日本承継寄付協会、2022年度「承継寄付診断士」講座を7/1、7/13開催。1級・2級で再構成

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一般社団法人日本承継寄付協会は7月1日、13日に「承継寄付診断士講座」を開催する。承継寄付診断士は、承継寄付を行いたい人の支援を行う専門資格で、同講座は寄付の専門家として、①寄付に関する日本の現状に関するデータ②寄付先の選び方の手順③寄付の相談を受ける際の倫理観④寄付にまつわる税務・法務⑤不動産での寄付の注意点などを助言していく。今回から1級・2級を設け、特に2級は、社会貢献とビジネスが融合することで生まれる相乗効果や、遺贈寄付の話を顧客とのコミュニケーションに活かす方法、相手に心を開いていくためのコミュニケーションの仕方などを盛り込んだ。2級講座を修了すると1級講座の受講が可能になる。

受講形態は会場、オンラインの2つから選択可能。講義を修了すると「承継寄付診断士2級」「承継寄付診断士1級」の表記を使用することができる。会場は株式会社良品計画本社(東京都豊島区)で、会場受講の1日目終了後は交流会を実施予定。受講料は、いずれも税込で2級承継寄付診断士4万9500円、1級承継寄付診断士7万7000円、1級・2級セットで11万円。

1日目は午後4時から午後7時まで。プログラムは「ビジネスを通じた社会課題の解決」として、千年建設株式会社 CEO、NPO法人LivEQuality HUB 代表理事、グロービス経営大学院講師などを務める岡本拓也氏が講演。内容は、世界と日本の社会課題の現状について、 経営者が社会課題の解決に取り組む理由、 NPOの活動を通してみえてきたこと、NPO活動とビジネスの親和性、NPO活動の実施と社員の変化、 NPO活動の実施と地域との関係の変化など。

続いて、同協会代表理事の三浦美樹氏が「遺贈寄付とは」として講演。遺贈寄付の現状、意義、専門家が寄付を扱う意義と役割、遺贈寄付の具体的な手段、実行までの流れ、注意すべきポイントなどを解説する。続いて「寄付先の選び方」として、寄付先を選ぶ3つのSTEP、社会課題とNPO活動の現状、顧客の意向に沿った寄付方法の選び方、寄付先選びの相談事例と解説、遺贈寄付ガイドブックの使い方、承継寄付診断士が果たすべき仕事など、実践的な説明を予定している。

2日目は午後6時から9時まで。樽本法律事務所代表弁護士の樽本哲氏による「寄付の倫理」、認定NPO法人NPO会計税務専門家ネットワーク理事長・脇坂税務会計事務所所長の脇坂誠也氏による「寄付の税務」、一般社団法人日本経営心理士協会代表理事でFSGマネジメント株式会社代表取締役、FSG税理士事務所代表の藤田耕司氏による「相談の関係構築スキル・コンサルティングスキル」が予定されている。

前回受講者からは、「生前対策で高齢者の方々と関わっていると、『誰かに必要とされたい』『社会貢献をしたい』という潜在的なニーズをお持ちの方はかなり多く、遺言書の作成をご依頼いただいた方に遺贈寄付のお話をするととても喜んでいただけます。こういったご提案は財産相談を受ける私たちだからこそできることだと感じる一方、承継寄付診断士講座を受けてみて、お客様や寄付先に思いもよらないトラブルが発生しないためにも、承継寄付に関する専門知識を身に付けないまま安易に承継寄付のことを勧められないこともわかりました。承継寄付診断士講座を学んだことで、よりお客様や社会の役に立てることを実感しています。そして、社会の必要とされるところに資金が循環するお手伝いができていることに大きなやりがいを感じています(司法書士 村山澄江)」といった声が上がっている。

同協会は、地域や社会の未来のために財産の一部寄付することで社会貢献をしたいという人を支援し、持続可能な経済社会の実現を促進するためのプラットフォームの役割を担う。第三者的立場である全国の相続実務家が相談を受けるため、「財産の数%だけを遺贈寄付する」といったサポートができるとしている。寄付したい人が誰でも無理なく寄付できる体制を整えることで承継寄付の間口を広げ、「おもいやりのお金が循環する社会」を目指す。

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