ロボアドバイザー「ウェルスナビ(WealthNavi)」の預かり資産が11月28日、1900億円を突破した。口座数も26万口座を突破し、正式リリースから約3年4カ月、拡大を続ける。提供元のウェルスナビ株式会社は「機能性、透明性、シンプルな手数料が高く評価され、働く世代の支持が拡大している。強固な顧客基盤を持つパートナー企業を通じた利用も広がっている」と説明する。
ロボアドバイザーによる資産運用サービスが複数ある中で、ウェルスナビの最大の特徴は、「長期・積立・分散」の資産運用をテクノロジーで自動化している点。1990年にノーベル経済学賞を受賞したハリー・マーコビッツ氏が唱えた「現代ポートフォリオ理論」を用いて、無数に考えられる組み合わせの中から、最適なポートフォリオを選ぶ。最適ポートフォリオとは、リスクが同じポートフォリオが複数ある場合、どの程度のリスクを取るかを決め、その中で最も高いリターンが期待できる組み合わせを指す。
ウェルスナビは6~7つのETF(上場投資信託)を通じて、世界約50カ国1万1000銘柄に分散投資する。資産配分の決定から発注、積立、リバランス、税金最適化まですべて自動で行う。
ユーザーに、20~50代の働く世代が多い点も特徴だ。スマホやパソコンから簡単な質問に答えるだけで一人ひとりに合った運用プランを提案し、いつでも資産の状況を確認できる。忙しく働く世代でも、すきま時間で将来に向けた資産運用を手軽に行うことが可能。さらに利便性を高めるため、資産運用の目標達成をサポートする「ライフプラン」、少額でも最適なポートフォリオを実現する「ミリトレ(少額ETF取引機能)」、「AIによるアドバイス機能」といった機能を拡充中。従業員の約半数がエンジニア・デザイナーなどで構成、「ものづくりする金融機関」を標ぼうする同社ならではの強みだろう。
手数料は預かり資産の1%という設定。資産運用アルゴリズムをホワイトペーパーで公開、透明性を維持している。
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HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム
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