ちょこっと不動産は不動産投資型クラウドファンディングサービスの1つで、2021年9月時点、5つのファンドを提供しています。投資を検討している方の中には、実際に投資を始めた人がどのような印象を持っているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、ちょこっと不動産の評判や口コミについて紹介します。また、募集ファンドの特徴やメリット・デメリットについても併せて紹介するので、利用を考えている方はご参考ください。
目次
- ちょこっと不動産の概要と特徴
1-1.1口1万円の少額投資が可能
1-2.リスク軽減策が講じられている - ちょこっと不動産のメリット
2-1.少額から不動産投資ができる
2-2.運用の手間を省ける
2-3.投資家を保護する仕組みが採用されている
2-4.ワンストップでポートフォリオを構築できる - ちょこっと不動産のデメリット
3-1.元本は保証されない
3-2.手数料が発生するケースがある
3-3.2021年9月時点での実績が少ない - ちょこっと不動産のリスク・注意点
- ちょこっと不動産の評判・概要
- まとめ
1.ちょこっと不動産の概要と特徴
ちょこっと不動産は株式会社良栄が運営する不動産フラウドファンディングサービスです。運営会社は不動産開発・賃貸の分野に強みを持つ企業で、用地取得・市場分析から企画・設計・施工までを一貫して行っています。
ちょこっと不動産では、レジデンスを始めオフィスビルやテナントビル、店舗などを投資対象としたファンドを提供予定で、2021年9月までに5件のファンドを提供しています。運用期間は5ヶ月~6ヶ月と比較的短期間のファンドが多く、今後は中長期で運用するファンドも紹介予定となっています。
1-1.1口1万円の少額投資が可能
ちょこっと不動産の特徴の1つが、一口1万円の少額投資が可能という点です。
通常の不動産投資では、不動産取得のために数百万円から数千万円の費用が必要となり、投資のためにローンを組むなど、多額の費用を工面する必要があります。
一方、ちょこっと不動産では金融機関のローンを活用したレバレッジ効果は得られないものの、一口1万円から投資可能となっており、少額から不動産投資を始めやすいサービスとなっています。
1-2.リスク軽減策が講じられている
ちょこっと不動産では「優先劣後方式」や「マスターリース契約」などの仕組みを採用し、投資リスクを軽減するための対策が講じられています。
「優先劣後方式」とは、不動産評価額が下落して損失が発生した場合、劣後出資者である運営会社が優先的に損失を受ける仕組みのことをいいます。これにより、一定割合の損失までは、優先出資者の投資家が損失を受けることがなくなり、元本を毀損するリスクを回避できます。
「マスターリース契約」とは、運営会社が投資物件を一括で借り上げる契約形態のことで、入居状況に左右されず固定の家賃収益が入るようになるメリットがあります。空室が発生している場合でも、運営会社から借り上げ分の家賃収入が発生するため、投資家が損失を被るリスクは軽減されます。
2.ちょこっと不動産のメリット
ちょこっと不動産を利用した投資では、下記のメリットがあります。
- 少額から不動産投資ができる
- 運用の手間を省ける
- 投資家を保護する仕組みが採用されている
- ワンストップでポートフォリオを構築できる
2-1.少額から不動産投資ができる
先述したように、ちょこっと不動産では一口1万円から不動産投資を行うことができます。通常の現物不動産への投資やREIT(不動産投資信託)と比較して、少額から不動産投資が始められるのは投資家にとって大きなメリットとなります。
2-2.運用の手間を省ける
ちょこっと不動産のような不動産クラウドファンディングを利用することで、不動産投資の運用の手間を省けるというのもメリットといえます。
現物不動産投資の場合、物件の購入や賃貸経営など、運用のための手間や時間が掛かります。加えて、物件修繕のための費用が必要になったり、ノウハウを得るために勉強したりする必要があります。
不動産クラウドファンディングを利用した不動産投資では、物件の購入や管理、運用をすべて運用会社が行うため、投資家は投資する以外の手間は掛からず、分配金を待つのみとなります。
忙しい方や手間を掛けずに資産運用がしたい方にとって、ちょこっと不動産をはじめとした不動産クラウドファンディングは利用するメリットが大きいといえます。
2-3.投資家を保護する仕組みが採用されている
ちょこっと不動産では投資家を保護するための2つの仕組みが採用されています。
- 優先劣後方式による出資元本の保護
- マスターリース契約による賃貸収入の確保
優先劣後方式は一定割合までの損失を劣後出資者(=運営会社)が負担する仕組みで、劣後出資分までの損失であれば、優先出資者(=投資家)の出資した元本は守られます。
マスターリース契約は、投資対象物件を運営会社が一括で借り上げる契約のことです。入居率に関係なく一定の賃貸収入を確保できる仕組みで、投資家への影響を軽減しています。
ただし、どちらのリスク対策も元本保証はされていない点に注意が必要です。運営会社である株式会社良栄の経営状況によっては想定以上の損失が出てしまう可能性があるということに留意し、投資を検討しましょう。
2-4.ワンストップでポートフォリオを構築できる
不動産クラウドファンディングによっては、ファンドの物件の用途や利回り、運営期間が似通ってしまうことがあります。リスク軽減のために分散投資を行う場合、複数の不動産クラウドファンディングに登録するなどの対策が必要になります。
ちょこっと不動産では、さまざまなタイプのファンドを提供する予定であり、複数のファンドに投資することで分散投資とすることができます。
自分に合ったポートフォリオをワンストップで構築しやすいサービスとなっていることが、ちょこっと不動産の特徴であり、投資家にとってのメリットとなります。
3.ちょこっと不動産のデメリット
ちょこっと不動産には下記のデメリットも存在します。
- 元本は保証されない
- 手数料が発生するケースがある
- これまでの実績がない
3-1.元本は保証されない
ちょこっと不動産では投資元本を保証する仕組みが構築されていますが、元本毀損のリスクを完全に回避できるわけではありません。運用状況や投資対象不動産の価格変動によっては、元本を毀損する可能性があります。
3-2.手数料が発生するケースがある
ちょこっと不動産では契約手数料は掛からないものの、譲渡手続きや相続手続きにはそれぞれ11,000円(税込)の手数料が発生します。また、GMOあおぞらネット銀行以外の金融機関に出勤する場合にも、出金手数料が必要になります。
3-3.2021年9月時点での実績が少ない
ちょこっと不動産はサービス提供からまだ間もないため、2021年9月時点で運用が完了したファンドがまだありません。想定利回りが5.0%~6.0%と設定されているものの、実績は未知数である点に注意が必要です。
4.ちょこっと不動産のリスク・注意点
ちょこっと不動産を利用して不動産投資を行う場合、下記のリスクが伴うことになります。
- 価格変動リスク
- 信用リスク
- 法制度改正リスク
- その他のリスク
不動産は株式などの金融資産と比較して価格変動の少ない投資対象です。しかし、特定の不動産へ投資を行う不動産投資型クラウドファンディングでは、市場全体の影響だけでなく個別の要因によって価格が下落し、損失が発生する可能性があります。
そのほか、運営会社や事業者の信用喪失による運用継続ができなくなる信用リスク、規制が変更され不動産投資環境が変化する法改正リスクに加えて、不動産の減失・欠損リスクなどのリスクも伴います。
不動産投資型クラウドファンディングで投資を行う際は、利回りだけでなくこれらのリスクについても注意し、リスクとリターンのバランスをとった投資判断が重要になります。一つの案件に資金を集中させず、分散投資を心がけるなど、自身でもリスク対策を行っていきましょう。
5.ちょこっと不動産の評判・口コミ
ちょこっと不動産の良い評判・口コミ
- 「ちょこっと不動産から初分配があった。投資額を増やしていきたい」
- 「一口1万円の少額資金で、手軽に不動産投資ができる」
- 「対象物件が小規模な区分マンションや店舗で、手堅さを感じる」
ちょこっと不動産の悪い評判・口コミ
- 「ちょこっと不動産の会員登録でエラーになった」
- 「まだ案件が少なくて募集中のファンドがなかった」
※上記は個人の感想です。投資の是非については十分に検討したのちに判断してください。
良い評判・口コミとしては、第1号ファンドからの分配が予定通り行われたことや、手軽に資産運用できることに対する評価の声が見られました。ファンド募集時には応募が集中しており、一部投資家からの注目度の高さがうかがえます。
一方で、サーバーなど申込みを行うシステムに対して不備を指摘する声や、募集案件の数が少なく投資機会が得られなかったことに悩む声も聞かれました。
不動産投資型クラウドファンディングで人気の案件の募集が開始されると、一斉に応募がなされてすぐに募集完了となってしまうケースがあります。投資を行う際は事前に会員登録を済ませておき、投資機会を逃さないように工夫してみましょう。
6.まとめ
今回はちょこっと不動産の評判や口コミ、メリット・デメリットやリスクについて紹介しました。
一口1万円から投資可能で、投資に伴うリスクを軽減する対策を講じているちょこっと不動産は、これから投資を始めたい方や知識・経験がなくても不動産投資がしたい方にとって利用しやすいサービスといえます。
ただし、元本を毀損する可能性があり、新しいサービスであるがゆえに実績が少ないことには注意が必要です。投資資金を集中させず、複数のファンドやサービスへ分散投資を行うことも検討してみましょう。
山本 将弘
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