | |
---|---|---|
2018年 | 3 | 91,658 |
2019年 | 21 | 236,031 |
2020年 | 11 | 371,279 |
2021年 | 19 | 715,429 |
2022年(7月20日時点) | 8 | 377,240 |
募集件数は必ずしも増加しているわけではありませんが、募集金額は年々増加しています。
運用物件の傾向を見ると、2020年までは募集金額数千万円の区分マンション中心でしたが、2021年以降は募集金額数億円の一棟マンション中心となっています。それに伴い、1ファンドあたりの募集金額と募集金額の総額も増加しています。
大型の一棟マンションファンドを継続的に供給できるようになったことが、CREALの運用金額増加に影響していることが分かります。
また、マンション以外の運用不動産の種類として宿泊施設や保育園なども見られます。募集開始当初の第1号ファンドがホテル案件であることから、サービス開始の当初から居住用不動産以外の多種多様な物件を扱っていますが、2022年には10億円を超える物流ファンドの募集も行うなど、より多様な運用物件を扱うようになっています。
まとめ
CREALは3年半以上の不動産投資型クラウドファンディングサイトの運営歴の中で、累計179億円以上の募集を行っており、投資家への想定年利は利回り4.73%、金額にして約4億5,165万円となっています。
ファンドの運用物件を見ると一棟マンションを中心としており、ファンドの供給も月間1~2件ペースで行われています。人気ファンドに応募が集中しやすい不動産投資型クラウドファンディングにおいて、投資機会が多い点はメリットと言えるでしょう。
ただし、これらは過去の実績であり、将来のリターンを必ずしも約束するものではありません。不動産投資型クラウドファンディングはリスクのある投資方法であることを押さえつつ、まずは募集ファンドの内容を検証されてみると良いでしょう。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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